NVIDIA、高品質な360度ビデオをスピーディに処理する「VRWorks 360 Video SDK」今年中リリース

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NVIDIAは、VRWorks SDKを拡張した、360度のビデオ・スティッチングを実現するSDK「VRWorks 360 Video」を開発中であると発表した。

 
現在のVR市場には、「リアルタイムでレンダリングされたアプリケーション」と「360度パノラマでキャプチャされたビデオ」の主に2つのタイプのコンテンツがある。NVIDIAのGPUは、リアルタイムのグラフィックスを高いフレームレートでVRゴーグルの表示用にレンダリングすることで知られている。

 
VRで360度ビデオを表示するには、重厚なGPUは不要だが、ビデオの作成におけるグラフィックス・プロセッサの重要度は高い。360度ビデオは、16台以上の個々の4Kカメラで作成されることが多く、ビデオ・スティッチングと呼ばれる演算負荷の高い処理を行って、1つの360度のパノラマにまとめられるためだ。

 
莫大な数のカメラと角度からのビデオをキャプチャし、つなぎ合わせるという性質を持つ360度ビデオの撮影は、編集処理において多くの課題を生み出している。ショットの間の連続性、目に見える継ぎ目、端々のブラー、カメラ間の色合いの不調和やエクスポージャによって、非現実的なビュー体験に終わる可能性もある。

 
スティッチングとストリーミングのプロセスには、コンテンツによっては、完成までに何時間もかかる場合がある。「VRWorks 360 Video」を利用すると、コンテンツ作成者は、最高32台のカメラによるカメラ・リグからビデオ・フィードを撮影し、オフラインまたはリアルタイムのどちらでも、1つの360度ビデオにつなぎ合わせることが可能となる。NVIDIAのGPUDirect for Videoとも互換性があり、カメラ・リグからGPUへのビデオ取り込み時のレイテンシを低減する。

 
STRIVRのCTOであるマサキ・ミヤノハラ氏は、「360度ビデオのキャプチャおよびスティッチングには時間がかかり、演算負荷の高い処理能力が求められます。NVIDIAのVRWorks 360 Video SDKは、STRIVRのワークフローのスピードアップ、およびリアルタイムで高品質な360度ビデオの提供に役立ちます」とコメントしている。

 
「SIGGRAPH 2016」における、VRWorks 360 Video SDKの展示デモでは、SDKを使用したNVIDIA のPascalベースQuadro GPUを搭載したノートパソコンを使い、4Kカメラ・リグからのビデオをリアルタイムでスティッチングし、ほとんど気付かないほどのレイテンシで実現。SDKは、VR開発者およびコンテンツ製作者向けに、今年中のリリースを予定している。

 
●関連リンク
NVIDIA ブログ Capture, Stitch, and Stream VR Content in Real-Time with VRWorks 360 Video SDK(英語)

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