連鎖的な災害を時系列でVR再現! 竹中工務店の災害シミュレーター「maXim」を体験【Unite】

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5月8、9日に東京国際フォーラムで行われた「Unite 2017 Tokyo」。今回は竹中工務店が展示していた災害事象の統合VRシステム「maXim」(マキシム)をレポート! 地震や火災、津波といった連鎖的な災害、さらには人々の避難行動までも予測解析し、VRで可視化・体験できるというものだ。

 

VRで可視化した災害状況の様子。(※警報音や津波のCG再現映像が含まれています)

 
maXimの大まかな仕組みはまず、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データを活用し、各災害の現象や人々の避難行動を分析。続いて建物の3次元モデルを取り込み、各分析データを同じ空間と時系列のなかに統合する。最後に地域のハザード情報などに基づいて災害シナリオを作成し、独自技術でVRによる可視化を行う。

こうして、従来個別に行われてきた災害の可視化をより現実に近い形、つまり災害は連鎖的に発生するものとしてトータルにシミュレート。その結果をVRで可視化することで、誰でも容易に災害の現実を把握し、具体的な防災計画の検討が行えるのがmaXimの特徴である。

さて、当日はタブレットと建築物の図面を利用した災害時の状況分析、VRデバイスによる災害時の避難体験という2つのデモを行っていた。筆者にとって目新しかったのは前者である。

 

建築物の図面を机上にプロジェクターで投影し、その上にタブレットを置くとまるでミニチュアの世界をのぞき込むように、図面の該当箇所を3DCGで閲覧できる。

 

さらに、タブレットの位置をずらしたり傾けたりすることで、別の視点や場所を観察することも可能になっている。デモ担当者によれば、VR酔いがなく、誰にでも簡単に操作でき、自ら動いて内部構造を確認するため深い理解につながりやすいという理由から開発に至ったとのこと。

 

またVRデバイスによるデモでは一体型VRデバイス「IDEALENS K2」を使用し、建物の内部で災害を体験できた。maXimによって忠実に再現された津波や火災などの災害状況は緊迫感があり、正直なところかなり怖かったが、そのぶん事前体験によるいざという時の混乱防止、人の心理も考慮した防災計画の検討に生かせるのではと感じた。

以上のようにmaXimは災害時の複雑な状況をリアルにシミュレートできるというだけでなく、その状況をいかにわかりやすく伝えるかという点にも注力している様子がうかがえた。

 
 
(TEXT by まぶかはっと

 
 
*Unite 2017 Tokyoまとめページはこちら

 
 
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