イケメンとロッカーに入る「ロッカー男子」がヤバい タイトー「VR GAME STAGE」試遊レポ

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ロケーションベースドVRといえば、アミューズメント施設やゲームセンター、ネットカフェなど、外でVRを体験できる場所のことを指す。日本でも多くの企業が参入してきているが、今、最も新しいのがタイトーが東京・高田馬場にあるゲームセンター「タイトーステーションBIGBOX高田馬場店」にオープンした「VR GAME STAGE」になる。

 
PC向けVRゴーグル「HTC VIVE」がつながった専用筐体を用意し、8つのコンテンツから選んで最大4人まで同時プレーが可能だ。また、ロッカーを使う(!)Gear VR向けのコンテンツも提供しているとのことで、これはかなり気になるところ。実際に店舗を取材してかぶってきました!

 
 

16日までは特別価格の500円で遊べる

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タイトーステーションBIGBOX高田馬場店は、駅のすぐそばにある。エレベーターなどで6Fに上がったら、ゲーム機の中を店舗中央奥に向かってずんずん進むと、黒を基調にオレンジのライトが彩られた4つの筐体が見えてくる。これこそまさにVR GAME STAGEコーナーだ。

 
他のゲームと同様、事前に予約は不要で、発券機でチケットを購入して店員さんに差し出すスタイルになる。別の人が遊んで埋まっている場合は、近くのイスに座って待つことが可能だ。ロッカーも備え付けてあるので、VRゴーグルをかぶったときに荷物を盗難にあう心配もない。

 
遊べるタイトルは以下の9種類で、料金はすべて600円。ちなみに期間限定キャンペーンで、4月10〜16日は500円の特別価格だそうです!

 
●HTC VIVE
・キャラクターコマンドRPG「乖離性ミリオンアーサーVR -ふれあいデモ-
・シミュレーション「ONEMAN VURGER
・シューティング「剣撃〜人類を救う者
・アーチェリー「神化」
・スポーツ「バスケット・ベイビー」
・SFシューティング「クアンタム・ウォーカー」
・音楽ゲーム「雷音騎士」
・レジャースポーツ「ドリーム・フィッシング」

 
●Gear VR
・乙女ゲーム「ロッカー男子 〜ゼロ距離体験♡コイのハジマリ〜」

 
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個人的にはまだまだ男性向けのコンテンツが主流なVR業界の中、乙女ゲームをぶっ込んでくるというところがタイトーの本気を感じざるを得ない。今回は時間が限られていたため、キャラもののミリアサVR、アーチェリーの神化、そしてロッカー男子という3本を体験してみた。

 

乖離性ミリオンアーサーVR -ふれあいデモ-

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ミリアサVRは、スクウェア・エニックスのスマートフォン向けキャラクターコマンドRPG「乖離性ミリオンアーサー」がオリジナルのコンテンツで、VR版は2017年春のリリースを予定している。そのうち本コーナーでは、サポートキャラの妖精「ウアサハ」とスキンシップできるデモが体験可能だ。

 
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VRゴーグルとヘッドホンをかぶって、両手にコントローラーを持ったら体験開始!

 
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VR GAME STAGEではゴーグルから伸びるケーブルが天井に釣られており、体験者が動いても体に絡まりにくいのが特徴だ。

 
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ルール……というほど難しいことはなく、目の前に現れたウアサハにモーションコントローラーを近づけ、サワサワして愛でて反応を楽しめばOKだ。

 
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VRなのでしゃがんで下から眺めることも可能。なお、常にプレイヤーの方向を見るように設定されているので、残念ながら背中は見られない(ゴルゴ的な)。

 
ミリアサファンにとって、いつもはスマホの画面の向こうにいる見慣れたキャラが目の前に立っているというだけでもたまらないものがあるはず。楽しむコツとしては、時代劇で帯を回す殿様バリに「よいではないか、よいではないか」と、恥ずかしがらずガンガン触っていくこと。友達と一緒に行って、そんなはっちゃけた姿を写真やビデオに撮っておいてもらうと、Twitterなどでネタにできそうだ。ただし、写真やビデオを撮る際は、他のお客様の迷惑にならないように! VRおじさんとの約束だっ!

 

「神化」

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アーチェリーといえば、VIVEユーザーにとっては、Valveの「The Lab」の「Longbow」でお馴染みのVRゲームだ。「神化」も似た操作感で、片方のコントローラーで弓を構えて、もう片方のコントローラーで矢をつがえて引き、目標に合わせてから放つ──という操作を繰り返してハイスコアを目指す。

 
目標となる的は、Longbowのような動く敵キャラではなく、空中に固定された宝石的なものになる。プレイヤーの移動が可能というのも特徴で、青くて丸い電球のような的を射抜くとそこにワープする。1人プレーだけでなく、1対1、2対2というマルチプレーにも対応しているので、友人と一緒にワイワイ楽しむのもアリだろう。

 
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右手の人差し指部分にあるトリガーを押しながら弓をギリギリと引いて、よく狙ってからトリガーを離す。最初はうまく当たらなかったのが、徐々にヒット率が上がっていくと嬉しい!

