これはクセになる! マリオカートVR、ハネチャリを体験レポ【VR ZONE SHINJUKUカンファレンス】

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バンダイナムコエンターテインメントは6月13日、本社ビルにて「VR ZONE SHINJUKU」のプレスカンファレンス(関連記事)とともに、これから施設に配備するVRアクティビティの体験会を行った。

同日の体験会で試遊できたのは「マリオカート アーケードグランプリ VR」、「極限度胸試し ハネチャリ」の2機種で、本記事ではこちらのレポートを行う。

 
 

コダワリの振動と駆け引きで夢中になる
「マリオカート アーケードグランプリ VR」

 

最初の体験は、日本を代表する世界的人気のレーシングゲーム「マリオカート」のVRアクティビティから。

マリオカートシリーズは、任天堂が初代スーパーマリオカートを発売してから今年で25年という長い歴史を持つゲームだ。最新作であるNintendo Switch用ソフト「マリオカート8 デラックス」は、ローンチ初日だけで北米における売上本数は45.9万本。日本国内でも発売から2週連続で売り上げ1位を獲得していて累計販売本数は44.3万本に達している。ちなみに前作のWii U向け「マリオカート8」を発売してすぐ、マリオカートシリーズは累計販売本数1億本を達成している。

同シリーズは、相手にぶつけるとスピンしてしまう亀の甲羅、スピードを超加速できるキノコといった豊富なアイテム、ギミック満載のコースなどが特徴。それらが引き起す予想もつかないゲーム展開が醍醐味のひとつだ。

そんなマリオカートがVRアクティビティになって登場とのことで、さっそく体験、もといカートに試乗してきた。

 

カート型の体験装置に乗り込み、まずはアクセルとブレーキのポジション調整。身長に合わせて前後に動かせる仕組みで、同行していた身長163cmの編集者も足が届かないといったことはなかったという。続いて両手にVIVEトラッカーを装着。これはコースの上の風船にぶら下がっているアイテムを取ったり、投げたりといった行動ができるので、手のトラッキングを行うために用いる。

 

最後にスタッフがVIVEをかぶせてくれたら、いざゲームスタート。

 

こちらがゲーム画面。まだ開発中ゆえ、体験会当日はプレイの様子を映し出す液晶ディスプレイの撮影が禁じられていたため、同社提供の素材となる。ただ、実際にプレイした見た目と変わっているところは見受けられず、このクオリティでマリオカートの世界を走れる。

プレスカンファレンスでは「パックンフラワーが怖い」(タミヤ室長)と紹介があったが、自身を飲み込むほど巨大かつ、鋭い牙が迫ってくるので、分かっていても体がこわばる。

アニメタッチで美しくリアルなグラフィックスにも目を引かれる。題材となっているのはゲームセンターで絶賛稼働中の「マリオカート アーケードグランプリ DX」だが、本VRアクティビティのプロデュースを担当したAM事業部 アシスタントマネージャーの大澤氏によると、モデルなどのグラフィックスは全てリビルドしたとのこと。

 

アイテムのカメの甲羅を右手に持っているところ。この状態で手を振ることで相手に投げつけられる。

 

ゲーム中はカートの土台が激しく振動。外から見るとあまり揺れているように見えないが、VIVEをつけて運転しているとかなりの揺れを感じる。遊園地などで体験した人ならわかるかもしれないが、自動車と違って本物のカートは路面のギャップからくる振動を緩和するサスペンションが組み込まれておらず、ダイレクトな衝撃がくる。

体験した限りでは、この路面のギャップを拾ったときの直接的で短い衝撃をうまく再現していて、本当にカートに乗っているかのように感じる。

振動は体験装置の土台に組み込んだ空気バネ(*編注:空気の弾力性を利用するバネ装置)によるもの。振動にはこだわりがあり、「桟橋なら細かく揺れたり、路面状態によって揺れが変わります」(大澤氏)。加えて、壁などに衝突すればその衝撃をリアルタイムに反映。さらに空気バネによって、ハンドルを右に切れば右に傾く仕組みもある。

この傾きが絶妙で、VIVEを装着した状態でVR空間内で右にハンドルを切ると、カート自体も実際に右に傾くので、横Gを感じる。実際には錯覚なのだが、そういう調整もしているとのこと。

ただ、プレイ寄りの話になるが、上下振動でハンドルを持って行かれ、真っ直ぐ走ることがなかなか難しい。実際の車のように、走っていれば勝手にハンドルが正位置になるという仕組みはなかったので、真っ直ぐ走りたいときは振動を伝えないよう、なるべくソフトにハンドルを握るのが良さそうに感じた。

 

ハンドル前方に送風装置を搭載していて、カートの加速と同時に顔へブワっと風が吹きつけるギミックがより一層リアルな体験へと導いてくれる。

 

アイテムはコース中を漂う風船にくくりつけられているので、こんなふうに掴んで……

 

ポイっと投げる。

 

ほかにも、後ろを振り向いてカメの甲羅を投げたり、ハンマーを振り回したりできる。

本VRアクティビティは現在1ステージの体験となっている。周回数については、マリオカートシリーズのロングコースで採用されている1周制。気になるコースの種類だが、「複数の人気コースを1本に繋げた」(大澤氏)ものになっているという。確かに走行中はコースの風景が変化し、クッパキャッスルのようなステージもあった。

