93%が「VR酔い」なし! 観光バスでもVRを導入かーVRize・東急バス・フジテレビの実証実験 

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VRizeと東急バス、フジテレビは5月10日、観光バスの乗客30名にVR映像作品を視聴してもらう実証実験を行った。東急バスがバスツアーの手配と施行を、フジテレビがコンテンツ提供を、VRizeはアプリ開発を行った。

本実験は、VRizeと東急電鉄によるVR活用の一環で、同グループ会社から東急バスが選ばれて企画したもの。経緯として、東急バスでは2017年3月より高速乗合バス・空港連絡バスにおいてWi-Fi環境の整備を始めていた。加えて、観光業におけるVRの活用事例が増加しつつあったという状況がある。

そこで、Wi-Fi環境を活かしたさらなる顧客満足度向上のアイデアのひとつ、また、東急バスが提供するバスツアーにおいてもVRの活用の余地があると考え、そうしたサービスの実現にあたってVR酔いなどの障壁を確認するためにこの実験を行った。

 

実際に東急バスの誇るプレミアム車両「TOKYU TRANSSES PREMIUM」に乗りながらVR映像を視聴した。

当日は40~60歳の男性30名を集め、渋谷から静岡までのバスツアーのうち、高速道路走行中の1時間をVR体験に割り当てた。コンテンツはフジテレビが提供した360度動画を3本、シアターモードとして再生する2D動画1本を用意し、Gear VRで再生。

これらのコンテンツはVR酔いを避けるため、カメラを固定して撮影したものをチョイスしたとのこと。なお、GearVRはこめかみに位置するパッドで操作を行う仕組みであるが、初めてVRを体験する人にはなじみが薄いこともあり、VRizeが開発した視点操作アプリを用いた。

 

24名乗り、革張りシート、化粧室完備のゴージャスな内装。リクライニング機能、USB端子、コンセントも完備し、ビジネスクラス気分の旅が味わえた。

VRを体験した人の感想は83%が「端末が欲しくなった」、14%が「また体験したい」と概ね好評の様子。VR酔いに関する該当者は7%にとどまった。VRをどのように利用したいかというアンケートでは、移動中の暇つぶしが52%、観光スポットの案内が48%と均衡した。

ゴーグルで両目を覆うことで盗難の心配がある、ということやサービス運用上の問題点もあるため、すぐに導入はしないが、協力各社はVR映像の導入に手ごたえを感じた模様。今後はツアーの帰りに、現地の思い出映像を360度動画で振り返るといった企画も考えているとのことで、新しいツアー形態に期待が高まる。

 

本実験でアプリ開発を担当したVRizeのCOO 中村拓哉氏。

 
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