GTX 1080 Tiとi7-8700K搭載ハイエンドPCの実力は!? G-Tune MASTERPIECEレビュー

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マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」が、今年の10月13日に発売したゲーミングPC「MASTERPIECE i1630PA1-SP」(関連リンク)。フルタワーモデルのハイエンド機となっていて、第8世代6コア12スレッドCPU「インテル Core i7-8700K」と高性能グラフィックス「GeForce GTX 1080 Ti」を搭載している。

Core i7-8700Kは、前世代の同格にあたるCPU「Core i7-7700K」(4コア8スレッド)と比べ、コア数だけでなく、最大周波数が4.50GHzから4.70GHz、キャッシュが8MBから12MBに増大している。

また、GeForce GTX 1080 Tiは、GDDR5Xや11GBのVRAMを搭載する、VRや4Kなど高負荷なコンテンツの利用も想定した高性能GPUである。

その他にも、M.2 SSDの高熱化を抑制するM.2 SSD向けM.2シールドを搭載するなど、MASTERPIECE i1630PA1-SPは現行のゲーミングPCとして非常に高いスペックを誇っている。

VRやゲーミング用PCの購入を検討している人にとって、最新のハイエンドPCは気になるところだろう。その実力を検証していきたい。

なお、本製品は11月13日にリニューアル。製品名は「MASTERPIECE i1630PA2-SP」となっている。付属マウスをレーザー式から光学式の「G-Tune GAMING MOUSE」に変更しているが、PCスペックは据え置きで価格は27万9800円(税抜き、以下同)と、前モデルより2万円安くなっている。

 

赤いラインが美しいフラットなデザイン

MASTERPIECE i1630PA1-SPはフルタワーモデルであり、サイズは幅21.5×奥行き49×高さ50.1cm。凹凸の少ないフラットな形状をしている。黒を基調とし、前面には光沢のあるロゴ入りパネルと、特徴的なメタリックの赤いラインがあしらわれたデザインが印象的だ。

赤いライン上にはUSB3.0などのポートを配置しており、前面から周辺機器を接続するのに利用できる。

 

前面端子
・USB3.0 ポート×2
・USB2.0 ポート×2
・サウンド ヘッドフォン
・マイク入力(モノラル)

 

背面端子
・PS/2 マウス/キーボードコンボ ポート(Mini DIN 6ピン)
・USB3.1 Type-A×2(Gen2)
・USB3.0 ポート×4
・DVI-D
・D-Sub15ピン
・DisplayPort
・マイク入力(モノラル)
・ラインイン/ラインアウト/リアスピーカー/センター、サブウーファー/サイドスピーカー
・LAN ポート(1000Base-T/100Base-TX/10Base-T 対応、RJ-45)

 

グラフィックボード端子
・HDMI
・DisplayPort×3

 

セパレート構造で効率的に冷却

サイドパネルは独特なハニカム模様の通気口があり、パネル上部にある2本のねじで留められている。両面とも同様の作り。

サイドパネルを固定するねじはPCの背面にある場合が多いが、MASTERPIECE i1630PA1-SPでは横面にあり、取り外しやすい。

また、BTOオプションでスモーク加工された強化ガラスサイドパネルを選択することもできる。この強化ガラスサイドパネルはワンプッシュで開閉することができ、メンテナンス性が向上している。価格は6800円。

 

強化ガラスサイドパネルを取り付けたイメージ

 
PC内部は、パーツを正面から見て左右に分けて配置できるようになっているのが特徴。具体的には、電源やストレージ、ケーブル類を右側に設置することで、CPUやグラフィックボードといった発熱性が高いパーツがある左側がすっきりした構造になっている。

これはカスタマイズやメンテナンスがしやすいだけでなく、エアフロー面でも有効。空気の流れが淀みにくく、底面の大口径吸気口から取り入れた外気を、効率的に内部の冷却に活かすことができる。

 

左側にはマザーボード、グラフィックボード、冷却ファン

 

右側には電源、ストレージ

 

ゲーミングマウスとキーボードが標準で付属

MASTERPIECE i1630PA1-SPには「G-Tune Laser Mouse」と「G-Tune Mechanical Keyboard」が標準で付属している。なお、マウスは冒頭の通り、新モデルでは光学式の「G-Tune GAMING MOUSE」になっている。

 

試用中でのリニューアルとなったため実際に触ることは出来なかったが、G-Tune GAMING MOUSEは幅3.4×奥行き6.1×高さ3.4cmのコンパクトな6ボタンマウス。中央のDPI切り替えボタンで、1000/1600の2段階にDPI設定を切り替えられる。

 

「G-Tune Mechanical Keyboard」は、重めの打鍵感があるCherry MXの黒軸メカニカルキースイッチを採用したゲーミングキーボード。接続時にはキーの赤いライトが光る。

