「両社のコラボでいい製品を出していきたい」 Lenovo・富士通に聞く合弁会社のVRへの取り組み

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既報の通り2日、富士通は100%子会社であった富士通クライアントコンピューティング(FCCL)について、中国Lenovo Group Limitedと日本政策投資銀行の出資を受けてPC事業の合弁会社を設立した(速報記事)。

 
そこでVR業界的に気になるのは、Windows Mixed Reality対応ゴーグルの行方だろう。両者ともVRゴーグルを発表しているものの、PCのようにブランドが確立されていないまだ先鋭的な分野のため、グループ内でユーザーの奪い合いになってしまうのではという見方だ。
 

一番右側がLenovo、右から2番目が富士通のWindows Mixed Reality対応ゴーグルになる(関連記事)。

 
2日に緊急開催された記者発表会にて質問したところ、両社ともお互いにつくり続けるという回答をもらえた。質疑応答をそのまま起こしたのでお届けする。

 
 
●Lenovo Group Limited 会長兼CEO ヤンチン・ヤン氏
 
富士通のヘッドセットについては私もよく存じ上げていますが、私たち自身にもそういった技術があります。そして最初のARヘッドセットを米国でディズニーさんと発表したばかりで、アジア地域でも日本を含めて発表する予定です。(関連記事)今のところ多くのオーダーが入って来ているので、この製品は必ず成功するだろうと期待しています。

そして富士通様にもいい新技術があれば、われわれ自身とどうコラボレーションできるかと言うことも当然検討していきたいです。この技術をどうやって相互作用的に生かして、いい製品を出せるかということを検討したいです。もちろん、逆も然りだと思います。富士通様もLenovoの技術を応用したいということであれば、それもまた可能性があります。

 

 
ヤン氏が言及したARヘッドセット「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」は、日本でも予約販売中で、11月中旬の出荷予定だ。

 
 
●富士通 代表取締役社長 田中達也氏

 
こうした新技術のコラボレーションはすごくワクワクします。技術とサービス力をお互いに出し合って、よりお客様に認めていただける価値をもたらすものを開発できるということで、非常に楽しみです。そういう面で、コラボレーションの中でのコンペティションがあってもいいんじゃないかと私は思います。

 
 
●富士通 代表取締役社長 田中達也氏

特にMR/VRを例にとると、これから非常に伸びる市場だと思っています。ですから、ヤンCEOが言われたように、お客様や市場に広がっていくという意味では、両社で重ならない部分もありますし、それから田中社長が言ったように競合ところもある。そこはお互い持ち合ってより良い価値を出せるというものもあります。特にMRは、法人に対するアプリケーションまで考えると無限の広がりがあるので、逆に2社で出しても間に合わないんじゃないかと思っています。当然研究開発もお互いで広がっていくということを目指してやっていきたいと思っています。

 
●発表会のスライド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
(TEXT by Minoru Hirota

 
 
●関連リンク
富士通クライアントコンピューティング
富士通
レノボジャパン

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