なにこれ未来スゴい! アニメ世界の住人になって、フィギュアで遊べるVRデモを体験してきた

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フィギュアを使った「ごっこ」遊びといえば、子供のころに熱中したという人も多いはず。えっ、大人になってもやってる? そんな諸兄姉にぜひ知っておいてほしいのが、今、ネットで注目を集めているVRフィギュア遊びだ。

 

 
VRに詳しくない方になにがスゴいかを3行で説明すると、

 
・3DCGなのに見た目が2Dアニメ(セルルック)
・バーチャル世界でフィギュアを手で持てる
・フィギュアが生きているように反応する

 
……といった感じ。大きな初音ミクはVRゴーグル「Oculus Rift」をかぶったプレイヤーで、ハンドコントローラー「Oculus Touch」を両手に持って、バーチャル空間のフィギュアを手でつかんで遊んでいる様子になる。

 
Muro
ミクさんやユニティちゃんを手で持って動かせます。

 
MuRo03
ミクさんの手をぎゅっとにぎって……。

 
MuRo04
うにょーんとT字ポーズに。可動式フィギュアだ! 心なしかミクさんもイヤそうな表情。

 
MuRo05
足も動かせちゃいます。

 
MuRo07
ちょっとわかりにくいのだが、動画はバーチャル空間内に置かれたカメラからの視点を録画したものなので、透明キューブのカメラをつかんで移動させれば視点を変えられる。

 
 
カメラ映像は、外部ディスプレーだけでなくバーチャル空間内の目の前にも表示される。つまり、VRゴーグルをかぶったプレイヤーは、鏡を見るように自分が遊んでいる様子をチェックできるというわけだ。

 
ネットのVR界隈でえらく話題になっていたわけだが、VRコンテンツは体験しなければその真価がわからないということで、作者であるMuRoさんにお願いしてデモを見てきました。

 
一言で言うと、延々と遊べるのがスゴい! Touchの中指ボタンを引いてフィギュアをピックアップして、手や足をうにうに動かしてポーズをとらせるという一連の流れが、実際のフィギュアを触っている感覚に非常に近くて驚いた。Oculus Touchの「ToyBox」のようにコミュニケーションの要素を入れたり、アダルトゲーム「カスタムメイド3D」のようにカスタマイズ要素を入れたら、無限に入り浸れそうだ。

 
MuRo10
戦隊もののフィギュアの首を引っこ抜いて遊んでいた(ひどい)幼少の頃を思い出しましたよ。

 
 

VRで人格ごとキャラに生まれ変われる世界

 
作者であるMuRoさんは、3DCGデザイナー出身で、現在はエクシヴィに所属してVRコンテンツのディレクターを担当している人物だ。もともとVR上でアニメ調の表現を再現したいという思いがあって、2015年頃からUnity上で試作を繰り返していた。

 

 

 

 

 

 

 
さらにVRゴーグルを装着することで、自分自身がキャラクターに生まれ変われるというデモも作っている。

 

 

 
その先に、「キャラクターにポーズをとらせて撮影できたら楽しいのでは」という考えが出てきて、過去のアニメ調表現+キャラに生まれ変わるという要素が合わさって、今回のデモにつながった。

 
MuRo09
MuRoさん。

 
MuRo08
みんなの目線が合ってない感じが、アルバムジャケットっぽくないですかね。

 
技術を活用して見た目をキャラ化するというと、FaceRig+Live2Dが知られていたり、最近では、キズナアイの3Dモデルを使ったVRコスプレイヤーも登場していたりと、VRではひとつのジャンルとして存在感を増しつつある。Oculusでも「Oculus Avatar」というアバターアプリを用意している。

 
今回のデモもそんな「誰でも3Dキャラ」な方向性を目指しているのかと思いきや、MuRoさんによれば少し違うという。

 
「見た目だけを変えるアバターではなく、VRで人格ごとキャラに生まれ変われる環境をつくりたい。『中の人などいない』んです。最終的には、他のプレイヤーと一緒にアニメの世界に入って、それぞれが登場人物として振る舞う環境をつくりたい」(MuRoさん)

 
サマーレッスンやアイマス、Mikulus、刀剣乱舞、Hop Step Sing!など、日本のVR業界において、キャラものは切っても切り離せない存在だ。そして「ゾンビでFPS」が好きな(偏見)北米とは異なるユニークな方向性ともいえる。ぜひ機会があったら体験してほしいデモだ。

 
 
*使用モデルデータ
・ユニティちゃんモデル
© Unity Technologies Japan/UCL
・Tda式Appendミク
3D modeled by Tda
この作品はピアプロ・キャラクター・ライセンスに基づいてクリプトン・フューチャー・メディアのキャラクター「初音ミク・アペンド」を描いたものです。

 
 
(TEXT by Minoru HirotaSomelu

 
 
●関連リンク
MuRoさん(Twitter)

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