VRアトラクションやVRお店などの発想に感動 「OcuFes開発者会」登壇大会レポート

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10月22日〜25日、日本科学未来館で開催されたVRの開発者が集う「OcuFes開発者会」に参加してきました。去年に引き続き「デジタルコンテンツEXPO 2015」内のイベントとして実施し、会場には多くのVRに興味を持つ人達で埋めつくされていました。24日の「10分登壇大会」とVR体験会について、気になったものを2回に分けて抜粋していきます。

 
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登壇大会は、1人の持ち時間が10分で、休暇なしのまま15人の開発者がぶっ通しで熱い話を聞かせてくれました。とても楽しかったのですが、途中からトイレを我慢していた記者としては、次回からはぜひ休憩を……。すみません。

 

360度動画で街をまるごととりこんでみた

 
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まず気になったのは、VR体験会にも出展していたヒグチマサキさんの「360度動画で街をまるごととりこんでみた」。原宿などの街を歩きながら360度カメラで動画撮影し、独自の動画版ストリートビューを作成しているという内容でした。

 
360度カメラと聞くと最近発売された「THETA S」を思い浮かべる方も多いとは思いますが、ヒグチ氏が使われているのはこちら。

 
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歩行撮影しても動画がブレないように、独自開発した防振用装置。これを持ちながら歩いて撮影されてるそうですが、指を指して「ママなにあれ」「見ちゃいけません!」というテンプレ的攻撃をリアルで受けているそうです。そんな発言を受けて、会場のみんなが温かい応援を送っていました。

 
撮影した360度動画については、ウェブブラウザー上で見ている人が、様々なコメントがつけられるそうです。色々な人達で情報を共有し、より濃厚な地図情報をゲット出来る地図SNSになるというわけなので、今後の展開が面白くなりそうです。

 

VRアトラクションの近未来

 
次に気になった登壇者は演説タイトル「VRアトラクションの近未来」を話してくれた藤山晃太郎さん。VRで一般的にメジャーなコンテンツと言ったら、やはりジェットコースターではないでしょうか? その遊園地アトラクションコンテンツを集めて、さらに移動遊園地のように日本各地を周ってみたらどうだろうか? というお話でした。

 
確かに移動遊園地は海外ではメジャーですが、日本では土地柄もあり現存するのは一社のみ、というのが現状。そこでVRを使おうというわけです。VRなら土地も大きく取る必要性はなく、遊具を運ぶ手間などもなく、HMDをたくさん用意すればいい、と熱弁する藤山氏。

 
確かにそれなら遊具それぞれに付くアテンドスタッフも減らせるし、終了後にお土産としてVR内で登場させたアトラクションのグッズなどを販売したら、帰宅した後もVR遊園地が現実だったような感覚にも落ちて、本物の遊園地と大差ない感動を与えられるんじゃないでしょうか。VRで実現させる遊びに来てくれる遊園地ですね! ぜひ実現化していただきたいです。

 

VRお店 体で覚えるスタートアップ体験レポート

 
次に興味をもったのは演説タイトル「VRお店 体で覚えるスタートアップ体験レポート」を話してくれた海行(うみゆき)さん。

 
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VRお店とは何か、という所から話してくれた海行氏。簡単に説明すれば、VR内で実際の商品を手に取るように品定めができて、そのまま買えるオンラインストアのことでした。確かにVRが一般化したら、そういうサービスが始まってもおかしくないですよね。

 
その考えを胸に海行氏は「Startup Weekend Tokyo Entertaiment」に参加されたそうです。こちらは週末三日間で起業家の体験ができるイベントだそうですが、このイベントをきっかけに実際会社を起こすケースもあるとか。はまりすぎるとつい起業しちゃう人も多いVR業界では、こういう情報は欲しかった人も多かったんじゃないでしょうか?

 
そして海行氏はこのイベントでVRお店を提案。企画に賛同してくれた人は多数いたものの、グループとして一緒に戦ってくれた戦士はKさんという方一人だけだったようです。しかもこのKさんはVRの仕事をしており、Unityも業務で扱ってるとかで、一緒に戦うには素晴らしい存在だったと海行氏も喜んで報告していました。

 
二人で立ち上げたVRお店ですが最初は難航したらしく、まず「VRは流行るの?」という疑問をコーチ達から投げかけられたたり、「まだ発売前のハードウェア上の起業はどうなのか?」とも聞かれたそうですが、そこは海行氏が「発売されてからじゃ遅いんだ!」と熱く論じたそうです。確かにその通り。発売されて流行ってから動いたんじゃ、流行りが一気に駆け抜けていくこの時代では起業なんてやってられません。

 
そこを海行氏は信じて突き進んだ結果、最終プレゼンでの審査員達の意見は「この流れは絶対来るので迷うことなく今のうちに動いた方がいい」となったようです。一方で「Amazonなどが参入してきたときに対抗できる強みは?」という意見も出たようですが、確かにありえる未来ですね。厳しい目を持った審査員達に「これはあり!」と思わせた海行氏の新しい発案のスゴさもさることながら、それを形にしていった「共同者Kさんが素晴らしいデモを作ってくれたからです!」と、海行氏が繰り返し口にしていました。やはり起業には素晴らしいパートナーが必須なんですね。

 
 
このような熱い議論と報告を約3時間聞かせていただきました。濃厚すぎる楽しい時間で、結構あっという間に終わった印象です。しかし最初にも言いましたが、休憩なしは終了後の疲労感がハンパなかったので、ぜひ次回は休憩交えつつ、楽しい登壇会を開催していただければと思います。

 
VR体験会はまた別の記事でまとめさせていただきます。VRまみれの一日はまだ終わりません!

 
文/とりか

 
 
●関連リンク
オキュフェス開発者会+α
DCEXPO2015

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