記憶をデジタル化して体験!? 俳優イライジャ・ウッドが仕掛けるVRサイコロジカルスリラー「Transference」【E3 2017】

LINEで送る
Pocket

ユービーアイソフトは6月12日に開催されたE3プレスカンファレンスで映画俳優のイライジャ・ウッドがクリエイティブディレクターを務める映像制作会社「Spectrevision」とユービーアイ最大の開発スタジオであるカナダ・モントリオールスタジオとの共同制作によるVRサイコロジカルホラー「Transference」が発表された。

E3会期中に、ユービーアイソフトブースのプレスレセプションエリアでその一部を体験することができたので、プレイインプレッションを紹介したい。対応機種はPlayStation 4、PC、Xbox Oneで、VRモードはPlayStation VR、Oculus Rift、HTC VIVEに対応する。なお、今回の体験はOculus Rift+Touchで行われた。発売日は2018年春を予定。

 

Spectrevision、クリエイティブディレクターのイライジャ・ウッド氏

Spectrevisionの開発チームがユービーアイソフトと接触したのが2015年のE3。一般公開されなかったエリアではのちに「イーグルフライト」となるVRゲームのプロトタイプが出展されており、これに感動したSpectrevisionが本作の企画を提出、同社のモントリオールスタジオに行き、ワークショップの開催を経て開発された、という経緯だ。

プレスレセプションエリアは各タイトルごとに部屋が用意されていた。「Transference」はこんな感じ

 

体験前にこのようなフォームが渡される。「倫理委員会の許諾が下りた」とか、「リスクフリーで副作用もなし、絶対安全」など信じがたい文面が各所に挿入されている

本作は2003年に人間の脳の記憶をデジタル化、これを体験できる装置を作った、ということになっており、体験者はWalterという名のPTSDの男の記憶を再現しそれを体験するという。なお、このフォームには「体験中の録画・写真撮影は禁止」と書いており、さらに画面写真などは提供されなかったため画面写真などはなしということで。いやぁ、残念。なお、PVには若干のプレイ動画が含まれているので、そちらを鑑賞してどのような体験かを感じていただきたい。

 

 
Transference: E3 2017 Official Announcement Trailer

スタートするとWalterの家らしき建物に入る。家の中には薬が散乱、部屋には地下室への入り口らしきドアがあるが、扉には鍵がかかっている。どこに行っても手掛かりらしきはない。と、そこに電灯のスイッチが、それを押すと舞台は1990年代に。どうやらこの2つの時代を行き来して謎解きをするらしい。

90年代の扉の横には鍵があるので、それを持ったまま電灯を付けて現在へ。鍵を開けて地下室へと進むとライフルを持ったWalterらしき男が銃口を向けてきて銃を撃たれてリセット。そんな説明なかったのに!

どうやら現在の地下室を探索するにはなんらかの謎解きが必要で、同席した研究員(モントリオールスタジオの開発スタッフ)によれば過去にあって現在にないものを過去から持ってくれば謎が解けるらしい、ということで気にになったのは別室にあった写真の額。確かに現在にはなかったものなので、これを持ってきて額があったと思われる場所に飾ってみた。すると男は額のある部屋へと移動(額のある部屋に行こうとしたら男がいて撃たれて以下略)。どうやら地下室に行けるらしい。

が、地下室では異変が。さっき男がいた場所を調べてみると、付近がバグり始めた! それでも調べ続けると現実が剥がれ落ち、電脳空間でバグり続けるエリアがあった。それを凝視するとそのエリアは扉になり、その扉を開けるとそこには男が。そして…………。

というところで体験は終了。よくVRでは「プレゼンスが壊れる」ような作りをしてはいけない、という開発の話を聞くのだが、これはそれを逆手に取り、壊れた記憶から真実が現れるような演出をしているのだ。これはかなりやられた感じ。なお、今回のデモはゲームには含まれず(!)、Walterのストーリーラインではより奥深いストーリーラインと体験が楽しめるとのことだ。

これは体験しないとわからない新しいVRの使い方、というものなのだが、残念ながら日本での発売は未定とのこと。海外産のアドベンチャーゲームが市場的に難しいところではありますが、是非とも日本でも発売を!

 
 
(TEXT by Shogo Iwai)

 
 
*E3 2017のレポート記事まとめはこちら

 
 
●関連リンク
ユービーアイソフト
Spectrevision(英語)
Transference(英語)

(C) 2017 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Transference, Ubisoft, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries.

LINEで送る
Pocket