【ウェアラブルEXPO】スマートグラスが目立ったxR関連ブースレポート 

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1月17日から3日間にわたり東京ビックサイトにて「ウェアラブルEXPO 2018」を開催していた。今回はそこに出展していたものの内、ARやVR、MRに関連したブースを紹介していこう。

 
 

網膜に直接映像を投射

QDレーザは光学技術を専門とした企業であり、今回はブースにて「網膜走査型レーザアイウェア」を展示していた。

 

本デバイスは光学技術により網膜に直接映像の投影を可能にしたアイウェア。現時点では映像を投影するために、ケーブルからの電源の供給とHDMIによる映像入力が必要になる。

実際に試したところ、かなりクリアに映像を視聴することができ、特に目が痛くなるなどの心配もなかった。筆者は普段眼鏡をかけていないためあまり実感できなかったが、網膜に直接投影しているため視力が悪くとも映像をはっきり見ることができるそうだ。

 

内側はこのようになっており、右目の透明なプラスチックのような部分に映像が投影される。

 

グラスをかけても、はたから見れば一般的なサングラスにしか見えず、見た目を心配する必要もなさそうだ。

こちらは4月から受注を開始し、7月の販売開始を目指しているとのことで、価格は数十万円ほどになるという。

 
 

眼鏡とデバイスの共同プラットフォーム

BOSTON CLUBは眼鏡フレームの企画デザインをしている企業。そのブースでは「neoplug」とういうウェアラブルデバイスのプラットフォームの製品を展示していた。
neoplugはデバイスメーカーと眼鏡メーカーのそれぞれが、新しいウェアラブルデバイスを作りやすくするために作ったプラットフォーム。このプラットフォームで作ったデバイスと眼鏡フレームは互換性があり、それぞれ付け替えが可能になっている。

 

こちらはWESTUNITISが製作したデバイスを装着したneoplug。ケーブルの先端はHDMI端子になっており、ディスプレイで映像を見ることが可能になっている。

 

このneoplug製品はVUFINEが開発したデバイスを装着しており、デバイスにはディスプレイが付いている。眼鏡フレームの右側面にはアタッチメントを装着しており、これによりマグネットでデバイスの着脱を可能にしている。

 

こちらもVUFINE製のデバイスを装着しているが、眼鏡の製作には歯科医療機器などを専門とするFTK社が携わっており、手元を拡大するためのルーペが固定されている。
このように製作する企業によってウェアラブルデバイスの機能は変わり、ブースでは10種程のneoplug製品を見ることができた。

 
 

ARやMRでも見やすいフォントを

日本ウェアラブルデバイスユーザー会は神戸デジタルラボとフォントをデザイン・販売しているモリサワが協力してできている。そこでは3D空間上でのフォントの視認性やデザイン性を共同で研究している。

今回はブースにて背景が透けていても見やすい文字を研究し、Hololensのアプリとして研究内容を展示していた。

 

アプリ体験映像

アプリではモリサワが用意した3種のフォントが3D空間上でどのように表現されているのか、どのように見え方が変わるのかなどが実機で体験できるようなものとなっている。

 

アプリを体験している様子。

これからこのアプリの技術を家具メーカーや、建築業界などで活かしていけるのではないかと話し、是非そういったところに売り出していきたいと語っていた。

 
 

常にスマホの画面が見れる

菱電商事は小型デバイスから大型機器まで取り扱う電子機器メーカー。今回は眼鏡に取り付ける片眼ヘッドマウントディスプレイ「picoLinker 」や、「InfoLinker」を展示していた。

 

picoLinkerは画像のように眼鏡に取り付けることが可能で、HDMIからの映像を片目で見ることができる。

 

内側はこのようにL字の先端にディスプレイが取り付けられている。会場では背後にあるパソコンから動画を流し、パソコンの画面に流れていた映像と同じものを見ることができた。勿論変換機さえあればスマートフォンからも映像を流すことができる。

 

本機の特徴としては、先端を曲げることでデバイスを取り付けたまま、視界を確保できることや、ディスプレイの輝度も調整できるようになっているので使い勝手が良さそうだ。

こちらは4月から販売をしており、価格は5万円ほどになるとのことだ。

 

同ブースに展示していたInfoLinkerも単眼ディスプレイだが、こちらは法人向けの仕様となっており、カメラやバッテリーを標準搭載し、オプションでマイクを付けることもできる。

こちらは既に販売している製品であり、受注すればすぐ手に入れることができる。

 
 

簡単にARアプリを制作

グレープシティはソフトウェア開発や子供の英語教育などを行っている企業。今回はスマートフォン向けのARアプリを開発するためのSDK「Wikitude」を展示していた。

 

