100年ハダカだったヴィーナスにドレスを―VRとAIでコシノジュンコのオートクチュールを着せる

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アート東京は、3月17日~19日に開催された「アートフェア東京2017」のオープニングアクトとして、「VR+AI – LIVEドローイング『DRESS for VENUS』」を3月16日に公演した。ウィリアム・ブグローの名画「ヴィーナスの誕生」をモチーフに「100年ハダカだったヴィーナスに、ドレスを。」をコンセプトとしたアートプロジェクトで、コシノジュンコ氏がヴィーナスのためにドレスをデザイン。VRとAIを駆使してヴィーナスにドレスが着せられた。

 
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作成されたのは、言わば“ヴィーナスのためのオートクチュール”なので、より精緻なドレスをつくるためには、本人の体のラインや形状にフィットしたデザインを構築する必要があった。また、作成したデザインをすぐに絵画に反映するためには、ヴィーナスを3D化し、VR空間上で直接ドレスを「描く」のが最善の方法として採用された。

 
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まず、絵画の中である2Dの世界にいるヴィーナスのボディに、直接触れながら立体的に服を描いていくため、絵画を元に3Dモデル化して仮想空間に配置。VRドローイングツールであるGoogle「Tilt Brush」を使用し、ヴィーナスの3Dモデルにドレスを描いていく。次に「ペッパーズ・ゴースト」と呼ばれる立体投影技法を用いて、VR空間で描かれたドレスを実物のヴィーナス像に投影し。360度から閲覧できるようにした。

 
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仕上げにはAIを使用。ウィリアム・ブグローの絵画をAIに学習させ、そのタッチを再現できる画像フィルタを制作。デザインされたドレスをオリジナルの絵画に馴染むように変換して合成することにより、絵の中のヴィーナスに違和感なくドレスを着せることができた。

 
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「DRESS for VENUS」は、VRドローイングの世界においても全く新しいチャレンジとなった。これまでのVRドローイングは、シンプルに3D空間で楽しむことができるものが主だったが、使い方を工夫することによって、既にある写実的な絵画に立体的な違和感がなく新しい要素を追加したり、AIに作者のタッチを学習させたフィルタをかけたりすることで、オリジナルと自然に合成することが可能であることを証明したと言える。

 
制作の様子は、YouTubeにて動画が公開されている。チャレンジングなアートプロジェクトをぜひチェックしてみてほしい。

 

 
●関連リンク
VR+AI – LIVEドローイング「DRESS for VENUS」 特設サイト

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