闘会議「スペースチャンネル5 VR」を動画レポート 激しすぎる運動量に「VRで健康」の未来が見えたっ!

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2月10、11日に幕張メッセにて開催した「闘会議 2018」において、VR系の注目といえばグランディングの「スペースチャンネル5 VRあらかた★ダンシングショー」だろう(ニュース記事)。現地でデモ版を体験したうえで、グランディングの代表取締役・岡村峰子さん、セガのゲームディレクター・吉永匠氏というスペチャンシリーズを手掛けてきたお二人に話を聞けたのでレポートしていこう。

 

ブースの様子。

 

 
動画のレポートはこちら!

 
 

「待ってたぜぇ、この瞬間をよぉ!」

まず大前提として、筆者(広田)は、サターンの初代、ドリームキャスト/PlayStation 2の「パート2」と遊んできたスペースチャンネル5大好きマンなので、「待ってたぜぇ、この瞬間をよぉ!」という気持ちしかなかったことをお伝えしておきたい。

 

ブースがあったのは、ホール7の「レトロゲームエリア」。ドリームキャストの実機を用意して、初代が遊べたのも懐かしくて素晴らしかった。

スペチャンは、2016年の東京ゲームショウを皮切りに何度かVRコンテンツを展示ししてきたが、どちらかといえば見ることが中心だった。それが今回初めて、プレイヤーが全身を使って主人公である「うらら」と一緒に踊れるというVRらしいゲームに進化したわけだ。これは超期待しかない。

 

プレイヤーは、22世紀の宇宙テレビ局「スペースチャンネル5」の新人リポーターになり、先輩リポーターのうららと一緒に踊って、謎のダンシング宇宙人「モロ星人」の地球侵略を防ぐというストーリーになる。

 

遊ぶ際には、VRゴーグル(HTC VIVE)を頭に、センサー(VIVEトラッカー)を両手に装着。このゴーグルによって現実空間における頭の位置が、トラッカーによって手の位置がそれぞれVR内に反映される。VIVEに付属の棒状のコントローラーではなく、別売のトラッカーを採用した理由について、岡村さんは「コントローラーでは手に持って何かを操作している感覚が強くなってしまうので、自由にポーズを決められるトラッカーの方が合っていた」と語っていた。

 

2人プレーにも対応。VRゲーム中では横並びだが、現実空間では向かい合わせなのが面白い。

 

最初はバーチャル空間で見えているのは手のみ。この手を上げて所定の位置に合わせて、センサーの位置をキャリブレーションする。

 

成功すると、CGの体が出現して体や足が見えるようになる。さらに鏡が現れて、どんなキャラになっているのか確認可能。この一連の流れで、自分の体がVRに現れるという導入を自然にこなしているのが素晴らしい。

 

その後、うららのチュートリアルを受ける。

 

「アップ」で手をあげる、「ダウン」で下げる、「ライト」で右に避ける、「レフト」で左に避ける、「チュー」で前に手を出す、「ポーズ」で両手を上げて止める──といった具合だ。ちなみに「ポーズ」はVR版オリジナルとなる。

 

あとは本編に突入! 初代の最初のステージである「スペースポート」にうららと一緒に転送されて、モロ星人と対峙することに。……と少し遊んで気づいたのは、めちゃくちゃ体力が必要だということ。過去作では、ゲームコントローラーのボタンを押していたところを、今回は自分の体でコマンド入力するわけだ。

 

敵が放つビームやパンチなどが目の前に迫ると、思わず大きく避けてしまう。ゲームには直接ないものの、勝利時に流れるBGMの「メキシカンフライヤー」のサビにあわせて「フーーーー!」と決めポーズを取ったりするのもとても楽しい。

 
VRの音楽ゲームは他にもあるが、主に手を動かすだけで、ここまで全身を使うのはそう多くない。上下に、左右にと大きく動いていると、いつの間にか息が上がっていて、「音楽ゲームだと思ったら、『ビリーズブートキャンプ』だったでござる……」という気分だった。日本のVR開発者界隈では「VRは筋肉」という標語もあるが、これを毎日続けていたら、楽しみながら相当健康になれるのでは!? という感想を持った。

 

デモ版は、3ステップ目に現れるボスの「ココ★タピオカ」を倒すとゲームクリアー。チュートリアルも含めてわずか10分ほどでしたが、かなりの満足感だった。ありがとう、うららー!!!

 

 
 

「スペチャンVRを遊んでキレイになろう」

開発の経緯について岡村さんに聞くと、「過去作品でまずは『スペチャンの世界観に入る』ということを提案したのですが、遊んだ方を見ているとやっぱり体を動かしたそうな人が多かった。そこをどストレートに実現しました」とのこと。

制作の苦労については、「そんなにダンスをやらない人も、スペチャンが大好きで振りまで覚えている人も両方楽しんでもらえる落としどころを探すのに時間がかかった」と語ってくれた。

筆者が感動したのは、3Dモデルをあえて当時の雰囲気を残しつつ作り直したという点だ。うららの声も新録とのことで、岡村さんも「スペースチャンネル5のオリジナルスタッフがいる弊社だからできたこと」と自信を見せていた。

セガの吉永氏によれば、スペチャン自体はガチガチのアクションのような既存のセガファン向けではない、カジュアル層や女性層を開拓する役割をになっていたとのこと。そうした特徴のあるIP(知的財産)だからこそ、もしかしたらVRにも新しい層を連れてきてくれる新風を吹き込むかもしれない。

今回、とても運動になったという感想を岡村さんに伝えたところ、「女性の方にはスペチャンVRを遊んでもらってキレイになろうと訴えていきたい」と笑って答えてくれた。

 

この闘会議にあわせて、元セガのメンバーが手掛けたソフビ人形「スペース★ソフビ団」も発表。2月18日の「ワンダーフェスティバル2018[冬]」にて展示予定だ。

岡村さんによれば、「なるべく遠くない未来にロケーション向けVRのローンチと、年内リリース目標でお家で楽しんでいただけるダウンロード版を開発しているので楽しみにしていてください」とのことなので、体験可能になったらぜひ遊びに行ってみるべし。このデモでも使われているVIVEは同じものが購入可能なので、今から買ってダウンロード版に備えておくのもいいだろう。

 
 
©SEGA ©Grounding

 
 
(TEXT by Minoru Hirota

 
 
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スペースチャンネル5 VRあらかた★ダンシングショー
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闘会議 2018

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