硬軟おり交ぜたVRコンテンツが集結! 小学館・集英社共催の「VRフェスタ」を覗いてみた

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小学館と集英社は9月6日、小学館会議室において関係各社に向けたVR体験イベント「VRフェスタ」を開催した。これは去年集英社が行った同種のイベントをより発展させたもの。主に小学館、集英社、講談社とその関連社員が参加者となるクローズドイベントとなっている。

小学館、集英社、講談社は将来的なVRの本格事業化に向けて、VRの勉強会を行って情報交換をしているが、やはりVRは体験しないと実感ができない、ということから今回のイベントの開催となったとのこと。

出展者だが、エンターテイメントは集英社・少年ジャンプのVRに関わるタイトルを中心とし、それ以外にも多くの会社が出展を行っていた。また、今回のイベントの目的の一つとして編集者などのスタッフがVRを体験してライセンシングなどのビジネスマッチングにつなげてもらおう、という狙いもある。

ここでは出展されていたタイトルをいくつか紹介したい。

 

 

集英社は「ジャンプフェスタ2017」のジャンプVRブースで出展していた「ジャンプミュージアム」が出展。「ワンピース」「NARUTO」「銀魂」の人気作品のコマをじっくりと観察ができるコンテンツで、Oculus Touchを使ったパズルゲームも用意されている。

 

こちらは子供用の単眼VR。ビューアがジャンプ本誌の形になっている。

 

アルファコードの開発した「暗殺教室VR バルーンチャレンジの時間」も出展。

 

大日本印刷はフランス国立図書館との共同プロジェクト「地球儀・天球儀3Dデジタル化プロジェクト」を使った地球儀・天球儀のVR鑑賞デモや能のARプロジェクトなどが展示されていた。

 

 

 

トンガルマンは「Tilt Blush」で制作した図形を3Dデータ化して投影するデモ「Virtual Re:draw」を出展。過去にはコシノジュンコ氏を起用した衣装のライブドローイングなども行ったという。
データ化された図形は逆ピラミッド型のスクリーンに投影して立体的に見ることができる。

 

桜花一門はPlayStation VR版の「CHAIN MAN」を出展。体験者の反応も良すぎるどころか、オープニングの殺害シーンでギブアップ、という人もいるくらい。なおPlayStation VR版はまず東京ゲームショウに出展、その後、PC版のマルチプレイモード(VRと非VRプレイヤーとの協力プレイ)の導入を経て、同内容のゲームをPS Storeで配信するという。

 

定番展示となったCircle Hydrangeaの「The Gunner of Dragoon」。

 

ship of EYLNの「メデューサと恋人」。プレイヤーはメデューサとなって、敵の目をロックして石化させて倒すというもの。ただし、共闘する男の目を見ると男が石化してゲームオーバー。今回はタイムアタック形式のバージョンが体験できた。ちなみに、2人同時プレイも可能とのこと。

 

電通などが手掛ける「VR Theater」も出展。「浪川大輔の声優養成講座」などの最新コンテンツが体験できた。「VR Theater」は「GANTZ-O」「進撃の巨人」などといった講談社・集英社のコンテンツも多く導入されている。

 

MyDearestは「FullDive novel: Innocent Forest」「FullDive MANGA: 夢の相談所」を出展。小学館とのラノベ関係者とのマッチングもできたとのこと。

 

講談社の「Hop! Step! Sing!」も出展。HearTALKに声優さんの相槌を入れて持ってきた。不具合もあったのだが、東京ゲームショウや「マチアソビ」では万全を期すと意気込んでいた。

 

カバーのバーチャルキャラとの会話をリアルタイム配信するシステム。10月の秋アニメに合わせて番組をスタートさせるという。ちなみにポーズを取ってるのはCEOの谷郷氏。

 

アタリ(Atali)はサンドバッグをリアルにたたくVRボクシングアクションゲームのデモを出展。体に5か所、サンドバッグに1か所のVIVEトラッカーを付けてプレイするというもので、かなりエキサイティングなものになっている。ちなみに小学館関係者と思われるテコンドーの有段者(その人より上の有段者は日本人ではいないらしい……)がプレイしたところあっという間にノックアウトしていかれました……。

 

HoloeyesではHoloLensやHTC VIVEを活用した医療VR/MRのデモを展示。脊椎にねじを入れて補強するシミュレーション(ねじなどはメーカーデータを活用したリアルデザイン)や腫瘍の発見、といったデモを体験できた。

 

THETAの実写VRコンテンツ「透明少女」。異世界にいる女性と超接近するというコンセプトの立体視対応360度コンテンツ。女性はかなり立体的に見えるのに対し、背景の端に向かうとノイズが走るなど設定面でかなり凝っている。現在無料公開中で、ビジネスモデルは模索中。

 
今回のVRフェスタでは、編集者がこういう体験を行うことが少ない、ということもあり、関係各社の社員がこぞって体験していたようだ。また編集者以外にも営業や法務部門などの方が体験していたという話もあり、全社的にVRへの関心は高い模様。ただ、PCやゲーム機などデジタルディバイド世代の方も多く来られたため、ITイベント・ゲームイベントではユーザーが知っていてしかるべき知識を持っていなかった、というケースもまれにあり、今後の同種イベントではそのあたりが課題となりそうだ。

今回は小学館の社内で開催されたため、クローズドで開催したが、機会があれば、一般も入れるイベントの開催も考えているようだ。今後の展開にも期待したい。

 
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フランス国立図書館(BnF)×大日本印刷(DNP) 地球儀・天球儀3Dデジタル化プロジェクト
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