「Oculus創業者だけど質問ある?」 パルマー氏のなんでもアリ回答に会場が沸きまくり!【東京サンドボックス】

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5月10~14日に開催しているゲームイベント「東京サンドボックス」。11日の開発者向けセッション「PUSH」では、Oculus VR創業者であるパルマー・ラッキー氏の「Q&A: Ask me Anything(なんでも聞いてください)」が実施された。

5月5~7日に徳島市内で開催された「マチアソビ」での衝撃的な「来日を肉眼で確認」以降、「Unite 2017 Tokyo」でもフリーダムぶりを見せつけたパルマー氏。今回は「Unite」のOculusセッション「Oculusなんでも相談室」で40分間台本なしのQ&Aをやってのけた池田氏に敬意を表した(?)アンサーセッションとなった。ここでは弊誌編集長も交えたVR業界重鎮の悪乗りを含む主な質問を紹介したい。

 

「カッコよく撮ってください!」 すまない…、こんな写真ですまない……。

 
Q:瘦せたように見えるんですが、何かダイエットやったんですか?

A:実は痩せる努力を始めました! Oculusを設立して25kgくらい太ったんですが、VRのゲーム「Dead and Buried」でスクワットを兼ねたプレイをやってます。あと、もう一つネタがあるのでパクってゲームにしてください(笑)。電気刺激ダイエットってのがあるんですが、それをコントローラと連動させると……。

 
Q:1年前の想定よりもVRの市場は下振れしてると思います。今のVR市場についてどう考えてますか?

A:アナリストは人によって言うことが全然違いますし、非現実的な予想をしていた人もかなりいました。実際にVRのコンテンツを作ってる人のほうが現実的な数値を言っています。そもそもアナリストは予想が外れても給料は上がりますけど、VR業界の方々は予想を外すとつぶれますので(笑)。それとVRのハードウェアを作ってる人たちは売れますよ、というしかないのでそういう人たちの話はかなり「盛ってる」と思います!(笑)

 
Q:パルマーさんはゲームの中に入りたくてVRを始めたんですか? 今出ているVRのゲームの中で何が一番ですか?

A:名指しで出しちゃうと自分の趣味趣向がわかっちゃうんですが(笑)、「RoboRecall」とか「Dead and Buried」「オーバーウォッチ*1」などがお気に入りです。

*1オーバーウォッチ……Blizzard Entertainmentが2016年に発売したチームFPS。20人以上のヒーローから一人を選び、各々の特徴を活かしてチーム戦を行うというもの。日本はPC版はBlizzardがダウンロード販売、PS4版はスクウェア・エニックスから発売された。ちなみにXbox One版は国内発売は行われず、日本語リソースも入れられなかった。

 
Q:私はパリからロサンゼルスまでいろいろなところでVRを試させているのですが、なかなか買いたい、と言ってくれる人がいません。どうすればそれを解決できますか?

A:今買う気になってない人に買う気にさせる方法を考える、というのは間違ってるかもしれません。あなたのおばあちゃんにヘッドセットをかぶせて「楽しいね」と言わせても600ドルのヘッドセットと1200ドルのPCをセットで買ってくれるかというと、なかなかそうはいきません。無理やり買わせても後で後悔すると思います。ヘッドセットを安く、軽く、使いやすくしてコンテンツを増やすしかないと思います。体験させて「これ欲しい!いくら?安い!買う!」というところまでいかないとだめだと思います。

 
Q:「マチアソビ」のことですが、なんで数あるコスプレの中からクワイエット*2を選んだんですか?

*2クワイエット……KONAMIの「METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN」に登場する女性戦士。

A:カノジョがクワイエットのコスプレをしていたので二人で合わせました!ごめんなさい!(笑) クワイエットのコスプレは工数が少ないので作るのが楽だったので(笑)。実は普段からコスプレしてます! アニメのコンベンションなどではやってるんですが、こんなに注目されたのは初めてです! 去年のAnime Expoの時は「オーバーウォッチ」のトレーサー*3、その前は「キルラキル」の纏流子*4でした。女性キャラのコスプレ大好きです、ごめんなさい!(会場大爆笑)

*3トレーサー……前述の「オーバーウォッチ」のカバーキャラクター。女性アタッカー。
*4纏流子……アニメ「キルラキル」の女性主人公。戦闘服はいわゆる「南半球」が露出するタイプのもの。会場でパルマーさんのコスプレ写真を見せていただいたのだが、ダイエット前のためか南半球より下のボディーがわがままな感じに……。

 
Q:VRコスプレってご興味ありますか?

A:もちろん!クールなアイデアだね。自分で0から作って自分で着るという面白い部分をVRでやるという行為にピンと来ました。初音ミクのコスプレをリアルでやると限界を感じちゃうんですけど、VRだったら全然できますし、声を変えることもできますしね!