 
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湖の上に島が浮いていて、そこにある青い球を射抜くと、その場所にワープする。的が遠くて狙いが定められないときに積極的に場所を移動していくといい。

 
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1人プレーだったが、笑う余裕もなく淡々とプレーしてしまった。ぜひ2回目もやってみたい!

 
なおVR GAME STAGEの9つのコンテンツのうち、神化、バスケット・ベイビー、クアンタム・ウォーカー、雷音騎士、ドリーム・フィッシングの5つは海外企業の提供となる。

 

ロッカー男子 〜ゼロ距離体験♡コイのハジマリ〜

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最後は、リーサルウェポン(!?)とも呼ぶべきロッカー男子だ。これはタイトーの本気がヤバい。何かといえば、まずロッカー自体が用意されているのだ。

 
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荷物置き用のロッカーとなりに、普通においてある縦長のロッカー。これがまさかVR体験用の筐体だったとは……!!

 
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中を開けると、普通のロッカーかと思いきや、なんと後ろがくりぬかれている! 安全性の確保や閉所恐怖症対策らしい。

 
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女性向けなので、男性にとってはやや小さめ。177cmの筆者では、若干膝を曲げないと収まらなかった。しかし絵面がエジプト感あふれますね……。ファラオかな?

 
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あとはGear VRを装着して、ロッカーを閉じたら体験スタート。今回は撮影のために特別に開けたままにしてありますが、普段は外から見えないので、中でニヤニヤしててもバレることはないです!

 
VRの舞台となるのは私立立花学園で、学園では好きな人の私物を3日間持っていると願いが叶うというおまじないが流行っている。プレイヤーは2年生の女の子で、気になる彼のロッカーを開けてしまったところ、誰かが近くにやってきた! とっさに隠れたあなたは……といったストーリーになる。

 
操作は最初に、わがままで自信家な「南条英馬」(CV. 木村良平)、甘え上手であざといSな「天宮鈴音」(CV. 柿原徹也)、マイペースで天然の「竜崎ケイト」(CV. 羽多野渉)という3人から好みのキャラを選ぶだけ。あとは、何もせずに見ているだけでOKだ。筆者がチョイスしたのは、一番手前にいたということで天宮鈴音。

 
これはぜひ現地で体験して欲しいので大幅なネタバレは避けるが、ロッカーの狭い空間をうまく活用した演出だった。ひとつ驚いたのがロッカーに入ってきた瞬間で、「いや、入って来るんかい!」と思わずツッコミを入れてしまった。その後も密閉された空間の近い距離でぐいぐい近寄って来るので、おじさん困ってしまいましたよ……。詳しくは公式サイトに先行体験会の様子が載っているので、気になる人はチェックしてほしい。

 
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見た目はおっさん! 頭脳は乙女! きゃー! ちかいー!

 
VRにおいて臨場感を高めるためには、バーチャルとリアルの空間の体勢を合わせるというのが鉄則だ。戦闘機のVRならイスに座って操縦桿を掴んだり、剣と盾を持って戦うなら両手に棒を持ったりといった具合に、ロッカーなら実際のロッカーに入って体験するのがベストというわけだ。

 
実際、体に当たる金属の硬さや冷たさ、自分のドキドキでロッカー内の湿度が上がっていくのが効果絶大で、あちらの世界にいる感覚(実在感)をぐいぐいアップしてくれる。細かいところでは、Gear VRではポジショントラッキングが効かないため、リアルと微妙に身長がずれてしまうのが残念だが、そんなことは気にならないほどのインパクトだった。男子でもVR開発者ならぜひ体験してみて欲しい。

 
 
タイトーによれば、ネットでダウンロード販売しているVRコンテンツでも、リアルでのタッチポイントがほしいということでソフトを提供してもらう事例も出てきているそうだ。今後もソフトをアップデートして行くそうで、直近ではダズルのHTC VIVE用FPS「Rays」を導入予定とのこと。また最大4人対戦ができるシステムなので、将来的には店舗大会も実施していきたいと語っていた。

 
VR GAME STAGEのシステム自体は、分解できて持ち運べるというのが特徴で、イベントなどにも参加できるという。他社へのライセンス提供については具体的な予定はないが、ビジネスモデルとして勝算があれば可能性があるとのこと。

 
対戦モノのゲームをつくっているコンテンツプロバイダーや、VRの導入を考えているゲームセンターなどは、ぜひ試遊してみたうえでタイトーに相談してみてはいかがだろう。

 
 
(TEXT by Minoru Hirota

 
 
●関連リンク
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