HoloLensを使った車両メンテが未来すごい! 装備や記録を車に重ねて表示、汚れた手でも楽々作業

LINEで送る
Pocket

日本マイクロソフトが1日に開催した同社のパートナー向けイベント「Japan Partner Conference 2017 Tokyo」。基調講演の最後には、同社のエバンジェリスト・西脇資哲氏が登壇し、MRゴーグル「HoloLens」を装着して車両をメンテナンスするデモを披露した。

 

 
会場に運び込まれたのは、TOYOTA GAZOO Racingのラリーカーで、車種はYaris(日本ではヴィッツ)。マイクロソフトとTOYOTA GAZOO Racingは、2017年FIA世界ラリー選手権においてテクノロジー・パートナーとして協力しており、クラウドプラットフォーム「Azure」(アジュール)を活用したラリー観戦サービス「EchoCam」などを提供している関係だ(関連リンク)。

 

 
現地のスライドを撮影した動画。HoloLensをかぶることで、内部のパーツがCGで現れたり、その上にメンテナンスのウィンドウが浮かんだりと、必要なデータを実車に重ねて見られるのが便利だ。

 
MRの利用例としては、まず車両の装備をCGで確認できるというのがメリットだ。平面の図面ではなく、どこに何があってどれくらいの大きさでどんな形状なのか、実車に重ねて確認できるのがわかりやすい。

 
さらにメンテナンスのときは、どのパーツをどう動かせばいいのかという情報が得られる。耳の上にあるスピーカーから音声として修理方法を流すことも可能だ。しかもHoloLensは両手がフリーになるのも大きい。通常はマニュアルや記録簿を見ながら工具にも触れることになるが、指を目の前に出してジェスチャーで操作できるHoloLensなら汚れる心配もない。

 
車両内のコンピューターからデータを引っ張ってこられる点も見逃せない。現在、車にはマイコンが搭載されており、ディーラーや修理工場はそこに記録されたデータで車の状態を調査する。HoloLensならネットワーク経由などでデータを引っ張って来て、車両に重ねて「見える化」してくれるのも素晴らしい。

 

 
基調講演では触れられてなかったが、この「Hologarage」が元になっていると思われる。

 
デモの最後に西脇氏は、「これは自動車を修理するというビジネスをなさっているパートナー様との協力で成り立っている。ですからみなさまがもっていらっしゃるパートナー様の方々のビジネス領域、ここにどうMRがフィットするか。そのためのMRのパートナリングをもっともっと進めていきたい」と語って、様々な分野でMRがビジネス活用できる可能性を示唆していた。

 
 
(TEXT by Minoru Hirota

 
 
●関連リンク
Japan Partner Conference 2017
TOYOTA GAZOO Racing
HoloLens
日本マイクロソフト

LINEで送る
Pocket