Oculus Touch専用「Robo Recall」レビュー 脳汁大爆発な全VRファンが遊ぶべきAAA級ゲーム

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2日、米Oculus VRはOculus Touch専用タイトル「Robo Recall」をOculus Storeで無料リリースした(関連ニュース)。ゲームエンジン「Unreal Engine 4」の開発元であるEpic Gamesが手がけたガンシューティング/FPSで、2015年に同じくEpic Gamesが制作したVR FPSの草分け的存在「Bullet Train」の実質的な続編となる(関連記事)。

 

 
当時Epic GamesはVRにおける快適な移動方法を模索し、Bullet Trainでワープ移動を実装したことで注目を集めた。現在ではワープ移動はFPSに限らずVRでの最も快適な移動方法として様々なゲームで採用されている。Bullet Trainの時点でもVR FPSとしての完成度は高かったが、Robo RecallでさらにVRの表現に磨きがかかり、より洗練された体験に昇華されている。昨年10月にお披露目された「Oculus Connect 3」でのインプレッション記事に続いて、ゲームの概要と注目すべきこだわりをレビューしていこう。

 
 

時間内にロボットをリコール(破壊)せよ!

ゲームの舞台は近未来的な都市で、RoboReady社のロボットが暴走して人々を襲うようになる場面から始まる。プレイヤーはRoboReady社のリコール部門の「エージェント34」として、ロボットの回収(リコール)業務に勤しむことになる。
 
まずは拠点であるRoboReadyHQでRoboReady社のシステムにアクセスして、出動するゾーン(都市)の選択、武器のカスタマイズ・グレードアップ、トレーニング、MODの設定を済ませよう。

 
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Robo RecallはUIに限らずガイドやナレーション、敵ロボットのボイスもすべて英語のみだが、英語が苦手な人でも経験や雰囲気でゲームの流れやストーリーはなんとなくわかるので、安心してプレイを始めてほしい。なお、執筆中に気が付いたのだが、カスタマイズした武器はその場で装備するだけではミッションで使えない。武器のカスタマイズ中にプレイヤーの左右に出てくる青い枠に左右の手それぞれの分の武器を登録しないと効果がないことに注意しよう。
 
ゲームの目的は、制限時間内に一定数のロボットを回収(破壊)してノルマを達成することだ。ゾーン(都市)ごとに3つのミッションが存在し、ミッションごとに3つのウェーブをこなす。同じ都市でもミッションによって多少の差異があり、敵ロボットへの妨害電波を発するアンテナを一定時間守ったり大型ロボットのボスを倒したりもする。

 
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スクリーンショットの右側に表示されているスコアの枠はモニター側だけに表示されるもので、プレイヤーが身に着けているゴーグルには現れない。

 
敵ロボットはおおまかに分けて、人型ロボットと地を這う小動物のようなロボット、空を飛ぶドローンの3種類だ。まれに倒すと操作できるようになる中ボスロボや、ミッションの最後に登場する大ボスなども存在する。人型ロボットは様々な武器を持っており、中には特殊な装備をしている種類もある。相手の種類を見極めて確実に倒せるようにしたい。

 
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プレイヤーが使用可能な武器の種類も様々だ。初期装備の武器はピストルとショットガンで、腰元からピストル、背中からショットガンをピックアップできる。リボルバーは敵ロボットを倒した時にドロップされたものを使う。銃器のリロードは存在しない代わりに武器は使い捨てとなっており、一定時間経ったらまた武器を取り出せるようになる。

 
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また、武器以外の攻撃の手段も豊富で、ロボットに近づいて直接殴ったり、部位を引きちぎったり、倒した敵をつかんで身代わりにしたり別のロボットにぶつけられる。一部の敵が放ってくる銃弾がプレイヤーに近づくとスローモーションになり、銃弾を掴んで敵ロボットに投げ返すことも可能だ。
 
敵を倒したりコンボを決めるとスコアが加算され、レベルが上がって新たな武器がアンロックされるようになる。敵ロボットを破壊した時に出てくるパーツのようなものを集めるとスコアの倍率がどんどん上がるので、積極的にパーツを回収していくのもオススメだ。

 
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なお、Robo Recallに体力ゲージは存在しない。しかし、ダメージが蓄積すると視界の周りが段々赤く染まっていく。視界は時間経過で回復するものの、なるべくダメージを受けない立ち回りを意識したい。

 
 

方向指定できるワープ移動にこだわりを見た!

