照明の美しさに息を飲んだ 「アイカツスターズ! イリュージョンShow Time」試写会レポ

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DMM futureworksは4月23日より、横浜にある劇場「DMM VR THEATER」にて「アイカツスターズ! イリュージョンShow Time」の上映を開始する。4月よりテレビアニメの2ndシーズン「星のツバサ」が始まったアイカツスターズ!のキャラクターが出演する音楽ライブ&ファッションショーで、まるでキャラがステージにいるように感じられるのが特徴だ。

20日に開催した関係者向け試写会では、ファミリータイムの上映に加えて、事前の応募で集まった子供たちによる劇中の衣装を着たファッションショーや、「虹野ゆめ」役の富田美憂さん、「桜庭ローラ」役の朝井彩加さんによるトークショーも実施された。前回の「アイカツ!LIVE★イリュージョン」に続きPANORAでも取材してきたので、その様子をレポートしていこう!

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JR横浜駅西口から徒歩5分のところにあるDMM VR THEATER。外観もアイカツスターズ!仕様になっている。

 
ライブに先駆けて行われた子供たちによるファッションショー&ヘアコレクション。作中のファッションブランドロゴや、ヘアコレクションのモチーフとなったキャラクターがCGで映し出されている。

 

 

この舞台でしか体験できないライブがある

アイカツスターズ!のキャラたちによるライブというと、アニメでも毎回放映され、データカードダスでもゲーム自体が彼女たちが歌って踊るシーンだ。

 

 
ファンにとっては見慣れた光景なわけだが、それでもわざわざDMM VR THEATERに行く価値はあるのかだろうか? その答えについては、まずオフィシャルフォトを見て欲しい。

 

 

 

 
そう、アイドルたちへの照明の当たり方がめちゃくちゃ美しくて別物なことがわかるだろう。このライトはリアルのものだが、さらにCG側にも光が当たっている表現を加えていることで、彼女たちがそこでライブをしている感覚をぐっと引き上げている。

 
仕組みを簡単に解説すると、そもそもまずステージから特殊だ。バーチャルキャラクターのライブというと、ステージに透明スクリーンを立ててそこに前後からプロジェクターで投影するという方式が目立つ。

 
一方で、DMM VR THEATERは、いわゆる「ペッパーズゴースト」の仕組みを利用。空中に斜めに貼られた透明度が高いシートに、舞台の床手前から投影することで、まるで空中に映像が浮いているような表現を可能にしている(公式の解説はこちら)。アニメやゲームでは画面の向こう側にいるアイドルが、まさに目の前にいるように感じられるのだ。

 
そのステージに立つ彼女たちを舞台装置が引き立てる。先のライトはもちろん、透明スクリーンの後ろにもう1枚スクリーンを、両サイドにはLEDパネルを用意して、曲の内容にあった背景や飾りを演出してくれる。映像だけでなく音響も9.1chマルチサラウンドで、これだけの設備を常設している劇場は世界でもDMM VR THEATERのみという特殊さだ。

 
そうしたハードウェアを、さらにコンテンツの表現で存分に生かしている。今回のイリュージョンShow Timeは、内部の制作チームがこのステージのために作り起こした作品だ。どうすればこのシステムで一番美しく見えるのか日々研究しているチームが、きちんと最適化している点が大きい。

 

ライブ中、ファッションショーのシーンは撮影OKだった。

 
……という小難しい話は抜きにしても、当日試写会に集まった家族連れやファンはとても楽しんでいた。

 
子供たちは自分の好きなキャラクターが登場したら、名前を呼んだり一生懸命手を振ったり、曲によっては一緒に踊ったりと、心からライブに参加していた。親の立場に立ってみると、大好きなキャラを目の前にして子供たちが喜んでいるところを見られるのは「連れて来てよかったー」と思える瞬間だろう。「大きなお友達」は、登場人物の一人で、今までテレビでもデータカードダスでもライブがなかった七倉小春が現れて、初めてステージを魅せたというシーンで度肝を抜かれていたようだ。

 

 

トークショーで感想を求められた「虹野ゆめ」役の富田さんは、「キャラクターたちみんなが本当に目の前にいて、楽しそうに歌ったり踊ったりして、小春ちゃんが出て来たときには泣きそうになってしまいました。本当に本当に夢のような時間であっという間だったなと思いました」とコメント。

 
「桜庭ローラ」役の朝井さんは、「普段アニメで見ているキャラクターたちが目の前で立体的に存在しているということがすごく衝撃的で、つい手を振りたくなるというか、声をかけたくなる衝動が大きかったです」と語っていた。

 
印象的な曲について聞かれたところ、富田さんは「『So Beautiful Story』が『もう小春ちゃん歌ってるー!』という感じ。きっとゆめも小春ちゃんと歌って踊れてすごく嬉しかったんだなと思いました」と、感情たっぷりに回答。

 

 
朝井さんは、「私はゆめとローラが一緒に歌っていた『POPCORN DREAMING♪』。去年の映画での劇中歌なんですが、一緒に飛び跳ねてファーってでて来て、なんというか去年の物語をちょっと思い出すようなシーンも多くて、向かい合って歌っているところもすごく胸にきました」と、こちらも熱い想いを口にしていた。

 

 
筆者的には、前述したように照明の美しさに心をつかまれた。特に曲が終わって暗転するシーンで、ポップに彩られた光が落ちて、髪の毛などがコントラスト高めで映し出される一瞬があまりに美しくて、これはDMM VR THATERのライブではでしか味わえない体験だなと実感した。

 
しかし人間はとても罪深い存在で、完成度が高いライブを見てしまうと、より完璧さを求めてしまうもの。筆者的には「マイクを持って歌っててほしい」や「もっとキャラ同士が歌のサビとかでアイコンタクトしてほしい」と思ったが、一方で人間のライブに極限まで近づけること自体がバーチャルキャラのライブ表現を高めることに貢献しているのか、それとも人形劇のような「見立て」を引き立てる方向性がいいのか、その判断は難しいだろう。

 
ともあれ、ライブで見られることで何より素晴らしいのは、自分が好きなものを、好きな仲間たちと共感し合えながら見られる点だ。本公演は通常、座っての鑑賞となるが、5月14日と21日のナイトタイムにはスタンディング公演が新たに追加された。立って存分にライブを満喫できるので「大きいお友達」なファンの方々は、ぜひとも申し込んでおくべし。

 
公演自体もファミリーとナイトで構成が違う上、歌うアイドルの組み合わせなどが変わるA/Bの2パターンが用意されている。DMM VR THEATERの知り合いにこっそり聞いたところ、ナイトタイムはさらに力が入っているとのことなので、その違いもぜひ確認しておきたいところだ。このゴールデンウィーク、アイカツスターズ!好きならぜひチケットをゲットして現地を訪れて、キャラクターが次元を超える様を目に焼き付けておこう。

 

会場限定のボトルなどのグッズも用意。

 

「ひめ特製はちみつジンジャードリンク」や「幸花堂のクロワッサンめで鯛焼き」など、コラボフードも魅力的だ。

 

とっておきは顔出しパネル。これは撮影せざるを得ない。めでたいたい!

 
 
(TEXT by Minoru Hirota

 
 
●関連リンク
アイカツスターズ! イリュージョンShow Time
アイカツスターズ!
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