人の動きを認識できるシャツ「e-skin」、東大発ベンチャーXenomaがKickstarterで支援プラン公開

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Xenoma(ゼノマ)は8月2日、カメラを使わずに人の動きを認識できるシャツ「e-skin」を割安な価格で入手できるKickstarterの支援プランを公開した。

Xenomaは東京大学・染谷研究室/JST ERATO染谷生体調和エレクトロニクスプロジェクトからのスピンオフベンチャー。Printed Circuit Fabric(電子回路布)と呼ばれる、伸縮性回路を布上に形成する技術を活用したスマートアパレルe-skinの開発や事業化を行っている企業だ。

 

e-skin紹介動画(英語)

 

e-skinは着るだけでユーザーの動きを認識できるスーツ。14個の伸縮センサーが付いている黒いシャツ「e-skin Shirt」と、「e-skin Hub」という胸元に装着するコントローラーを組み合わせて使用する。

用途としてはVRなどのゲームのコントローラーとして、格闘ゲームで直感的な操作をすることや、ジョギングやヨガなどの運動フォームのモニタリングなど様々な体験に活用することが可能だ。

 

動きやすく洗濯もできてしまう「e-skin Shirt」

 

伸縮センサーの位置(正面)

 

伸縮センサーの位置(背面)

e-skin Shirtは上半身の各部に歪みセンサーを搭載しており、腕や肩、背中、脇、胸など14箇所に付いているセンサーで上半身の動きを認識することが可能。

 

 

e-skin Shirtは着心地の良さにこだわって設計してあり、歪みセンサーにも伸縮性があるため思い切り体を動かしても問題はなく、勿論洗濯も可能だという。

 

Bluetoothで様々なデバイスと接続ができる「e-skin Hub」

 

e-skin Hubには加速度センサーが3軸とジャイロセンサーが3軸の計6軸のモーションセンサーが内蔵してあり、Bluetooth通信でスマートフォンやPCに接続が可能で、連続使用時間は4時間。micro USBを使って充電することができる。

 

HoloLensにも対応する充実のSDK

e-skinはPCやスマートフォンと繋ぐための開発用SDK(ソフトウェア開発キット)も用意してあり、開発用SDKはWindowsとAndroid(Visual C#・Unity)とJava SDKに加え、Microsoft HoloLensなどとの連携を可能にするUWP(Universal Windows Platform)アプリ用SDKがある。

また、MacOS・iOSやUnreal Engineなどにも対応開発環境を拡張する予定とのことだ。

 

実際にe-skinをHoloLensに直接接続したデモの様子も動画で公開している。

 

さらにSDKには、AI初心者でもディープラーニングを活用し、オリジナルのモーション判定機能を開発できる環境が含まれている。e-skin Shirt及びe-skin Hubの計20のセンサーデータを1つの画像ファイルに変換する機能を提供しており、Googleが提供するオープンソースライブラリ「TensorFlow」(関連記事)にそのままインプットし、学習させることが可能となっている。また機械学習によりさらに複雑な動作解析を行うことができるという。

そして今後「e-skin Store」も開設予定ということで、そこではユーザーが開発したアプリを公開できるようだ。

 

3つのアプリと6つの支援プランを用意

 

e-skinを手にいれてすぐに体験できるよう、今後アプリを3つ用意するとのこと。

1つはRunning/Fitnessアプリという腕を振ったり、ジャンプしたり、e-skinを着ている人の動きに合わせて画面上のキャラクターが動くようになっているアプリで、運動による消費カロリーも表示してくれる。ただしこのアプリはWindowsPC限定になる。

2つ目はYogaアプリでe-skinを着ている人の動きに音や光が連動して、エクササイズの記録にもなる。

3つ目は開発者向けのData Trackerというアプリで、e-skinを着ている人の動きのlogデータを保存し、グラフで可視化できるようなものとなっている。

 

このe-skinのKickstarterでは、支援プランで479ドルからe-skinを受け取ることができ、全部で6つのプランがある。ライセンスは個人ユーザー向けとなっており、内容物は法人向けと同様のe-skin Shirtとe-skin Hub、SDKのセットが提供されるほか、ミニゲームアプリをダウンロードすることができる。

なお、Early Birdと記載のある479ドルと499ドルのプランは各先着100人。通常は529ドルとなるが、早期支援者向けに少しリーズナブルなプランとなっている。479ドルのプランはアプリ1つとなり、499ドルと529ドルのプランは同一内容だ。

また、729ドルのプランではKickstarter special editionとして、e-skin ShirtがSF風の特別なデザインになる。


Kickstarter special editionのデザインイメージ。

この支援の受付は9月6日までで、目標額は5万ドルとなっている。

 
●製品概要

 

 

 
(TEXT by まぶかはっと

 
●関連リンク
Xenoma ウェブサイト
Kickstarter e-skin支援ページ

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