うなぎ絶滅でもVRで「うな重」を再現できる!? VAQSOトークショウにてGOROman氏が熱弁

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21〜24日に幕張メッセにて開催している東京ゲームショウ。ホール10付近にあるVR向け匂いデバイス「VAQSO」(バクソー)のブースでは、同社のCEO、川口健一郎氏とともに、「GOROman」としてVR業界を中心に知られるエクシヴィ(XVI)社長の近藤義仁氏がトークショーに出演して、その魅力を語っていた(関連記事)。

 

GOROman氏。最近では「クマ出社」のシステムでネットで有名になったせいで、リアルで会うと「なんでクマじゃないんですか?」と言われることもあるとか。

近藤氏はVAQSOとの出会いについて、「最初は正直にいうとひどいデバイスでした(笑)。僕もデバイスが大きいものや、匂いが残ってしまうものなど、過去に匂い系はたくさん体験してきたので、川口社長に見せてもらったときはあまり期待してなかった」と、いきなりの爆弾発言。

 
そこからVAQSOに入れ込むようになったきっかけについて、「匂いが残るとか、せっかくVRなのにコンテンツがあってないとか、直した方がいい課題をホワイトボードにめちゃくちゃ書いた。そうしたら1週間後ぐらいに『直して来ました』と連絡いただいたんです。それに感動して、『僕も手伝いますよ』と会社のVRディレクターとともに2日ぐらいでデモをつくった。それから評判もよくなって、川口さんちょっと期待という感じです」と語っていた。

 

このときのコンテンツが、2月の六本木ホリエモン祭に出展したユニティちゃんの匂いをかげるデモになる。

 

VAQSOとイリュージョンが組んで、5月のUniteにパンストの匂い再現VRを出展したのも、GOROmanさんきかっけだったという。

 
これに対して川口さんは、「改善点を言って頂いてそこを直すとクオリティーを高められるのでありがたかったです」とコメント。「最初は3Dプリンターでつくっていたので、隙間が空いて匂いが漏れてしまっていた。プラスチックの塊を切削する手法に変えることで、精度を高めて密閉できるようになった」と振り返る。

 
さらに「VAQSOはどんなことをやっていきたい?」と究極の野望を聞かれると、川口氏は「今はカートリッジの中にそれぞれの決めた匂いが出てくる感じだけど、それが自動的に調合できるようになれるといい。デジタルで匂いを再現できれば」とコメント。これに対して近藤氏が「難しいんじゃないですか?」と突っ込むと、「難しいですね」と川口氏も即レス。

 
近藤氏は、「光や音は波長だからデジタル化しやすいけど、匂いは粒子で三原色みたいなのはないから再現しにくい。だから映画『マトリックス』の世界みたいに、『USB 5.0』みたいな未来のケーブルを首にガチャっとさして、『うなぎの匂いする!』とか。『VAQSO 5.0は脊髄に装着することが可能です』みたいな」と悪ノリして観客を笑わせていた。

 
近藤氏は「VAQSOについて期待すること」という質問でも、「神経にジャックインできたら便利」と熱弁を振るう。「この先、僕はうなぎは絶滅すると思っているのですが、VAQSOを使って、ゴムを噛んでるけどうな重を食べてる感覚が再現できるとかいいんじゃないですかね。『ああ、人類って昔こういうの食べてたのか』みたいな。うなぎは、ほとんどタレと匂いですよね。要はうなぎ0%、VAQSO100%みたいにして、VAQSO本体は300円で、うなぎ汁は8000円とかの『うなぎカートリッジ商法』でガンガン稼ぐ」と、ジョーク(?)を飛ばしていた。

 

ちなみにXVIはトリコルと組んで、VAQSOブースに「カウンターファイト」を出展している。こちらはラーメンと餃子をつくるとVAQSOから香ばしい匂いが出るほか、体験者を入れた状態でプレー風景を画面に出せるXVIの「サードアイシステム」を参考出展していた。

 
上の写真では左が通常の画面で、右がサードアイシステムの画面。ゲームをプレーしている人が影として入るので、どんな体勢なのかわかりやすい。

 
(TEXT by Minoru Hirota

 
*東京ゲームショウ2017まとめはこちら

 
 
●関連リンク
VAQSO
XVI
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