2021年、世界のウェアラブルデバイス出荷は2億4千万台に IDCが世界/国内予測を発表

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IDC Japanは、IDCが発行する「Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker」における、ウェアラブルデバイスの2021年までの世界/国内出荷台数予測を発表した。世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、2021年には2億4010万台に成長すると見込まれ、好調なペースで市場拡大が期待される。

有識者のコメント

●米IDC ウェアラブルデバイスチーム リサーチマネージャー レイモン・リャマス氏 コメント
「ウェアラブル市場は新しい段階に入りつつある。市場が立ち上がって以来、求められていたのは認知と関心を呼び起こすために製品を投入することであった。だが今や、ユーザーエクスペリエンスを正しく理解することが重要である。ハードウェアのルックアンドフィールから、洞察力のあるデータをいかにして収集、分析、そしてユーザーに提示するかが問われている。これがユーザーに意味するのは、今後数年間で、今日世に出ているデバイスが陳腐なものに見えてしまうような第2/第3世代のデバイスが身近なものになるということである。デジタルアシスタント、携帯電話接続、大規模システムへの接続は、自宅でも職場でも可能になると期待される。同時に、市場に投入されるデバイスの多様性の拡大と価格の下落により、これらのデバイスはより多くの人に提供されるようになると期待される」

●米IDC Mobile Device Tracker シニアリサーチアナリスト ジテシュ・ウブラニ氏 コメント
「この恩恵を被るのはエンドユーザーだけではない。ソフトウェアデベロッパーやチャネルパートナーはアプリ、サービス、およびデータの分類を提供し、それらは多くのウェアラブルデバイスの成長をサポートすることになるだろう。デバイスの展開という観点から見ると、ウェアラブルデバイスは生産性を高め、コストを削減し、長期的にはROIを向上させるという恩恵をビジネス分野に与える事になる」

日本国内の予測

国内市場の2021年の年間出荷台数は135万台と予測している。タイプ別で見ると、腕時計型が市場の約半数を占め、堅調な成長が予測されている一方で、IDC Japanの菅原啓氏は、世界に比べた際の市場規模の小ささを指摘している。

●IDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリスト 菅原啓氏 コメント
「国内市場は、機能面で優れ、『ウェアラブルデバイスと言えば腕時計型』との認知もある腕時計型が市場をリードする趨勢が今後も続くとみている。だが、世界市場の規模に比して国内市場の規模は圧倒的に小さい状況が続くことが懸念される。今後のさらなる市場の拡大のためには、ユーザーに対してベネフィットを明確に提示しうる商品とソリューションを提供することが肝要になる」

製品タイプ別の動向

●腕時計型
腕時計型は、今後5年間はウェアラブルデバイスの市場において多数派であると考えられる。しかし、腕時計型のマーケットを仔細に見た際、ベーシック型(サードパーティー製のアプリを実行できないもの。例:ハイブリッドウォッチ、フィットネス/GPS時計および子供向け時計)は、スマートウォッチ(Apple WatchやSamsung Gear、Android Wear上でサードパーティー製のアプリを実行可能なもの)市場を上回るものとみられる。

伝統的な時計メーカーはリソースをハイブリッドウォッチに振り向けてきており、ベーシック型の市場規模は年々拡大を続けているが、スマートウォッチは携帯電話やスマートフォンなどとの接続機能がより一般的なものになっていくことが予想されるため、2019年以降は市場拡大が加速するものと考えられる。

●リストバンド型
かつてはウェアラブル市場のリーダーであったリストバンド型は、今後数年間の成長は鈍化するとみられている。2016年末に起きたリストバンド型デバイスの突然の成長鈍化は今後数年にわたって続くものと考えられるが、マスマーケット向けには十分な機能を備えた低コストの商品によって市場の形成を続けていくと予想される。また、ユーザーは追加機能とさらなる多用途性を求める傾向にあり、リストバンド型から腕時計型へシフトしていくものと考えられる。

●耳掛け型
Bluetoothによって音声通話機能を追加で提供するだけのヘッドセットは本Trackerの対象外だが、これらの現在対象外のデバイスが、スマートフォンへデータをフィードバックする追加機能を今後搭載してくるものと考えている(先行事例:BragiのDash、SamsungのGear Icon Xなど)。ほとんどのケースにおいて、これらの追加機能はユーザーのフィットネスデータを収集することに焦点を当てると同時に、リアルタイムでの音声フィルタリングあるいは翻訳機能も目指していると考えられる。

●靴・衣類型
「スマート衣類」市場は、シャツ、ベルト、靴、靴下、その他の衣服を提供する中国の多くのベンダーのおかげで、大きな前進を遂げている。消費者は現在、ネットワークやスマートフォンに接続された衣類を完全に受け入れているわけではないが、プロのアスリートやチーム、組織は、プレーヤーのパフォーマンスを向上させるために使い方を検討している事例が見受けられる。今後は、GoogleとLevi‘sによる「Project Jacquared」対応のジャケットのリリースが見込まれ、大きくマーケットを変えようとしている。

●その他
クリップオンデバイス、非AR/VRアイウェアなど、あまり知られていない製品がこのカテゴリーに含まれている。このセグメントでは大きな成長は見込まれないが、多くのベンダーが独創的な新しいデバイスと用途でニッチなユーザーに対応している。

 

 
更なる詳細は、IDCが発行した「Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker」2017Q1に掲載されているので、興味がある人は目を通してみてほしい。

 
●関連リンク
Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker

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