【速報】リコー、4K動画・3D音響対応の360度カメラ「THETA V」発表 5万円台前半で9月下旬発売

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リコーとリコーイメージングは1日、360度カメラ「RICOH THETA」(リコーシータ)シリーズの最上位機種となる「RICOH THETA V」を9月下旬に発売すると発表した。価格はオープンで、予想実売価格は5万円台前半。同社のオンラインストアでは、5万6700円(税込)。

 
4K解像度での360度動画撮影、4つの内蔵マイクを使った360度空間音声の記録、3Dマイクロフォンや水中ハウジングケースといった純正アクセサリー追加など、ハード・ソフトの両面から大幅に機能をアップデートしたのが特徴だ。なお同じ1日は「RICOH THETA SC Type HATSUNE MIKU」の受注開始日でもある(関連記事)。

 

THETA Vに水中ハウジングケースをつけて撮影した水中映像。

 
THETAシリーズは、360度カメラの先駆けとして2013年から発売している製品で、Vは従来の上位モデルであった「THETA S」、廉価版の「 THETA SC」に次ぐ5代目となる。

 
本体のボタンやiOS/Android端末のスマートフォンアプリでシャッターを切ることで、2つの魚眼レンズで前方/後方のシーン撮影。スマホやパソコンのアプリで合成することで、360度の写真や動画を作成できるという製品だ。

 
スマホでは基本的に無線LAN経由での操作が可能で、その場でTHETAからデータを転送して、「theta360.com」やFacebook、YouTubeといったネット上に投稿が可能。また、パソコンに直接ケーブルで接続することで、360度映像の生配信もできるなど、小型ながら多くの機能を備えている。

 

本体外観。正面と背面の中央上には、1つずつマイク穴が空いている。

 

左側面。

 

右側面。電源や無線LANといったボタンを用意。

 

上面。2つのマイク穴が見える。

 

底部。HDMI端子がなくなりUSB端子のみとなった。なお、底部のみ最終製品と異なる。

 
主な特徴は以下のとおり。

 
●Snapdragon採用

メインプロセッサーにクアルコムの「Snapdragon」を、撮影データの高速読み出しに対応したイメージセンサーをそれぞれ採用。静止画、動画の画質を向上させたうえ、消費電力も抑えている。

 
●4K対応の360度動画撮影

4Kサイズに相当する3840×1920ドット/毎秒30フレームの設定で、360度動画の撮影が可能。動画記録のファイル形式は、H.264に加えてH.265形式にも対応可能としている。なお、専用アプリではH.264のみとなっており、H.265はAPIの公開による将来的なアプリケーション対応を見据えた仕様。

 
●4つのマイクで空間音声を記録

カメラ本体に360度空間音声に対応した4chマイクを内蔵し、水平だけでなく上下方向も含めた360度全方位の音声を収録可能だ。同時発売予定の専用アクセサリー「3Dマイクロフォン TA-1」(オープン価格、実売は3万円台前半)を利用することで、低域から高域の自然な音で高音質な録音を実現してくれる。

 
●従来機種の最大約2.5倍の通信速度

無線モジュールの改良とデータ処理の高速化により、THETA S に比べて最大約2.5倍速いデータ通信速度を実現した。

 
●リモート再生機能

360度写真/映像の「リモート再生機能」をプラグインとして搭載している。対応するワイヤレスディスプレイアダプターをテレビのHDMI端子に挿入し、カメラ内に保存してある360度の静止画、動画を1280×720サイズで転送、ミラーリング再生が可能。

メディアプレイヤーを使ってデジカメ内のデータをテレビで見るのと同じ感覚で、PCやスマホに転送することなくTHETAの写真/映像を見られるのが便利だ。

 
●Bluetoothと無線LLANによるデュアル通信

 
従来の無線LANに加えて、Bluetoothにも対応。例えば、カメラがスリープ状態に入った際、スマホアプリから電源をオンにするなど、従来より利便性が上がった。スマートフォンでのライブビュー表示や画像転送など、すべての機能を使いたい場合は無線LANでつなぐなど、撮影シーンに応じた使い分けが可能だ。

 
●プラグインによる機能追加

 
AndroidベースのOSを採用することで、前述したリモート再生機能など、自由度の高い拡張性を実現した。今後もユーザーが各種プラグインを導入し、スマホアプリから切り替えて利用可能だ。将来的には、一般の開発者がリリースしたプラグインを追加して利用できる環境も整えていく。

 
●機能拡張を踏まえたファームウェアアップデートを予定

本体のファームウェアアップデートにより、定期的な性能向上が可能。そのアップデートも新たにTHETA本体のみで実行できるようになった。

今年中に予定している開発中のアップデート機能としてはカメラを固定した360度動画の合成処理を転送時ではなくカメラ本体内で先に処理して転送速度を高速化する機能や、カメラ本体をクライアントとして作動させ、無線LANルーター環境でネットにも同時接続できるクライアントモードなどの機能などがある。

