ニコ生とVRゲームがコラボした「マックスむらいのVRホラーダンジョン」 視聴者参加型の新体験とは?

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ドワンゴは、8月30日20時よりニコニコ生放送にて、「マックスむらいのVRホラーダンジョン」を配信した。AppBankのマックスむらい氏がこの番組のために独自開発したというVRホラーダンジョンに挑戦し、さらに視聴者がニコ生の「あちらのお客様からシステム」を利用してダンジョン中にリアルタイムでトラップをしかけられるという挑戦的な内容だった。

 

 
VRのゲームといえば、一人またはグループで体験するものが一般的だが、プレイしている人と視聴者がコラボできるという新要素は、どんな背景で生まれたのか。放送前の忙しい中時間を作っていただき、VR IMAGINATORS代表の金春根氏にインタビューできたので、開発者の声を紹介しよう。

 
 

「VRの機材を持ってない人でも楽しめるように」

 
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番組内で視聴者が提供していたのは、モンスター、悲鳴、トラップなどだ。通常は何もない通路に……

 
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視聴者の「差し入れ」によって、プレイヤーを怖がらせるものを置ける。視聴者のアクション次第でプレーヤのゲーム体験が変化することが特徴だ。

 
今回の試みはAppBank、ドワンゴ、VR IMAGINATORSの三社合同で実現した。VR IMAGINATORSは、カジュアルとハイエンド向けのVR体験を提供する団体で、いくつかのコンテンツを開発、出展しており、PANORAでもニコニコ超会議にて取材した。興味がある方はこちらの記事を参照いただきたい(以下、敬称略)。

 
 
──今回の生放送xVRゲームのコラボは、どなたの発案でしょうか?

 
 私です。元々ドワンゴさんとはニコニコ生放送でVRを使って、何か新しいことをやりたいね、という話をしており、その中で提案しました。これまでのVRゲームは、一人あるいは複数でプレイするゲームが一般的です。VRゲーム実況をやっている方はいると思いますが、VRゲームをプレイしている人、していない人がつながれる仕組みは初めてだと思います。

 
 
──プレイヤー以外の人も参加できるVRゲームというのは、私も初めてだと思います。ジャンルはホラーということですが、どんな内容でしょうか?

 
 プレイヤーは車椅子に乗っているという設定で、コントローラを使って廃墟となった病院を移動します。仕掛けを解きながら先へ進みますが、このときに視聴者が色々な怖がらせるアイテムを「差し入れ」できます。

 
 
──何名で開発したのでしょうか。

 
 私ともう1名のエンジニアの2名です。ゲーム開発環境「Unity」を使って開発しました。

 
 
──今後の抱負を聞かせてください。

 
 VRは体験する人は楽しいが、それ以外の人は楽しめないと思っています。だからこそ、VRの機材を持ってない人でもみんなで楽しめるような仕組みを提供していきたい。VR IMAGINATORSでは現在、クラウドファンディングを実施しています。投資してくれた方に高品質なVRが体験できる場を提供するもので、絶賛出資受付中です。体験場所は後楽園駅の徒歩圏内を予定しています。ぜひご検討ください!

 
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VR IMAGINATORSの開発チーム

 
 

ニコ生とVRコラボのマネタイズは前途有望!

 
ドワンゴのスタッフからは、番組に関するデータを公開いただいたので、VRコンテンツクリエイターは参考にしていただきたい。

 
「差し入れ」の販売実績

 
今回の放送では、「差し入れ」アイテムは全部で239個あり、価格は500円からだった。2000円以上するアイテムもあったが、スタッフの方いわく、「高いものから売れていた」ということ。「差し入れ」は番組放映中にほぼ完売したとのことで、視聴者参加型のVR体験はマネタイズの可能性も秘めていると言えるだろう。

 
視聴者数

 
放送はニコ生としては珍しく、「公式生放送」と「チャンネル会員限定放送」の2つで同時配信していた。

 
 
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公式生放送では、ゲームの一人称視点とプレイヤーの実況を視聴できる。誰でも見られるが、「差し入れ」はできない。筆者確認時点では、約3万人が視聴していた。

 
 
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チャンネル会員限定放送では、「差し入れ」を行う作戦会議室の様子を視聴できる。ニコニコチャンネルのマックスむらい部会員のみ視聴できて、会員は「差し入れ」が可能だ。筆者確認時点では、約5000人が視聴していた。

 
取材を通じて感じたのは、「差し入れ」がほぼ完売するなど、視聴者参加型のVRゲームの新しい可能性だ。ドワンゴスタッフの方からは、今後、生放送の場にたくさんのVRコンテンツクリエイターが集まれるようにしていきたいとのこと。自身のコンテンツを広くアピールしてみたいクリエイターは、ぜひ生放送への参加を検討してみよう。

 
 
(Text by @WheetTweet)

 
 
●関連リンク
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