脳波を使った車選びも! 「東京モーターショー 2017」VR展示ブースをレポート

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10月27日より東京ビックサイトにて行われた「第45回東京モーターショー2017」。本イベントでは車やその技術の紹介にVRコンテンツを使用しているブースが多く見られた。今回はそれらのVRコンテンツをまとめて紹介しよう。

 
 

デンソー、車の技術を体験できるロケーションVR

 
●「Future Tech Lab ~未来のクルマの3つの秘密~」

まずは自動車部品を製造するデンソーのブースから紹介。デンソーはローケーションVR「Future Tech Lab ~未来のクルマの3つの秘密~」の体験会や、自社で開発で開発した車のパーツやそれらを使用したモデルカーの展示を行っていた。

「Future Tech Lab ~未来のクルマの3つの秘密~」は車に使う技術をモチーフにゲームとして作ったもので、どのような技術に注力しているのかを体感できるような内容になっている。

 

本VRコンテンツの内容としては、写真左の博士が体験者に施設案内をする予定が、助手ロボットの勘違いによって「テストビークル」のテストパイロットにさせられてしまうというものになっている。

 

会場は体験者が搭乗するテストビークルの大きさに合わせて作った。

 

会場の裏には控え室があり、ここで手や足をトラッキングするためのセンサーや、スマートフォンを使ったVRゴーグルを装着する。

 

体験者はテストビークルに乗り、車の耐久性を測るために作られた難関が待ち受けるテストコースを走行することとなる。そして体験者は車の機能を試すために助手ロボットが出すいくつかの指示をこなしていく。

例えば上の画像ではセンシング技術を試すために、ジャングルの動物をセンサーでスキャンしているところだ。

 

その他、雪山の下り坂でバッテリーを充電したり…

 

レーザービームを放つ敵に囲まれた時には、渡された盾でガードしたり…

 

最後には巨大ボスが待ち受けたりもしていたが、なんとか車の力によってテストコースを脱出し体験は終了した。

 

デンソーの展示を見た後にQRコード読み込んで、WEBの簡単なアンケートに答えることで、簡易的なスマホ用VRゴーグルを貰うことができた。

 
 

フォルクスワーゲン、潜在意識の好みを判別

 

フォルクスワーゲンのブースでは3つのVRコンテンツを展示。ARコンテンツの出展も予定していたが、残念ながらプレスデー初日は展示がなかったため取材ができなかった。

 
●「I.D. CROZZ VR体験」

このブースではHTC VIVEを使い、電気自動車「I.D. CROZZ」の外観や内観の様子をVRで体験することができる。

外観ではある程度歩きながら車の外観を眺めることができ、内観では自動で走る車の運転席を体験することができた。

 
●「Intuitive Car Finder」

「Intuitive Car Finder」はVIVEを使って体験者に人や物、模様の映像を見せ、その時の脳波測定器から得られた情報によって体験者の潜在意識を読み取り、その人にあった1台を紹介するというもの。

 

映像は5分程で終了し、測定が終わるとお勧めの車と体験者の好みの分析結果をグラフ表示した写真がもらえた。脳波測定デバイスは「Interest(関心)」や「Excitement(興奮)」、「Engagement(愛着)」の3つの項目を測定し、それらの値によって、体験者の好みの1台を判別する。

ちなみに筆者の潜在意識的には電気自動車「I.D.」が好みだったようだ。

 
●「MINIATURE DRIVE」

VRコンテンツ「MINIATURE DRIVE」では、ミニチュアの世界をグーグルストリートビューのような視点でドライブする不思議な360度映像を体験することができた。この映像はミニチュア写真家の田中達也氏が撮影している。

 

MINIATURE DRIVE PV

このVRコンテンツは東京モーターショーの会場でなくとも、フォルクスワーゲンの正規ディーラーでも体験が可能とのこと。なお、一部のディーラーでは体験できない場合があるため、体験を希望している人は事前に確認をしておくと良いだろう。

 
 

日立、座席が動くVRライドシアターなど

 
●「VRライドシアター」

日立のブースでは2つのVRコンテンツを用意。上の写真は車の自動運転のシステムを動く椅子とVR映像によって体験するVRライドシアター。

 

VRゴーグルはスマートフォンを使ったものを使用。椅子は4席連なったものが2つあり、席の前方には送風機もあった。コンテンツに連動して椅子が前後左右に傾くため、臨場感のある体験ができた。