 
●その他
・最大1/2万5000秒のシャッタースピードでの撮影が可能
・静止画で約4800枚の撮影ができる役19GBのメモリーを内蔵
・「THETA+」アプリで静止画の編集やプリント用のデータ書き出しが可能
・本体内の加速度センサーと新搭載したジャイロセンサーの連携による、天頂補正処理の精度を向上
・インターバル撮影時の最短撮影間隔を短縮し、従来の約半分となる4秒間での撮影が可能
・水中ハウジングケース(オープン価格、実売は2万円台前半)を利用して、推進30mまでの360度水中撮影が可能

 
●別売アクセサリー
3Dマイクロフォン TA-1

 

 

 

 

オーディオテクニカが開発した3Dマイクロフォン。口径は約10mmで指向性を持っており、付属のウインドスクリーンを装着すると、屋外での風切り音を軽減した撮影が可能となる。

価格:オープン価格(実売予想価格:3万円台前半)
発売日:9月下旬(RICHO THETA Vと同時発売)
付属品:ウインドスクリーン、ポーチ
本体色:ブラック

 
水中ハウジングケース TW-1

 

 

 

水中での360度撮影を実現する推進30mまでの防水性能(JIS保護等級8級相当)を備えた水中ハウジング。ケース表面に、傷がつきにくいハードコートと反射を抑えるARコーティングを施し、三脚座も備えているので、様々なカメラアクセサリーに取り付けることが可能となっている。

価格:オープン価格(実売価格は2万円台前半)
発売日:10月中旬
付属品:ソフトケース、ストラップ、結露防止ソート、キズ防止シート、THETA S用ガイド
対応機種:RICHO THETA V、THETA SC、THETA S

 
 
●主な仕様

・撮影距離:約10cm〜∞(レンズ先端より)
・撮影モード:(静止画:オート、シャッター優先、ISO優先、マニュアル)
(動画:オート)
(ライブストリーミング:オート)
・露出制限モード:プログラムAE、シャッター優先AE、ISO優先AE、マニュアル露出
・露出補正:(静止画:マニュアル補正(-2.0〜+2.0EV 1/3EVステップ))
ISO感度(標準出力感度):(静止画:(オート)ISO64〜1600、(ISO優先AEモード、マニュアル露出)ISO64~3200)
(動画:1/25000秒〜1/30秒)
(ライブストリーミング:1/ISO64〜6400)
ホワイトバランスモード:(静止画:オート、屋外、日陰、曇天、白熱灯1、白熱灯2、昼光色蛍光灯、白色蛍光灯、電球色蛍光灯、色温度(2500K〜10000K))
(動画:オート)
(ライブストリーミング:オート)
・シャッタースピード:(静止画:(オート)1/25000秒〜1/8秒(シャッター優先AEモード)1/25000秒〜1/8秒(マニュアルモード)1/25000秒〜60秒)
(動画:1/25000秒〜1/30秒)
(ライブストリーミング:1/25000秒〜1/30秒)
・記録媒体:(内臓メモリー:約19GB)
・記録可能枚数、時間:(静止画:4800枚)
(動画(1回の記録時間):最大5分/25分)
(動画(合計記録時間):(4K、H.264)約40分、(2K、H.264)約130分)
・電源:リチウムイオンバッテリー(内臓)
・電池寿命:(静止画:約300枚)(動画:約80分)
・画像ファイル形式:(静止画:JPEG(Exif Ver2.3))
(動画:MP4(映像:MPEG-4 ACV/H.264、H.265、音声:AAC-LC(モノラル)+Linear PCM(4ch 空間音声)))
(ライブストリーミング:(映像:H.264、音声:AAC-LC(モノラル)))
・外部インターフェース:(microUSB:USB2.0、MIC端子)
・リモートレリーズ:CA-3に対応
・外形・寸法:45.2mm(幅)×130.6mm(高さ)×22.9mm(奥行き)
・質量:約121g
・レンズ構成、F値:6群7枚、F2.0
・撮像素子、サイズ:1/2.3(×2)
・有効画素数:約12M(×2)、※出力画素約14M
・静止画解像度:(L:3576×2688)
・動画解像度/フレームレート/ビットレート:(4K、H264:3840×1920/29.97fps/56Mbps)
(4K、H265:3840×1920/29.97fps/32Mbps)
(2K、H264:1920×960/29.97fps/16Mbps)
(2K、H265:1920×960/29.97fps/8Mbps)

※モード変更やマニュアル設定にはスマートフォンが必要。
※記録可能枚数はあくまでも目安。撮影状況により異なる。
※内部温度上昇時はバッテリーが残っていても自動で終了する。

 

 
 
(TEXT by まぶかはっと

 
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