Nキーロールオーバーに対応しており、全てのキーの同時入力を正確に認識可能。また、ワンプッシュで6キーロールオーバーとNキーロールオーバーを切り替えられる。ポーリングレートは125Hz/250Hz/500Hz/1000Hzを切り替えられ、1000Hzでは応答速度が1msとなる。

Windowsキーが右側にあるので、ゲーム中に誤って押してしまうことがないのがPCゲーマーには嬉しいところ。

 

LEDを点灯させた様子

 

ゲーム/VR共に高品質でサクサク動作

まず、ゲーミング用途としてのPCの実力を調べるため、ここではフューチャーマーク社製のベンチマークソフト「3DMark」を使用してスコアを計測。

標準的な負荷計測モードである「Fire Strike」では、解像度1920×1080ドット、フルスクリーンモードの計測で22803というスコアを記録した。

続いて実際にゲームをやってみる。今回はFPSゲーム「Destiny 2」のPC版をグラフィック設定を最高にしてプレイしてみた。

ゲームプレイ中のフレームレート(fps)を表示してみたところ、平均的には100~120程度の値で推移。ただし状況によって変動が激しく、他のプレイヤーが周囲に2、30人いるような場所では80ほどに落ち込み、人が少ない場所では180以上のfpsを表示する場面もあった。また、PvPモードでは常に150程の値を表示した。

いずれにしても、最高画質でのゲームプレイにおいても快適にプレイできるfps値を維持している。今回はディスプレイに「G-MASTER GB2488HSU-3」を使用。リフレッシュレート144Hz対応、最高応答速度1msのこのディスプレイなら、性能をフルに生かして高画質かつ残像感の少ない映像でPvPを楽しめた。

なお、G-MASTER GB2488HSU-3は、新モデルのMASTERPIECE i1630PA2-SP購入時にオプションとして選択することもできる。価格は3万1900円。


場所によっては180以上のFPS値を記録。

 
次に、VRコンテンツ用途での能力を調べてみる。ベンチマークには、フューチャーマーク社の「VRMark」を使用した。

スコアは、解像度2264×1348ドットの標準負荷モード「Orange Room」で11369、5012×2880ドットの高負荷モード「Blue Room」では3132。

比較用スコアの「Premium high-end PC」のスコアがOrange Roomで8290、Blue Roomで2175なので、それを上回る結果となった。


Orange Roomの結果。スコア11369、平均フレームレート247.84fps

 

Blue Roomの結果。スコア3132、平均フレームレート68.27fps

 
実際にVRのコンテンツをプレイしてみると、VRFPSゲームの「Arizona Sunshine」や「Raw Data」といったアクション性の高いVRゲームの敵がたくさんいるシーンでも、カクカクせずプレイ出来た。

 
さらに、「VRカノジョ」体験版でもベンチマークを行ってみた。解像度1920×1080ドットで全画面表示、パフォーマンスは5段階中最高設定となる「ハイクオリティ」、レンダースケール「100%」でベンチマークを実行したところ、スコアが500884、fpsは計測限界値の89という結果に。

 
続いては、レンダースケールを最高値の「200%」にしてベンチマークを測ってみる。こちらの設定では、スコアが86962、fpsは36という結果になった。

さすがに最高設定は厳しいものの、レンダ-スケール100%までの設定ならカクつきなどはなく、HTC VIVEで実際にプレイしてみても、キャラクターの動きに違和感を感じることはなかった。

MASTERPIECE i1630PA1-SPは、多くのVRコンテンツにも十分対応できるスペックを持っていると言えるだろう。

 

VRやゲーム用途にも申し分ないスペック

MASTERPIECE i1630PA1-SPは、高精細なグラフィックのゲームやVRコンテンツでも、ほとんどの場合で快適に動作するスペックだ。

プレイするコンテンツによってはオーバースペックになる場合もある点には注意だが、「FPSゲームやVRゲームをハイクオリティで楽しみたい」「VRコンテンツを開発したい」という人にはうってつけの1台である。

 
●製品概要
・OS:Windows 10 Home 64ビット
・CPU:インテル Core i7-8700K(6コア/3.70GHz/TB時最大4.70GHz/12MB スマートキャッシュ/HT対応)
・グラフィックス:GeForce GTX 1080 Ti(11GB)
・メモリ:32GB PC4-21300 (16GB×2/デュアルチャネル)
・M.2 SSD:512GB Samsung SM961 NVMe対応 M.2規格
・ハードディスク:3TB Serial ATAIII 7200rpm
・チップセット:インテル Z370 チップセット
・光学ドライブ:DVDスーパーマルチドライブ
・電源:700W(80PLUS GOLD)
・マウス:G-Tuneオリジナル オプティカル6ボタンマウス
・キーボード:G-Tuneオリジナル「Mechanical Keyboard」 (Cherry MX 黒軸メカニカルキー採用)
・サイズ:幅21.5×奥行き49×高さ50.1cm
・本体重量:約16.2kg

(TEXT by 高橋佑司)

 
●関連リンク
MASTERPIECE i1630 シリーズ

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