コースのいちばんきついカーブは体験した限り110度前後。これは、きついカーブを多用すると酔いやすくなるため、角度とコーナーのR、数は配慮した設計になっている。コース関連では、マリオカートで派手な部分となる大ジャンプも外せない。こちらは本VRアクティビティにも2カ所ほど用意していて、「せっかくなので空を飛ぶ体験もできるといいかなと思い実装しました」(大澤氏)という。

ちなみにNPCはそこそこ強く、各コーナーでしっかりイン側を走るラインを押さえないと追いつけないし、追い越せない。体験会ではNPC相手に途中トップを取ったが、少しでも油断すると、後ろを見るとマリオやルイージがテール・トゥー・ノーズでピッタリくっついてきているので、びっくりする。

アイテムに関しては特にカメの甲羅が恐怖で、アクセル全開で走っていると相対速度が0になるのと、アイテムは実際に手で投げる感覚に近いこともあり、緑甲羅でも意外と当てることが可能。体験会ではゲットできなかったが、追尾性能のある赤甲羅も見かけたので、追いかけられる側はプレッシャーとカメの甲羅の恐怖に耐えながら1位を目指すことになる。一緒にプレイしている人間が妙に黙り込んだら気をつけた方がいいだろう。

アイテムはほかに接近時に振り回せるピコピコハンマーや、真後ろにいるカートを狙い撃ちしたり、ベストなライン上などに設置して罠にできるバナナの皮もある。表情はバレないので、ぜひほくそ笑みながら設置したい。

筆者は最終コーナーを読み違え、マリオに抜かれて2位に落ちた。実際はマルチプレイに対応しているので、マリオカートシリーズの対戦同様、友人や知人をこうしたライン取りとアイテムでどう翻弄していくかがカギになりそうだ。

 
 

空を飛べた! ふわふわ浮遊感がクセになる
「極限度胸試し ハネチャリ」

 

次の体験は「極限度胸試し ハネチャリ」。

このアクティビティの内容としては、鳥人間コンテストのような人力飛行グライダー「ハネチャリ」に乗り、ペダルをこいで浮力を保ちつつハンドル操作で障害物を避けたりするなどして目的地を目指すというものになっている。

タイトルの「極限度胸試し」という言葉が気になったが、それはさておきエアロバイクに似た体験装置にまたがり、VIVEをかぶっていざ体験スタート。なお、体験会では4人同時プレイを行った。プレイ時はオペレーター兼ガイドが1人居て、ゲームの概要や操作方法などをアドバイスしてくれるほか、ゲーム実況も行ってくれた。なお、各プレイヤーは青や赤などのカラーで呼ばれる。

音声はヘッドフォン越しに聞こえる仕組みで、各プレイヤーの声もマイクで拾って届けてくれるため聞き取りやすくコミュニケーションにも差し支えない。

 

体験装置にまたがった様子。本作のプロデュースを担当したAM事業部 アシスタントマネージャーの齊田氏によれば「工場出荷時に、椅子の部分は自転車のサドルのように最大100mm程度伸ばせる」とのこと。ただ、体験会場に用意していたサドル部分が一番低い、標準状態であっても身長180cmで特に問題はない構造になっているとのこと。

 

そしてゲーム画面に切り替わると、目の前に広がる美しい大自然……と断崖絶壁。かなりコワい。この辺りで極限度胸試しというタイトルの意味を理解し始めるが時既に遅し。スタッフによるとこの最初の時点で前に漕ぎ出せない人が何人もいたというくらいである。

だがしかし飛ばなければレポートが書けないので意を決し前進、からの華麗な滑空! 

ん、あれっ、これ落ちてるんじゃない!?

 

なんだか垂直落下している気がする。あれれ……おかしいぞ!

 

地面が近づいてきたんですケド!! この辺りで冷静を装っていた筆者もパニックになる

 

あわや地面に激突というところで上昇気流にあおられ飛行が始まり、ほっと一息。景色を楽しむ余裕もできた。時折横から吹く突風にハンドルをとられるなど少し恐怖体験はあったが、最初を乗り越えれば楽しい飛行体験をすることができる。

操作方法はシンプル。ペダルをこぐことで、ハネチャリの左右にある羽が動いて上昇する。ハンドルは前に倒すと前傾姿勢となり滑空する。手前に引くとブレーキといった具合だ。手前に引いた状態でペダルをこぐのをやめると静かに下降を始めるので、洞窟内などでは重宝する。

 

体験中は左右前方の装置からの風、そして雄大な自然が相まって、気持ちの良い飛行が楽しめる。この恐怖とその先にある爽快感がより強い感動を生んでやはりクセになりそうだ。

ハネチャリの装置にも空気バネを組み込んでいる。振動は弱そうに感じたが「実はバネはかなり動かしていて、振動ではなくふわふわとした浮遊感を中心に演出している」(齊田氏)という。また、横風にあおられたら片方のエアを抜いて傾かせたりといったこともしている。

「当初は空気バネの動きはかなり押さえていたが、激しく動かしても体験時間は4分ほどなので、テストプレイも重ねているがVR酔いになる人はあまりいないことがわかった」(齊田氏)。そのため、現状は安全面を考慮したうえで、最大限の可動を行っている。

7月14日にオープンするVR ZONE SHINJUKUではこれらの他にも新規を含めた多種多様なVRアクティビティを体験可能。予約は6月16日の12時からなので、さっそく予定を立てておこう。

 
(TEXT by まぶかはっと

 
VR ZONE SHINJUKUプレスカンファレンスの模様はこちら

 
 
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