BitSummit 4thで1日中VRを体験してわかった、ジャンルによる違いとVR疲れ

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既報の通り、9、10日に開催されたインディーゲームの祭典「BitSummit 4th」では多くのVRゲームを楽しむことができた。インディーの分野は一早く最新技術を取り入れた作品も多く、VRゲームが増えるのも必然とも言える。

 
そしてひと括りにゲームと言っても、シューティング、アクション、スポーツといった具合にジャンルは多岐に渡り、それぞれで操作方法も使用する機材も変わってくる。今回は実際に遊んでみたレポートをお届けしたい。

 
 

慣れると時間を忘れそうなシューティング系

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まずはシューティングゲームに関しては1点を見つめ続けるため、慣れていないと酔いやすいかもしれない。

 
今回体験した、乗馬運動用の機械に乗るアトラクション形式の「ガンナーオブドラグーン」では、まずシューティングというよりドラゴンにまたがっている感覚が新鮮で、一緒に戦うことに夢中になっていた。遊んでいる最中の没入感はほかのゲームよりも高く、正面に進んで行く自機の移動はドラゴンに任せて、四方から迫る敵を撃ち落とすのを楽しめる点が特によかった。

 
一方で、プレー中は乗りこなそうとするほうに意識が働いて酔いを感じる間もなかったが、終わったあとに疲れがどっときて、少し休憩が必要かもと感じた。シューティングが苦手という人でも、ドラゴンに乗ってみたいと思う気持ちがあれば楽しくプレイできることは間違いない。

 
 

スポーツ体感系は違和感との戦いになる

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スノーボードを体験できるVRゲーム「POWDER」も体験した。筆者は実際にスノーボードをやったことがないので、本物との比較はできないものの、滑っている感覚は味わえた。プレイ中に周りからの歓声が飛ぶのもスポーツならではで気持ちいい。操作に関しては手元のコントローラーが主で、足元に別の操作系統は用意していない。そのため、体を曲げているのに思うように動かず苦労することもあった。

 
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VRサイクリングも同じくスポーツのジャンルで、ここでも操作の難しさを体感した。特に重心をうまくロードバイクに乗せられず、転倒してしまうのではないかという不安で、スムーズに漕ぐ動作まで持っていくことができなかった。もちろん転倒はしないようにスタッフの方がアシストしてくれるものの、転倒の恐怖感は拭えない。もともとロードバイク自体の運転が経験者でないと難しいということもあるので、本作品も経験者であればもっと楽しめたのかもしれない。

 
2つのタイトルをプレイしてみて感じたことは、思うように動かない状態が続くと、脳が混乱して疲れたり酔ってしまう一面もあったということ。

 
ロードバイクのような場合を除き、スポーツは本当にやったことのある人ほど戸惑うかもしれない。しかし、手足での操作や体全体をトラッキングする技術が進めば、自室などでもスポーツを楽しめる時代がやってくると感じた。あとは動きを感じる要素の1つである、風も加えられれば、なおリアルになると考えられる。

 
 

アクションは操作が単純であれば没頭しやすい

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アクションは、主にゲーマーでない層も取り入れることができる、いわばVRゲームへの入り口の役割を果たすだろう。ヘッドセットを付けてコントローラーを握って、少しルールを聞いただけで夢中になれるタイトルが多かった。

 
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「A TINY ESCAPE」は研究員とエイリアンに別れて鬼ごっこをするようなゲーム。エイリアン側の操作が若干難しいものの、研究員側はコントローラーを懐中電灯として向けるだけなので簡単。実際に遊ぶ際には、普段ゲームをする人はエイリアン、初めての人は研究員といった形でプレイヤーレベルに合わせて楽しめる点がいい。

 
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「DEAD HUNGRY」はバーガーを作ってゾンビに食べさせるゲームで、操作はハンドコントローラーのトリガーで掴むだけ。ルールも操作も簡単で、男女問わず沢山の人がプレイする様子が見受けられた。

 
こうしてみると、コアゲーマー向けというよりは、ファミリー向けなゲームとして発展していくことが予想される。

 
 

VRゲームは1日中体験するとかなり疲れる

 
普段からVRの画面に慣れている人でないと、3回連続で体験すると30分~1時間の休憩を取らないと体に負荷がかかるように感じた。プレイヤーの体力や、体験するものにもよるかもしれないが、シューティングとスポーツは連続でのプレイはやや厳しい。

 
VRを知らない人が普通のゲームだと思って体験会にくると、「思っていたよりしんどくなる」というイメージを持つかもしれないので、体の負荷が大きいタイトルはテーマパークのアトラクションと同じようにあらかじめ注意喚起が必要かもしれない。

 
逆に言うと、テーマパークのアトラクションと同じような体験をVRは実現してくれるということだ。VR=省スペースなのにアトラクション並の体験ができるという点をより宣伝して伝えられれば、「ただ目の前に画面があるだけで大したことはない」と思っている人にもアピールできる。

 
そういった意味で、BitSummitのような試遊できる場所は、非常に重要な役目を担っているのだと感じた。

 
 
(文/あすらん

 
 
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BitSummit 4th

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