移動式VR遊園地や球体VRライドが登場!最先端技術を体験レポ(その1)【DCEXPO 2017】

LINEで送る
Pocket

2017年10月27日から29日、一般財団法人デジタルコンテンツ協会の主催する「デジタルコンテンツEXPO 2017」が、東京お台場の日本科学未来館で開催。29日は台風接近による悪天候に見舞われたが、多くの人が来場して最先端技術を満喫していた。

大雨、強風とあって、行列必至なVR関連は狙い目と思いきや、1時間以上待つことになった展示もあるほどだった。そんな「デジタルコンテンツEXPO 2017」で、とくに気になった展示を紹介していこう。

 
 
株式会社ハシラス

移動式遊園地を実現する「VR CARAVAN」

VRアトラクションでおなじみの株式会社ハシラス。同社が、イオンレイクタウン VRCenterや長崎 ハウステンボスで常設展示している乗馬ゲーム「Hashilus(ハシラス)」に必要な機材をまるごとトラックに載せ、そのまま移動、プレイできるVR遊園地を実現していた。

 

台風接近のなか、問題なく屋外でVRアトラクションの体験が可能になっていた

 

トラック内には乗馬マシンなど、4人分の機材を固定。そのまま移動できるようになっている

トラック内とはいえ、4人対戦が可能な乗馬ゲームの「Hashilus(ハシラス)」の没入感も良好。ゲーム自体は、乗馬マシンに片手でつかまり、もう片方でムチをふるってスピードアップする仕組み。乗馬マシンと画面内がしっかりマッチし、急勾配を駆け上がったり、下ったりした際は、思わず乗馬マシンの手綱に両手でつかまってしまった。

 

乗馬マシンとVR HMDで乗馬ゲームを体験だ

 
 
Exzy Company Limited

球体VRライドで仮想世界を旅する

 
タイ・バンコクの企業Exzy Company Limitedによる球体状VRレイド「VR Sphere」。会場で最も人気があったのではと思ったほど、行列が絶えず、29日も常に1時間近い待ちになっていた。球体状ライドが注目を集めたが、映画「ジュラシック・パーク」のような体験ができる「DINO PARK」の完成度も非常に高かった。

 

球体状VRライドの「VR Sphere」。椅子はコンテンツ内の動きと連動して360°回転のほか、前後25°に傾斜

恐竜の居るパークを乗り物で周遊する「DINO PARK」。キモの恐竜はしっかり作り込まれていたほか、ジャンプしてパーク内を上から眺められるポイントがあるなど、非常に面白い体験が可能だった。また、乗り物はコントローラーで自由に動かせるのだが、恐竜に向けることでパーク内のオブジェクトをスキャン。結果をコントローラーの上部に3D表示したり、コントローラーに蝶がとまったりと、手に持っているコントローラーが自然とコンテンツ内と連動する演出が盛り込まれていた。

 

恐竜のいるパーク内を自由に動き回れる「DINO PARK」を体験できた

 

コントローラー上部には、恐竜の名称やパーク内のマップが表示される

 
 
株式会社NHKメディアテクノロジー、株式会社NHKエンタープライズ

VR HMD不要でVR体験を共有

 
VRヘッドマウントディスプレイを使わずにVRを体験できる「8K:VR」の進化版として、登場した「8K:VRライド」。WONDER VISION TECHNO LABORATORYの開発した幅5.2m、高さ3.4m、奥行き2.6mのドーム型ワイドスクリーン「Sphere 5.2」に投射された8K映像と、二人乗りのライドで過去、現在、未来の東京を体験できる。

 

サザンオールスターズの「東京VICTORY」に乗せて、過去、現在、未来の東京を旅する8K:VRライド「東京VICTORY」

5.1chによる「東京VICTORY」のイントロとともに映像がスタート。8Kによる実写映像とCGに、リズミカルでポップな「東京VICTORY」のサウンドと力強い歌声、そして連動する座席の動きは臨場感満点。とくに東京スカイツリーを飛び越え、隅田川に向かって下降していくシーンでは、まるで空を飛んでいるような気分になった。

なお、座席に座らずとも十分臨場感を味わえるが、ライド後部とフロントに2基のウーファーを設置しているだけあって、座席に座るとサウンドに包み込まれているようで没入感が一気に高まった。

 

高い臨場感を体験できる大型ドーム型スクリーンの「Sphere 5.2」

 
 
株式会社エクシヴィ

VR内で自然な対話を目指す

 
恐竜から初音ミクまで、VR、ARコンテンツでおなじみの株式会社エクシヴィは、声の韻律(編注:いんりつ。言葉のリズム)に着目したヤマハの自然対話技術の「HEARTalk」とVRを組み合わせることで、VR内のキャラとの自然な対話を目指す「【VR×HEARTalk】ユニティちゃんのHEARTを掴んじゃえ!」を展示。

 

「ユニティちゃん(大鳥こはく)」とVR空間内での会話を体験

 

「HEARTalk」は人の声の強弱、長短、高低、抑揚などの韻律をリアルタイムに解析、適した応答を実現している。つまり相づちの「うん」という言葉ひとつとっても、話しかけている相手の言葉の韻律を認識し、力強い「うん!」や、なんでしょうという返事の意味を持った「うん?」、などを使い分けることで自然な返答を可能にしているのがスゴイところ。

本作はとある学校のパソコン教室に、ユニティちゃんと二人きり……というシチュエーションでスタート。自己紹介のあとに、「こはく先輩」と呼びかけると、「なになに?」としっかり振り向いてくれ、好物(コロッケ)の話を振ったりできた。声の韻律をリアルタイムに解析、自然な韻律での応答を実現するため、キャラに問いかけたり、呼びかけたりするゲーム(初音ミク系など)に活用されると、面白そうだ。

 
 
ヤマハ株式会社

合奏アプリ「ふこうよアンサンブル」の特別版を体験

 
ヤマハ株式会社は、現在開発中の人工知能(AI)合奏技術を組み込んだ、演奏支援アプリ「ふこうよアンサンブル」を展示。アニメ「響け!ユーフォニアム」とのコラボアプリで、管楽器向けの演奏支援アプリ「ふこうよアンサンブル」に、人工知能(AI)合奏技術を搭載し、人間が演奏するとAIがそれに合わせて伴奏、合奏の状況についても「後ろにずれているよ」、「もしかして、緊張してる?」といった感じに、リアルタイムでコメントが表示されるようになっている。

 

管楽器向けだが、キーボードでも体験可能になっていた

 

きらきら星を弾いてみると、しっかり伴奏され、弾くテンポを変化させると、リアルタイムにコメントも変化した

 
 
(TEXT by 藤田忠)
 
 
DCEXPO 2017まとめはこちら

 
●関連リンク
DCEXPO2017

LINEで送る
Pocket