NVIDIA、ブログ記事「米軍の戦闘機パイロットが活用するVR訓練」掲載 低コストかつ効率化を実現

LINEで送る
Pocket

nvidia_blog_161202_1
NVIDIAは、同社のブログに「戦闘機パイロットの能力向上に欠かせないVRトレーニング(原題:How VR Training Keeps Fighter Pilots on Top of Their Game)」という記事を掲載した。執筆者はJohn Chaney氏。以下はその要約となる。英語の原文はリンク先を参照。

 
パイロット初心者向けのトレーニングデバイスとして設計された、世界初のフライトシミュレーターの開発が始まった1920年代から約100年。今日、大きく普及したVRによるフライトシミュレーターは軍にも広く利用され、配属先に関わらず、衰えやすいパイロットの戦闘能力を保つために利用されている。

 
防衛業界向けのVRシミュレーション構築のスペシャリストであるMass Virtualは、米国海軍向けに構築されたプロジェクトの1つ「Beyond Visual Range (視距離外射程)」空対空戦闘シミュレーションを手掛け、フロリダ州オーランドで開催されている「I/ITSEC モデリングシミュレーションとトレーニングのカンファレンス」において初披露した。リアルさは、効果的なトレーニングにとって非常に重要な課題で、正確な機材と真に迫るトレーニング環境によって、兵士はより迅速かつ適切に、さらに低コストで学習できるようになる。

 
nvidia_blog_161202_2

 
Mass Virtualの創設者兼CEOであるJohn Brooks氏は「バーチャル環境がリアルになるほど、ユーザーは、学習したことをより長く維持できる。米国海軍が我々に委託したのは、最も没入感が高く、真に迫った、海軍の現行ソフトウェアシステムとも統合可能な環境の開発だった」と語る。

 
Mass Virtualの「Virtual Attain」プラットフォームに基づき、「NVIDIA Quadro GPU」で実行されるシミュレーションによって、パイロットはきわめて精緻な「F-18戦闘機」のコックピット内部に身を置くことになる。海上を飛行中の場合、パイロットは音とコックピットレーダー、ディスプレイの情報から、敵の航空機が射程内に存在するかどうかを判断。射程距離に合わせて適切なミサイルを選択し、狙いを定めて発射する。

 
John Brooks氏はこうも語っている。「NVIDIA Quadro GPUを利用して実現できる、視覚的なリアリズムと没入感のレベルにより、わが国の軍は、より優れたトレーニングが可能となり、軍とわが国の防衛の双方がより安全になる。軍のVR環境は、毎年、訓練生たちの成果をトレーニングプログラムに取り入れ蓄積してきた。NVIDIA Quadro GPUは、軍が求める信頼性と安定性を提供している」

 
VRは、リアルかつさまざまなシチュエーションの戦闘に兵士を引き込む。あるVRシステムの配置場所では、戦車の運転、砲撃の下での対応、ロケットランチャーへの砲弾の再装填など、複数のシナリオで兵士のトレーニングが可能だ。複数の目的を持つタイプのトレーニングを、兵士の基地で、または配備先で実行することにより、VRは、きわめて効率的で費用対効果の高い軍組織向けのトレーニングツールとなる。

 
「I/ITSEC」において、Mass Virtualは、単一サーバーの「NVIDIA Quadro P6000 GPU」を利用し、どのようにOculusやHTC ViveといったVRゴーグルで4つのVRデモを同時に実行可能にするのかを紹介。市場で最もパワフルなGPU「Quadro P6000」は、強力なグラフィックス性能を備えており、軍組織は、単一サーバー、複数ユーザーのネットワークを最小のフットプリントで実行できる。これは、船舶など、遠くにある狭いスペースでも、VRトレーニングシステムを設置することが容易になることを意味する。配備される兵士は、配備中に戦闘の演習が可能になり、能力の保持に役立てられる。

 
●関連リンク
NVIDIA How VR Training Keeps Fighter Pilots on Top of Their Game(英語)

LINEで送る
Pocket