手の動きも取れる究極の一体型!? クアルコムのSnapdragon 835+Leap Motion試作を体験

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米国サンフランシスコにて2月27日〜3月3日に開催さいされているゲーム開発者向けイベント「GDC 2017」。1日にスタートしたEXPO(展示会)の米クアルコムブースでは、2月23日に発表していたSnapdragon 835搭載のVR開発キット(VRDK)が出展していた。

 
昨年9月に発表し、CESなどの展示会で披露していたSnapdragon 820搭載の開発キットより、チップの変更で性能がアップ。さらにジェスチャー入力デバイスの「Leap Motion」にも対応と盛りだくさんな内容だった、実際はどの程度の実力なのだろうか。GDCの会場で体験してみた。

 
 

頭も手も十分な速度でトラッキング!

 
VRゴーグルにおいて、位置トラッキングはひとつの重要な要素になる。プレイヤーがリアル空間で歩いたら、バーチャル空間でも同じだけ移動してほしいし、何かに興味を持って頭を近づけたらそのCGをスムーズに拡大表示してくれると、よりあちらの世界にいる感覚が高まる。

 
そうした位置トラッキングには現在、Oculus RiftもHTC VIVEもPlayStation VRも外部のセンサー(Outside-in方式)を利用しているが、センサーの事前準備が必要なため、持ち運んですぐに体験というのは難しい。

 
理想を言えばマイクロソフトのMRゴーグル「Hololens」のように、ゴーグル側にカメラやセンサーをつけて、周囲の環境を測定して位置を検出できる方法(Inside-out方式)が便利だ。そうした需要を狙っているのが、クアルコムやインテルなどが開発キットとして出しているInside-out方式、かつ一体型のVRゴーグルになる。

 
そんな知識を踏まえて今回のクアルコムのデモだが、単体で位置トラッキングできるうえ、ゴーグル下部にLeap Motionを搭載してユーザーの手の動きまで検出してくれるのが新しい。今まではゴーグル側面にあるボタンに手を伸ばしたり、ハンドコントローラーやリモコンを用意して指示していたのが、目の前に出した手で操作できるようになるのだ。

 
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本体正面。上に2つあるのがトラッキング用のカメラ、下に2つ並ぶのがLeap Motionのセンサー。

 
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本体上部。

 
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今回は使わなかったが、左側面にはボリューム、右側面には十時の操作ボタンを用意している。

 
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Leap Motionとはケーブルで接続していた。

 
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解説パネル。

 
今回のデモは、手の操作で四角や丸のオブジェクトを出現させて、つまんだり投げたりできるという簡単なものだった。実際に体験してみたが、Snapdragon 835になって頭を近づけたり、話したりした際の反応速度が短く、よりスムーズに位置トラッキングを実現してくれていると実感した。また、Leap Motionによる操作も快適で、これが一体型で実現できているところに非常に可能性を感じた。

 
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左手を開くとメニューが出現。右手で選んで……。

 
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両手の親指と人差し指をつまんで広げるとオブジェクトが出現する。

 
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あとは手でオブジェクトを弄ぶだけ。

 
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たのしー!

 
 
雑感としては、HoloLensの手でメニューを出現させて、オブジェクトを指でいじるのに感覚が近かった(しかもVRなので視野角はもっと広い)。個人的には、操作の精度がシビアだったり、実際にコントローラーをつかんでいた方が実感が高まるゲームなどよりは、例えば、通知が来たらVRゴーグルをかぶって、すぐにアバターを使ったVRチャットができるといった用途に向いていると感じた。

 
このVRDKを元に各端末メーカーがVRゴーグルを製造していくことになる。モバイルにおいてもさらにハードウェアが進化し、その効果でコンテンツの表現力もより高まりそうな2017年。非常に楽しみです!

 
 
(TEXT by Minoru Hirota

 
 
●関連リンク
Snapdragon 835
GDC 2017

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