ハシラス「VRキャラバン」の面白さを実感 No Maps「没入祭 VR FESTIVAL SAPPORO」レポ

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2016年10月10日から16日にかけて、札幌市内の複数の会場にて広域的に開催された、映像、音楽、インタラクティヴコンテンツという3つの分野に関する国際展示会「No Maps」。15、16日にはインタラクティヴコンテンツ分野として、没入祭 VR FESTIVAL SAPPOROと題されたVR体験展示があった。現地で、様々なVR体験をしたり、取り組みについてのお話を伺うことができたので報告していこう。

 
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没入祭では、2つの会場が設けられていたが、今回はノルベサ会場のレポートをしよう。ノルベサは屋上観覧車が目印の商業施設で、札幌駅から徒歩15分、地下鉄も利用すれば徒歩2分で行ける。

 
ノルベサ会場では、ハシラスが展開する移動式VR遊園地「VR CARAVAN」が展開されていた。

 
ハシラスは、VRゴーグルの使用に加えて、VR体験用ソフトウェアと連動するハードウェアを用いた身体運動が有るVR体験を作り出しており、遊園地のアトラクションのような装置を展開している。執筆時点(2016年10月)では全国に3箇所の常設体験施設があるほか、様々なイベントにも出展している(関連記事)。

 
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今回は、25メートル×12メートル程度のイベントスペースに、6つのアトラクションが設けられた。以下、アトラクション一覧と料金。

 
・Hashilus 600円
・Urban Coaster 600円
・HADO 対人戦 600円
・鳥獣ライド 400円
・The Gunner of Dragoon 400円
・ツリバシ→コウカ 200円

 
料金は1アトラクションごとに200円から600円で、全てのアトラクションを遊ぶと2800円となる。この金額設定の根拠について、ハシラス代表取締役社長の安藤氏に伺ったところ、「ゲームセンターや、パンダの乗り物など、他の様々な『体験を売っているもの』と比較して皆が納得して支払えるであろう金額にした。採算性で言うと厳しい」とのことだった。

 
「体感込みのVRアトラクション、遊園地のようなものをどこででも展開できる」ということを売りにしているVR CARAVAN。今回の会場ではVive 11台や、Urban Coasterのブランコ、HashilusやThe Gunner of Dragoonで用いるロデオマシンのジョーバ、その他送風機など多数の機材が設置されていた。これらの可搬性はどれほどのものなのか聞いてみると、2トンショートトラックとヴァンそれぞれ1台に収まったという。

 
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当日は、各アトラクションに並ぶか並ばないかの混雑具合で、人が途切れることはなかった。また、「HADO」も、ハシラスから委託され展開しており、スタッフによる実況もされるなど盛り上がっていた。HADOは、専用のヘッドマウンテッドディスプレイを装着することで、あたかも自分が「かめはめ波」のようなビームを撃ったり、バリアで防御したりしながら相手との得点を競い合うARスポーツアトラクションだ(関連記事)。

 
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実際に、いくつかのアトラクションを体験したのでレポートしていこう。

 
「ツリバシ→コウカ」は、ヴァーチャル空間で、高層ビルから突き出た板の上を歩き、先端からウサギを救出するアトラクションだ。カップルで両側から渡るコンテンツのプロトタイプとして展示したとのこと。

 
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体験者はフック付きのViveモーションコントローラーを1本持ち、VR空間に入ると高層ビルをエレベーターで上昇する。トビラが開くと、目の前には板が、その下数十メートルには街が広がっている。ガタつく板の上を2メートルほど進み、板の先にたどり着くとウサギが入っているボールがあるので、ボールの上部にある輪っかにコントローラーのフックを引っかけて持ち上げる。

 
ボールにフックを引っかけようと中腰になると、重心の移動で板が揺れ、さらに正面からかなりの強風に吹き付けられるので落ちてしまいそうになった。フックを引っかけて持ち上げたら、あとはエレベーターに戻り、うさぎをカゴに入れれば救出成功だ。特に足のポジションは取得していないが、板の感触と揺れが足の延長として感じられるという仕掛けになっている。うさぎを置く最後まで冷や冷やさせられる体験だった。

 
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なお、この体験ではコントローラーが3つ使われており、前述のように体験者が持つフック付きのもの、2つめはウサギが入ったボールのトラッキング用兼輪っかとしてのもの(上記画像2枚目のブロック)、そして3つ目は板の傾き検出用として板の上に設置されたパイロンに着けられていた。

 
 
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次にレポートしていく「Urban Coaster」ではブランコ型の装置に乗って仮想の都市を最大4人で駆け巡る体験が可能だ。ノルベサ会場で一番人気のアトラクションだったという。

 
都市上空からビルの間にまで張り巡らされたレールのようなコースを高速で進んでいくのだが、送風機による風や、ブランコの不安定感により、現実感が強まり、レールが途切れて空中を舞っているときなどは、ついつい体がヒヤっと反応してしまう体験だった。なお、興味深いことにブランコの制御は行っておらず、視覚誘導性自己運動感覚(Vection)に対する体験者の仰け反るような反応が勝手にブランコを揺らしているという。

 

紹介した体験の他にも、ドラゴンに乗り、拳銃で敵を倒しながら飛んでいく体験ができるThe Gunner of Dragoonや、最大4人で牧場を駆け抜ける競馬体験Hashilusなど、会場全体が盛り上がっており、ノルベサ内の他の場所でも「VR楽しそう」「VRやってみたい」という声が聞こえた。

 
安藤氏によれば、このキャラバンの活動を全国に広めていきたいとのこと。今回展開されていたUrban Coaster、Hashilus、HADOの3つのアトラクションは、埼玉県越谷市にあるイオンレイクタン内のVR体験施設「VR Center」で体験可能。さらに12月に渋谷にオープンするアドアーズの「VR PARK TOKYO」でも新コンテンツを提供予定とのことなので、ぜひ体験しに行こう。The Gunner of Dragoonは11月13日に秋葉原UDXで行われるデジゲー博で体験が可能だ。

 
 
(取材・文/久道響太

 
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●関連リンク
No Maps 没入祭 VR FESTIVAL SAPPORO
株式会社ハシラス
HADO(株式会社meleap)
VR Center
デジゲー博

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