 
●フォーミュラカーコックピットVR体験コーナー

こちらはフォーミュラカーのコックピットに座り、実際にドライバー視点で撮影した走行映像を視聴できるコーナー。映像は前方180度を撮影したものになり後ろ半分は見ることができなかった。

フォーミュラカーは一般の車とは違い運転席がむき出しになっており、スピード感とともに恐怖も感じた。このようなフォーミュラカーのコックピットを体験できるコンテンツはなかなか無いのではないだろうか。

 
●VRレースゲーム

こちらは日立グループに属する日立金属のブース。このブースではHTC VIVEを使ったレーシングゲームのコーナーを用意。

 

手元にステアリング、足元にブレーキとアクセルのペダル型コントローラーを用意してあり、これらを使って本物の車を運転するようなレース体験ができた。

走行の途中では車のパーツに関するいくつかの2択クイズを用意していた。2択クイズの合否によってコースが変わり、正解することでより短いコースを走ることが可能で、パーツに関する知識を得ながらレースができるというコンテンツだった。

 
 

KDDI、「VRカラオケ」や「Connected AR」を展示

 

KDDIのブースではIoTの技術に関する展示がメインであった。

 
●「VRカラオケ」

これはKDDIが法人向けに提供しているサービス「VRカラオケ」のデモであり、カラオケ店で気軽にVR体験が楽しめるというもの。ここではサービスで使用しているコンテンツの映像をスマートフォンを使ったVRゴーグルで体験することができた。

このサービスは「KDDI カラオケVR」導入カラオケ店舗であれば利用可能とのこと。

 
●「Connected AR」

ここでは画像認識技術とARの技術を使ったデモを展示。スタッフがタブレットのカメラでエンジンルームのパネルを写すと…

 

タブレットではブレーキオイルやウォッシャー液などががどれほど残っているか、画面に映し出されるというものだった。

 
 

トヨタ、未来の車を体験できるVRデモを展示

 
●未来の車をVRで体験

トヨタのブースでは未来の車をVRで体験できるブースを用意。

 

体験者は自動運転で走る車のシートにすわり、サイドのガラスに様々なメニュー画面が映し出される様子など、未来の車の機能を体験することができた。

 
 

ジェイテクト、自動運転システムをVRで体験

 

トヨタグループに属する車部品メーカーのジェイテクトでは、自社で開発したパーツの展示や、自動運転システムを体験できるVRコンテンツを用意。

 
●「JGOGGLE2」

このコンテンツでは自社のサーキットコースで自動運転機能を搭載した車を走らせ、その車の運転席から走行中の様子を360度の映像で視聴するというものであった。

走行中は手動運転から自動運転に切り替わるとハンドルに触れなくとも車が動き、コースの白線に沿って走行。またハンドルを握れば素早く手動運転に切り替わる様子も映っていた。自動運転の利便性や安全性を感じるような内容であった。

 
 

カーメイト、「衝突試験VR体験」や車載360度カメラを展示

 

車用品を販売しているカーメイトでは車載カメラとして使用する360度カメラの展示や、そのカメラを使って撮影した衝突試験の状況を体験できるVRコンテンツを用意していた。

 

展示していた360度カメラ。

 
●「衝突試験VR体験」

この「衝突試験VR体験」のコーナーでは先ほど展示していたカメラを使って衝突試験を行う会場で撮影された360度映像を体験。体験者は衝突試験に使用される人形の視点となり、勢いよく壁に向かって移動し急停止するまでの映像を視聴することができた。

 
 

ビックス、自社サービスをVRで体験

 
●サービスVR体験

道路交通情報通信システムセンター、通称VICS(ビックス)のブースではサービスを紹介する展示物を設置しており、その中の一つにはビックスのサービスをVR体験できるものがあった。

内容としてはサービスを利用した際のメリットを記録した360度映像をスマートフォンを使用したVRゴーグルで視聴するというもの。

運転中に渋滞や交通規制などの道路交通情報をVICSのサービスを受信可能なナビで確認し、比較的車の少ないルートを選択することによって、移動時間を短縮することができたという状況を実際の走行で再現している。

 
(TEXT by まぶかはっと

 
●関連リンク
東京モーターショー 2017

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