Wikitudeは簡単にARのアプリを開発できるように作られたSDK。デモでは恐竜のイラストが描かれたカードをiPadのカメラで読み取ると、写真のように恐竜の3Dモデルが現れるという実演をしていた。

勿論これはWikitudeで製作したアプリであり、3Dモデルの制作などの作業を抜けば、このアプリを作るのに1週間もかかっていないという。

 

またドレッシングをカメラで読み込んだ際には、商品名が現れそこをタッチすると、そのドレッシングを使ったお勧めのレシピが現れるなどの機能も実演していた。

このSDKはアプリを配布・運用するまでは無料で利用することが可能となっている。つまりいくら開発やテストを行っても無料であるため、是非このSDKで遊んでみて欲しいと話していた。

 
 

偏光技術でユニット製作

カラーリンク・ジャパンは高分子フィルムを用いた偏光操作技術を専門としている企業、今回はARやVRデバイスに使うレンズユニットを展示していた。

 

このVRレンズユニットは偏光の技術を利用して作っており、映像をより綺麗にし、ユニット自体の厚みを薄くしているのだと言う。スペック表によると片目で1920×1080dpiの解像度があり、実際に試してみると映像はとても綺麗に見えた。

 

またユニットを取り外した状態で上から見ると、そのユニットの薄さがわかる。また担当者によれば、来年には更に薄くしたものを出す予定であると話していた。

 

このARレンズユニットも偏光の技術を利用して作っている。

 

写真のレンズ中央にパソコンのウィンドウのが写っている。実際に覗き込んでみるとそれなりに大きく見える。

これらのユニットを利用して作ったデバイスはまだ登場していないが、今後ユニットは量産体制に入るとのことなので、どこかのデバイスに搭載される日も遠くないだろう。

 
 

Android搭載スマートグラス

NPO法人ウェアラブルコンピュータ研究開発機構はウェアラブル・ユビキタスHMDに関する産官学連携の研究開発チーム。このブースでは主にスマートグラスを展示していた。

 

こちらは片目でディスプレイを見ることができるデバイス「M300スマートグラス」。このデバイスはOSにAndroidを搭載しており、このデバイス単体で様々な操作を行うことができる。

またWi-Fiによる無線通信も可能なので、前面のカメラを使ったビデオ通話もできるようになっている。

 

内側のディスプレイではAndroidのメニューを見ることができ、右側のボタンやタッチパッドで操作することが可能となっている。

本デバイスは160mAhの内臓バッテリーがあり、バッテリーのみで1時間使用できる。こちらは既に発売しており、個人でも約20万円ほどで購入が可能だ。

 

シームレスタイプのスマートグラス「BLADE」も展示。こちらはグラスに直接映像を投影するタイプとなり視界をさえぎるものが無いのが特徴。

本イベントでは調整中であったため試すことはできなかったが、1月26日赤坂見附にて行うイベントに参加すれば、このデバイスを体験できるとのこと。

 
 

ウェアラブル端末の新しい形

ウェアラブル事業を推進するエンハンラボはメガネスーパーの子会社。そして今回展示していたのは、メガネ型ウェアラブル端末「b.g.(ビージー)」。この端末は法人向けであり、特に医療現場での使用を考えて作っている。

 

こちらは開発中のためイベントにて体験することはできなかったが、視界の中央より下に、ディスプレイを設置するような感覚で映像を見ることができるという。

 

内側から見ると両目にディスプレイのユニットがあることがわかる。このディスプレイは邪魔になった場合上に跳ね上げることも可能だ。

価格は標準モデルで15万円ほどとなり、医療用モデルは20万円ほどになるという。

 
 

頑丈なデザインのスマートグラス

電子機器メーカーであるサン電子はブースにてARスマートグラス「AceReal One (エースリアル・ワン)」を展示していた

 

AceReal Oneは法人向けのデバイスであり、他のスマートグラスよりも丈夫な作りになっている。

 

前面にカメラを装着しており、遠隔地の人と状況を共有しながらの作業ができるという。

 

グラスは外側と内側の2枚に分かれており、映像は内側のグラスに表示される。価格は50万円ほどとなり、3月以降販売を開始するという。

 
 

スマホを入れてAR体験

深圳市蚂蚁方阵科技有限公司はスマートフォンの周辺機器やスマートグラスを開発している中国の企業。

 

その中で気になったのはこちらの「AR-BOX」というもの。

 

これはゴーグル内にスマートフォンを挿入し、映像を特殊なグラスに反射させ、ものを立体的に見せることができるゴーグル。現在アプリは開発中であり、できることはまだ少ないという。

 

内側はこのようになっており、黒のクッション部分をおでこに当てて装着する形となる。

 

色は赤と白の2色となり、今後日本での発売も検討しているとのこと。価格は25ドルほどで買えるそうだ。

 
(TEXT by まぶかはっと

 
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