二次元キャラとの2ショット撮影も可能!? 手持ちのスマホをVR空間で使えるアプリがスゴい

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以前に掲載したモーションキャプチャシステム「Perception Neuron」を使った「KiLA」など、日本でも次々と新しいソリューションが提案されているVRの世界。そんな「今週の技術革新」として、9月末に話題になったVR内スマホを紹介しよう。

 

 

 
手の位置をモーションコントローラー「Leap Motion」で検知。Oculus Riftをかぶってスマホを持つと、VR内にもCGのスマホが現れて目の前の光景を撮影できる。さらに撮った写真をそのままネットに投稿と、謎すぎる充実っぷりだ。

 
「二次元に行ける装置」として期待されているところもあるVRヘッドマウントディスプレーだが、逆に「二次元が三次元にやってくる」というのが新しい。いったいどんなコンセプトで開発されたのか、製作したXVIの藤原航さんをインタビューした。

 

 

「二次元の壁を破った気分」

 
——そもそもなぜVR内でスマホって作ろうと思われたんですか。

 
藤原 Twitterが見たかったからですね。

 
——(笑)

 
藤原 Oculusかぶってたら無意識でスマホに手を伸ばすじゃないですかー。

 
——それは一種のネット中毒(笑)

 
藤原 情報は常に取得しておきたいじゃないですかー。

 
——確かにそうですね。しかしGear VRとかなら背面カメラを使った「パススルーカメラ」(関連記事)でみる手もあるのでは。

 
藤原 いや、ピントが定まらなくていらいらするんですよねー。

 
——まぁそれでスマホをVR内に出しちゃったという。現状はどんな機能を備えてますか?

 
藤原 スマホの画面をVR内に出すのが基本で、あとは専用アプリで写メってTwitter、Facebookに投稿できます。今の目標は自撮りですね。

 
——写メ!?

 
藤原 これはVRの中で撮ったやつですよー。

 

 
——クライアントアプリをスマホ側で立ち上げておいて、スマホ側でシャッター切るみたいな感じですか?

 
藤原 スマホのカメラでシャッター切るイメージですね。将来的には無線LANで映像を同期するようにします。スマホのカメラ位置をシミュレートして、その画像をスマホに送ります。

 
——あ、じゃあ現状はスマホ側はVRに持ち込むために専用のアプリを使ってないんですね。

 
藤原 ないっすよー。写メって投稿するためだけにアプリつくっただけで、画面送る手法は企業秘密(笑)。まぁミラーリングなんですが。

 
——これはOculus Touch的な手の位置を取るデバイスがあると、現実世界と同じ感覚でスマホが使えそうですね。

 
藤原 モーションキャプチャーの「Perception Neuron」で実装予定です。

 
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Perception Neuron。

 
——なんと! 前に取材したKiLAでも使われてましたね。

 
藤原 実はNeuronが来たから実装したんです。アイデア自体は2年前のものなんです。ニコニコ超会議で「ニコニ立体写真館」ってあったじゃないですか。あの直前に思いついて、「VR内で自撮りしてええ!!!! キャラとツーショット撮りてええ!!!」って。

 
——ツーショットの場合は自分も3Dのアバターになるんでしょうか?

 
藤原 そうですね。グリーンバック使って合成するとしても、Oculusをかぶってるから、アバターか仮面かの2択です。

 
——そっか、外部カメラがあれば自分を撮影して合成もできるんですね。しかし、VR内スマホの前に自分撮りがあったとは……。

 
藤原 確かに。当時はVR内にスマホ持ち込もうとはこれっぽっちも考えてなかったですね。

 
——(笑)。実際に自分で初めてスマホ見られたときはどんな気分でしたか?

 
藤原 二次元の壁を破った気分?

 
——(笑)

 
藤原 ヴァーチャルの壁って言ったほうがいいかも。

 
 

未来へのコンセプトとして作った

 
——一番こだわったところは?

 
藤原 汎用性ですかね。Android端末もiPhoneもあまり古すぎなければ使えて、持ち運びも一応できるように設計してます。

 
——持ち運び、ってノートPCでも動く!?

 
藤原 もち。

 
——おお。割とアプリが軽いんですね。

 
藤原 G-Tuneさんの「NEXTGEAR-NOTE i5702」ですけどねー。あんま重い実装させてないんで、将来的にはノートとスマホだけで行けると思います。

 
——最終的にアプリは公開しますか?

 
藤原 これは未来へのコンセプトです。「VRにスマホ持ち込むべきだぜ!? 標準になるんだろうな!?」っていう。

 
——なるほど。でもVR内でniconicoやNetflixなどを見ながらだと、スマホがほしいかもしれないですね。

 
藤原 テレビの実況、アニメ実況は特に。

 
——確かに!

 
藤原 ちなみに未来予測としては、

 
1.今の形。画面ミラーリングで実機操作
2.VRからスマホ操作
3.クラウドスマホ

 
となると思います。Chromebookみたいなシンクライアントのスマホ。個人で1つのクラウドOSを持ってて、VR特化のユーザーインターフェースを持ったスマホとか。もうそこまで行ったら、単なるユーザーインターフェースとしてとして溶けてるかもしれませんが。

 
——興味深いです

 
藤原 現段階ではコントローラとして使うことも考えてます。スマホの特定アプリを起動したら、このVR世界にワープみたいな。ぜひ期待していてください。

 
 
●関連リンク
Oculus VR

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