Robo Recallで最も重要な要素の一つがワープ移動だ。
 
前作のBullet Trainではワープできる箇所があらかじめ指定されていたが、Robo Recallでは場所の制限がなくなった。また、プレイヤーがワープするとロボットは一瞬驚いて反応するのが遅れるため、敵ロボットの視界の外や後ろから不意打ちの攻撃を喰らわせられる。ワープ移動した後でも目の前に集中したり同じ場所に居続けたりすると、周囲をロボットに囲まれたり後ろから攻撃されているのに気付かなくなることが増えるので、なるべくワープ移動し続けることが攻略のカギとなる。

 
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また、ワープ移動は酔いの少ない快適な移動方法だが、ワープした直後に自分がどの方向を見ているのかが分かりづらいことがあった。しかし、Robo Recallではワープする前にOculus Touchのスティックを用いて正面の向きを決める。具体的には親指のスティックを押し込んで、向きたい方向に倒してから離すという操作だ。これによりワープ後に向く方向を意図できるようになり、向きを確認するために周囲をぐるぐると見回す必要性が減った(編集註:とはいえ、最初は操作に慣れが必要かもしれません)。

 
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次のエリアに進む時にゲーム側がワープする場所と正面の向きを指定してくるので、プレイヤーもあらぬ向きで構えてしまうこともないし、開発者もプレイヤーの視線を誘導しやすくなる。VRゲームにとって非常に画期的なUIだ。

 
本ゲームは全体的に複雑な要素は取っ払った上で、Oculus Touchによる直観的な操作で多彩なアクションができるように設計されている。ロボットをひたすら手でちぎってボコボコにするのもよし、ワープ移動を使いこなして全能感に浸るもよし、相手の銃弾をつかんでひたすらカウンターに徹するもよし。ロックなBGMや軽快なナレーションなど、アーケードゲームのガンシューティングに匹敵する爽快感が味わえる作りとなっている。そのままゲームセンターに置いても大人気になること間違いなしだ。
 
Oculus Touchを持っているOculus RiftのユーザーであればRobo Recall絶対に体験しておくべきと言っても過言ではないし、Robo RecallのためにOculus Touchを購入するのも検討していいだろう。プレイし続けているといい汗をかけるのではないだろうか。

 
 

UE4ランチャーでMODツール配布
開発元によるノウハウが見放題

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実はEpicGames LauncherのModdingからRobo RecallのMODツール(改造ツール、Paragon、Unreal Tournament、Fortniteのアセットも付属)が無料で利用できる。ゲーム内のアセットからブループリント(プログラム)までUE4の利用者であれば誰でも見放題だ。ただし、Robo Recallのアセットの他作品への二次利用や再配布は禁止となっており、Robo RecallのMODは.roboファイルという形態での無料配布に限られるので注意してほしい。
 
Robo Recallは数少ないAAA級VRコンテンツであり、このMODツールにはUE4開発元のEpicGamesによる美麗なグラフィックをVR向けに極限まで軽くする工夫が詰まっている。普段からUE4に触れる開発者だけではなく、VR開発に携わっている人はEpic Gamesのアカウントを作ってでも触れておくべきである。エンジン開発元によるエンジンと最先端VRのノウハウを無料で学べるチャンスだ! 英語のEpic Games公式ドキュメントも存在するので、興味がある方はぜひ覗いてみてほしい。

 
 
(TEXT by ぱソんこ

 
 
●関連リンク
Robo Recall(Epic Games)
Robo Recall|Oculus
Robo Recall Modding|Unreal Engine
EULA(Unreal Engine)

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