Oculusが語る、ビジネス観点から見たVRの動向【CEDEC】

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24〜26日にパシフィコ横浜にてゲーム開発者向けのイベント「CEDEC 2016」が開催されている。本原稿では、26日の「VRゲーム開発のビジネスサイド」という講演をピックアップしよう。OculusでHead of Developer Relations Mobile Engineeringを務めるクリス・プルエット氏が、VRの現状と将来を語った。

 
 

Oculus の端末と開発環境

 
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まずは、これまで発売してきた第2世代開発キット(DK2)、Gear VR、Riftを簡単に紹介。待望のOculus Touchについては、年内の発売を予定しているとのこと。

 
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開発環境については、各社と調整し、このように多数の有名な開発環境が使えるようになっている。

 
 

Oculus Storeとコンテンツの種類

OculusではVR空間用と、PC/スマートフォン向けに、それぞれStoreを公開している。アカウントは連携しているので、どちらの画面で購入してもコンテンツを楽しめるのが特長だ。

 
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ところで、ビジネスを考える上で、プラットフォームにどれくらいのユーザがいるのか、というのは重要な話だ。今回の講演では、GearVRでのMAU(Monthly Active User)が発表された。

 
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MAUは、1ヵ月に1回以上ログインしたことがあるユーザー、としてカウントしているそうだ。Gear VRでゲームリリースを狙っている人は参考にしてみるといいだろう。

 
ところで、クリス氏によると、Storeで公開されているゲームは以下のような傾向がある。

 
・無料ではなく、1000円以上のゲームが多い
・アプリ内課金や広告ではなく、買い切りタイプが多い

 
現状のスマートフォーン向けゲームは、

 
・無料
・アプリ内課金や広告

 
が多いことを考えると、VR向けのゲームはスマートフォン市場とは異なった方向であることがわかるだろう。

 
 

ソーシャルに注力

 
これからのVRについて、クリス氏からは従来ゲームプラットフォームでできない体験や、ゲーム以外の活用可能性について話があったが、とくにソーシャルに注目していることが語られた。例えば、2015年9月に開催された開発者向けカンファレンス「Oculus Connect 2」では、Oculusの作ったToyBoxというデモを披露した。

 
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ToyBoxとは、RiftとTouchを装着し、VR空間内でもう一人のプレーヤと一緒に遊ぶことができるものだ。写真にあるように、様々なおもちゃをつかんで投げたり、卓球や花火を打ち上げてみたりと、まさにおもちゃ箱をひっくり返して遊ぶような体験ができる。

 
元はTouchを使って2人同時にプレイしたらどうなるか、という実験的な目的で作ったが、予想以上に「一緒にいる」という感覚が得られたそうだ。そうした経緯もあって、OculusではVR内での人と人との体験共有に注目し、2016年からPlatform SDKを公開した。

 
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これを使うことで、VR内でのコミュニケーションが可能になる。なお、RiftとGear VRを混在させた体験構築もできるので、開発者の方はぜひ試してみるとよいだろう。

 
 

VRコンテンツをつくるなら日本サポートチームに連絡を!

 
最後に、クリス氏からは、VRコンテンツを作るときは日本のサポートチームが協力できることを説明した。具体的には、端末貸与、デザイン、VR酔い削減対策、パフォーマンスチューニング、リリース支援など、幅広いサポートを受けられる。連絡先は下記だ。

 
info-jp@oculus.com

 
また、Oculusでは10月に開発者向けカンファレンス「Oculus Connect3」が開催される。申し込み締め切りは過ぎているが、チケットの余りがあるかもしれない、とのことなので、もしVRコンテンツを展示したい!という開発者、企業がいればまずは連絡してみるといいだろう。

 
 
(Text by @WheetTweet)

 
 
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Oculus Connect3
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Stingray(日本語)

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