4:3画面から無限のVR世界へ! 「Rez Infinite」発表会レポート&シナスタジアスーツでプレイ

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Rez」といえば、2001年にセガから発売されたレールシューティング(正式名称はミッドナイト・ハイ・シューティング)。音楽とゲーム体験が融合した、未だにファンの多いタイトルだ。

 
その開発スタジオ「United Game Artists」を率いていたのが初代と2の「セガラリー」、「スペースチャンネル5」を手掛けた水口哲也氏。彼の代表作のひとつである「Rez」が15年の技術革新を経てリブートしたのが、PlayStation 4/PlayStation VR向けの「Rez Infinite」だ。

 
PS VRのローンチタイトルとして10月13日にリリースされる予定で、ちょうど昨日、米国のPS Storeでは29.99ドルで予約が始まっている(日本円では3400円)。さらに水口氏が熱く語るメイキング映像もYouTubeにて公開されている。

 

 
 
……と最新動向を踏まえて、本記事では9月15日、東京ゲームショウ2016で開催されたメディアセッションのレポートと試遊をまとめていこう。

 

メディアセッション アーカイブ。

 
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2015年に開催されたPlayStation Experienceで電撃発表された「Rez Infinite」。その興奮を再現するようなステージでのシナスタジアスーツのデモからスタートした。もちろん装着しているのは水口氏だ。

 
ちなみに「シナスタジア」とは「共感覚」を意味し、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせるという特殊な知覚現象のこと。最近では、高校の英語の授業でも教えているらしいですよ。

 
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水口氏とともに登場したのはEnhance Gamesのプロデューサー、マーク・マクドナルド氏

 
シナスタジアスーツについては後述するとして、本作は発表後、2016年2月に開催された「MEDIA AMBITION TOKYO」で初披露。こちらはシナスタジアスーツを着用し、六本木ヒルズ森タワーの52階の夜景をバックにプレイできた。のちに3月にお台場・日本未来科学館で開催された「GAME ON!」でもPlayStation VRの体験プレイのラインナップにのぼり、オリジナル版(ドリームキャスト!)との比較プレイもできた。

 
水口氏によれば、「Rez Infinite」には3つの要素があるとのこと。ひとつはPS4 Pro・4K対応HDリマスター版であること、次に最新のテクノロジーで開発した「AREA-X」が追加されたこと、そして本作は企画当初からVRをイメージしており、今回のPS4版で満を持してVRに対応することだ。

 
15年前からVRありきでゲームを作っており、オリジナル版の開発の時からすでにVRの時代が来たらいつか「Rez」をVR対応させたい、と思っていたというところは多くのメディアも感嘆したところだ。 ちなみに、2001年のコンシューマゲーム環境はよくてVGA解像度、いわゆる640×480ドットの4:3画面にしなければならなかった(ワイドテレビもあったが、まだ普及度は低かった)。

 
そして、AREA-Xの話題へと移る。このモードでは、レールシューティングではなく自由に空間を移動して敵を撃破するものに変わっており、グラフィックもワイヤーフレームなどから一転し、パーティクルが音に合わせてきらめく、という今風のステージになっている。

 
「ゲームのインスピレーションは新しい技術から来る。それが来てくれたのだから、真っ先に(それを使って)つくるでしょう!」と水口氏は自信を持って語った。ちなみに本作の開発にはUnreal Engineを用いており、オリジナル「Rez」や「ルミネス」「チャイルドオブエデン」などの水口作品を手掛けたスタッフが多数参加している、いわば阿吽の呼吸で作られた作品だ。

 
そしてAREA-Xの世界初披露。まるで海中を泳いでいるかのような光と音の世界が広がる。レイヤーを進むごとに音に厚みが加わり、世界が色づいていく。ちなみにフリーロームシューティングではVR酔いが懸念されるところだが、これは「逆に気持ちよくなる」と水口氏。VR酔いの対策はかなり念入りに行っているようだ。

 
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ついに披露されたAREA-X。まさに息を呑むようなグラフィックスに

 
「Rez Infinite」はダウンロード専売だが、海外のゲーム通販サイト「IAM8BIT」においてディスク版が入手可能($39.99・送料別・10月13日には届きません)。また、同サイトにおいてサウンドトラックのアナログレコード盤(3枚組・アートブック付き)やアパレルも発売している。さらにローンチイベントとして1週間ぶっ続け(!!)での試遊会も企画しているそうだ。

 
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そして忘れちゃいけないのがシナスタジアスーツでの体感プレイ! 東京ゲームショウでは3ホールの「エンターテインメントの未来」コーナーで出展されていた。なおライトアップの部分は水口氏の体形に合わせたオーダーメイドなので試着はできなかったが、振動部分は誰でも着ることができた。

 
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こちらが振動スーツ。重さも含めて結構ごっついです

 
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ライトアップスーツの部分。振動している部分が光ってお知らせ

 
もともと「Rez」自体が音とシンクロした振動にこだわったゲームで、PS2向けには「トランスバイブレーター」という追加ハードや、バイブレーションヘッドホン(TAPEX製)などを同梱した限定版も発売されていた。このシナスタジアスーツではなんと26か所の振動素子があり、PC制御でゲームの音にシンクロして振動情報を送ってスーツの振動素子を振動させる仕組みだ。

 
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デモはAREA-1の数レイヤー(AREAは10のレイヤーとボス戦で構成)とAREA-4のボス戦で構成。ロックしてショットを撃って敵を撃破するとビンビン振動がきまくる、というなかなかすごいモノ。レイヤーが進んで曲が激しくなるとさらに振動がバリバリに……とこのスゴさは体験しないとわからないのですが、残念ながら市販の予定はありません。体験会では多分着用できるのではないかと思いますが……。

 
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ちなみにこの椅子もゲーム展開に連動して光って振動するという「音響振動装置」みたいなイス。ライトアップを外して振動を抑えめにしてUSB接続あたりでできるようになりませんかねぇ……。

 
「シナスタジアシューター」として最新技術で生まれ変わった「Rez Infinite」。繰り返しとなるが、PlayStation VR対応で10月13日のPlayStation VRと同時に発売予定だ。

 
 
©️ ENHANCE GAMES, INC. DEVELOPED BY MONSTARS & RESONAIR
ORIGINAL GAME ©️ SEGA

 
 
(TEXT by Shogo Iwai)

 
 
●関連リンク
Enhance Games
IAM8BITの通販サイト
Media Ambition Tokyoでの出展内容

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