 
Q:パルマーさんの次のアクションってみんな待ってると思うんですよ。会社を作ったり、投資をしたり、というアクションってもう計画されているんでしょうか?

A:あぁ!(驚愕)いくつかやってますよ。すでに新しい会社を1社立ち上げてますし、投資も続けてます。もちろんVRに関するものです。ちょっと怖いものですが、みんな楽しめるものですよ。あ、怖いといってもホラーゲームじゃないです!

 
Q:日本のコンテンツはキャラクターがよくできていると話してましたが、日本のコンテンツはまだ海外には出ていません。日本のコンテンツをもっと知ってもらうにはどのようにすればいいでしょうか。

A:西洋向けに新しいものを作るというのが簡単な答えだとは思うのですが、私自身は日本のコンテンツが好きなので……。「ファイナルファンタジー」のように世界で受け入れられているものもあれば、他のJRPGのようにその影響を受けているものもありますので、必ずしも受け入れられてない、ということではないと思います。

 
Q:ゲームでないVRコンテンツの未来についてお願いします!

A:ジョン・カーマック*5は、ノンゲームのVRコンテンツが50%以上になると言ってますが、私は将来的に8~9割がゲーム以外になると思います。それがいつになるかは予測できないものの、遅かれ早かれ、AR/VR/MRのどれかを付けて生活することになると思います。今ゲームを遊ぶ時間が(可処分時間の)半分も行ってませんよね? それを考えると80~90%がノンゲームになるのは必然的だと思います。教育向けのVRは可能性がありますし、教育の大半がVR系になる時代が必ず来ると思います。

*5ジョン・カーマック……DoomなどFPSの生みの親で、現Oculus VRのCTO。

 
Q:VRを付けていると動き回るスペースが狭くなるのですが、それをトレッドミル(例:Omni)以外で解決する方法はありますか?

A:トラッキングのシステムは日本の家屋より広い範囲をトラッキングできるようになってるんでいいんじゃないですか?(笑) ロコモーションのほうはトレッドミルを含めて方法はあると思いますが、決め手に欠けていると思います。ソフトウェアに特化した専用のハードを作るのが一番です。体感型のVRコンテンツも出てきているので応用は簡単だと思います。究極的には脳に刺激を与えるか内耳に刺激を与えるかです。内耳を電気的にいじるか、インプラントをいれるか……(会場爆笑)。

そこで質問です、来年、私がそういうインプラントを入れたら質問者の方も入れてくれますか? みなさんはどうですか?

(会場、半分くらい手を挙げる)

 
Q:現在、VR上のモノを触るときのフィードバックがハプティックフィードバックしか得られず、現実の空間ではVR上のモノを突き抜けてしまいます。それを解決するにはどのような方法がありますか?

A:ハプティックフィードバックは大きく2つのやり方があります。要するに大きいか、細かいかですね。大きいのはどれだけ体にフィードバックが来るか、細かいほうはどれだけ指先にリアルな感触が来るか、本物さながらになるかと思います。あとは察してください! 仮にこれをグローブで実現させるには大きな強いハプティクスと細かいはプティクスを両立できるもの……工場で使われているようなロボットアームが必要になります。もう一つ方法がありますが、それはGOROmanさんに答えていただきましょう!

なぜかふられるGOROman氏:え……(困惑)。筋肉にインプラントすることです!(会場爆笑)

(パルマー氏は具体的な方法を話すが省略)

 
Q:川崎市のほうから来ました近藤(GOROman氏の本名)と申します(会場大爆笑)。本日は貴重な講演ありがとうございました。質問は2つあります。日本でOculusが(日本の)Xboxのようにならないようにするにはどうすればいいですか?(会場大爆笑)

A:ひどい!人でなし!(笑)まぁ、私ならできますが、私はOculusの社員じゃないもん!(会場爆笑)

 
Q:僕は今VRのOSのコンセプトを作ってるんですが、パルマーが考えるVRのOSの未来像をお聞かせ願いますか?

A:VR OS? 正直ハードは得意ですが、想像するのはへたくそで、SFとかパクってるのでごめんなさい! あと「Mikulus」!

 
Q:がんばります(笑)。

A:2DではなくなってSPATIALになることは確実だと思います。ただ、どっかのSF作品で見たんですが(笑)本人はだらっとしていて脳から何かが出ていて、それで操作する可能性もあると思います。未来がどうなるかは本当にわかりませんよね?

 
 
……というところでタイムアップ!マジな質問あり、ジョークありの楽しい質疑応答となった。パルマー氏が次に何を起こすかがVRの未来を大きく変えることは間違いない、と思ったのは、当日、現地にいた(当該セッションは映像配信が行われなかった)人なら絶対思っているはずだろう。

 
(TEXT by Shogo Iwai)

 
 
●関連リンク
RoboRecall
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キルラキル
Xbox

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