ついに発売!iPhone 6 Plusが入る「ハコスコプラス」を速攻レビュー

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ダンボール製のお手軽HMDといえば、ご存知「ハコスコ」。以前、ニュースでも取り上げたその大型モデル「ハコスコプラス」が11月10日より発売開始になりました。

 

価格は1000円で、Amazon.co.jpで購入できます。ポイントは、5.5インチのiPhone 6 Plusも入るサイズというところ。実際にiPhoneを差して試してみました。

 

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ハコスコって何?

 

VRヘッドマウントディスプレーといえば、昨今では米Oculus VRの「Oculus Rift」が有名ですが、まだ開発版で海外通販しなければならないところにハードルを感じる人も少なくないはず。ガジェット好きにとってHMDが350ドル(約4万円)で手に入るのはかなり安いとはいえ、ごくごく一般の人が気軽にサクッと買える価格でないのも確かです。

 

その点、ハコスコは1000円で買えて、手持ちのスマートフォンをディスプレー代わりにして見られるというのが大きなメリットになります。立体視ではないので、さすがに映像への没入感はOculus Riftに比べると落ちるものの、VRヘッドマウントディスプレーの「頭を動かした方向に合わせて360度映像を自然に切り替えてくれる」という特徴は同じ。

 

世界のほとんどの人にとっては、VRヘッドマウントディスプレーはまだ未知の体験で、頭の中にその概念すら持ち合わせてません。Oculus RiftやSCEの「Project Morpheus」よりもローエンドよりで、「映像の中に入れるのって面白い」という経験を安価に実現してくれるのが、ハコスコという存在なのです(グーグルの「Google Cardboard」もそうですね)。

 

どうやって使うの?

 

スマホ用のVRビューワーを使って、360度の写真や映像を閲覧できます。公式のアプリの「ハコスコ」では、現状、ハコスコ公式と、ハコスコが付属する堀江貴文さん監修のムック「xReality」の2つのチャンネルがあって、例えば、水族館やアイドルの360度映像がダウンロードして視聴できます。
 

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この公式アプリはコンテンツは追加できませんが、さらに「SR VIEWER」や「Kolor Eye’s」といったアプリを別途用意すると、11月14日に発売されるリコーの「THETA m15」など360度カメラで撮った写真や映像を視聴できるようになります。

 

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360度カメラは、そのときその瞬間の空間を切り取ってくれるのが新しいです。旅行で撮ってきた紅葉などを誰かに見せる場合、THETA m15とハコスコがあれば、まさにその場に行ったような体験が再現できるわけです。

 

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リアルにジャンプすると、慶応大学日吉キャンパスの風景が上空からみられるという「Hiyoshi Jump」など、ハコスコ対応のVRアプリ自体もあります

 

じゃあハコスコプラスは?

 

ハコスコのラインアップは、今回リリースしたプラスを含めて3種類あります。ひとつ目は、iPhone 5/5s/5cに対応した「ハコスコ」。ふたつ目は、もう少しサイズが大きくてiPhoneだけでなく、Android端末も入るようになった「ハコスコX」。そして、より大型化された今回の「ハコスコプラス」という感じ。

 

いずれも、スマートフォンの前にフィルターを1枚はさんで立体に見えるようにしている点で同じ構造です。先ほど紹介した360度の写真や映像は、ぶっちゃけスマホ単体で見ることができますが、このフィルターを挟むことで微妙に見え方が変わってくるのが、ハコスコの面白いところです。

 

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組み立てる前はこんな感じ。

 

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ハコスコプラスは、フィルター部分が別パーツになっています。つやつやの面が目に触れる方に来るようにセットしましょう。ちなみにダンボールの粉末が付着していた場合、きれいにふいておくべし。

 
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本体側面、両耳にあてる覆いのところにスリットを開けられるため、バンドなどを通せる感じになってます。

 
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2つのハコをくるくるっと組み立てて、合体させれば完成。外側のハコは鼻があたる切り込みを下に、内側のハコはスマホを入れる隙間が上に向くようにしましょう。

 
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ハコスコプラスは、単に本体が大きくなっただけのように思えますが、実際に試してみると微妙に見え方や使い勝手が違います。例えば、フィルターが大型化されたことで、映像の迫力がアップしたこと。本体右下にある穴も大きくなったので、指を入れてタッチパネルを操作しやすくなっています。やっぱり大きいことは、いいことだ!

 
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ハコスコ公式アプリの中にあった、すみだ水族館の映像を表示してみました。

 
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以前、PANORAで紹介した野川の映像をKolor Eye’sで表示。

 

ただ、筆者的には、フィルターと自分の目の相性が悪かったのか、従来のハコスコのほうが見やすい印象でした。ただ、この問題は頭をハコスコにぴったりとくっつけて見るのではなく、少し離すことで解決できます。

 

あたりまえですが、人間は一人一人で視力が違います。以前、「OcumaRion!」の開発者であるIZUN∀さんから教えていただきましたが、通常のハコスコをいろいろな方にデモしていても、斜視や老眼の方から目のピントが合わずに見づらいという話が出てきたことがあるとか。筆者もニコニコ町会議でハコスコを多くの方にデモしてきましたが、大半が若者だったせいか見づらいという話が出たことがなく、ちょっと盲点でした。目に負担を感じたら、ぜひ離して使ってみてください。

 

THETA m15など、360度の全周パノラマを撮影できるカメラが充実してきつつあるこのタイミングで、そのコンテンツの魅力をより引き出してくれるハコスコのラインアップが拡充されるのは、かなりうれしいこと。自宅で子供と遊ぶ映像を撮っておいて、数十年後に同じ場所に立ってハコスコで見てタイムスリップした気分を味わう、なんて使い方もできます。ぜひ一家に一台、揃えておいて損はないアイテムです。

  

  

著者・広田稔kawauso3) アスキー系の媒体を経てフリーライターに。専門分野は、Apple、niconico、初音ミク、VRHMD。ガジェット好きが高じてVRHMDにハマり、Oculus Riftやそれを動作させるためのPCを買って、気づいたらGoProを6台組み合わせた360度撮影システムまで揃えていたVRおじさん。

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