国宝「三重塔」内部をVRで色鮮やかに再現 奈良・興福寺イベントで31日まで公開、10月に再公開も

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凸版印刷は、鎌倉時代に再建された奈良県奈良市・興福寺の国宝「三重塔」内部に極彩色の文様が広がる様子をデジタルで再現したVRコンテンツを制作した。26日から興福寺で開催している「興福寺国宝特別公開2016 五重塔・三重塔」にて公開中だ。

 
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興福寺の中でも最古の建造物である国宝「三重塔」の塔内には、微細な千躰仏や極彩色の文様が描かれていたが、現在は経年劣化により剥落し、大部分が失われてしまっている。凸版印刷は、三重塔の内部を高精細にデジタル撮影し、38億4千万画素におよぶデータを取得。VR技術を用いることにより、三重塔の内部に入って現在の塔内と千躰仏や文様を色鮮やかに再現した塔内を360度鑑賞できるVRコンテンツを制作した。

 
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「興福寺国宝特別公開2016 五重塔・三重塔」では、三重塔の目の前でVRゴーグルを装着。目の前に見えている塔の内部に入り、彩色再現された往時の空間にタイムスリップしたかのような鑑賞体験が可能だ。このVRコンテンツの制作にあたり、塔内に描かれた千躰仏や文様の彩色再現には、文様彩色画師の故・山崎昭二郎氏と奈良教育大学教授・大山明彦氏が1992年に作成した彩色復元模写を参考にしている。

 
興福寺の執事である辻明俊氏からコメントも届いているので以下に紹介する。

 
●興福寺 執事 辻明俊氏 コメント
「三重塔は、興福寺伽藍の中で最古の建物です。その初層内部は、仏や菩薩など浄土の景色が描かれていて、かつては極彩色に彩られていました。しかし、現在は剥落が進み残る彩色はわずかになっています。今回の試みは平成の彩色再現として、貴重な資料となることは間違いありません。およそ800年前の空間を最新技術で体感いただき、今後の文化財保護・保存について、考えるまたとない機会になればと思います」

 
●興福寺 国宝 三重塔内部 VR体験
・公開期間:
 - 前期 8月26日~31日
 - 後期 10月1日~10日
 ※「興福寺国宝特別公開2016 五重塔・三重塔」開催期間中の公開
・時間:9:00~16:00(体験時間 約3分、各日先着250名)
・場所:興福寺会館前(三重塔西側)
・料金:無料(別途「興福寺国宝特別公開2016 五重塔・三重塔」拝観料が必要)
・対象:13歳以上

 
●興福寺国宝特別公開2016 五重塔・三重塔
・開催期間:8月26日~10月10日
・拝観時間:9:00~16:00(発券は15:30まで)
・拝観場所:興福寺 五重塔(初層)、三重塔(初層)
 (奈良県奈良市登大路町48)
・拝観料:
 - 個人 一般 1000円 / 中高生 700円 / 小学生 300円
 - 団体 一般 900円 / 中高生 600円 / 小学生 250円
 ※団体料金は20名以上
 ※障害者手帳の所有者およびその添付者1名までは半額
・主催:法相宗大本山興福寺、朝日新聞社、テレビ朝日

 
●関連リンク
法相宗大本山 興福寺 ウェブサイト
凸版印刷 ウェブサイト

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