Vision Summitデモで感じた「スポーツで道具」の重要性 #SelfieTennis とMinigolfを遊んだ

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米国ロサンゼルスで現地時間の2月10、11日にユニティ・テクノロジーズが開催していた「Vision VR/AR Summit 2016」。会場では午前から夕方まで3会場で同時展開しているセッションに加えて、展示会場でのデモも展開していた。デモは、ハードウェアが中心の「Expo」とコンテンツの「Demo Showcase」で大きく分けられていたが、今回はDemo Showcaseの中からスポーツ系ゲームを紹介しよう。

 
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Demo Showcaseの入り口。入場制限が設けられており、時間制で入れ替えていたので快適に遊べた。

 
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外の待機列で待つ必要はあるものの、いったん入ってしまえば並ばずに遊べるものも多い。

 
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黒い幕ところは、ユーザーがバーチャル空間を動けるように広めに仕切られていたブース。今回紹介する2つのデモを始め、台湾HTCと米Valveの協業で生まれたPC向けVRゴーグル「HTC Vive」の利用が目立った(関連記事)。

 
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HTC Viveのコントローラー。表側にタッチパネルとボタンが2つあるほか……。

 
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裏側にトリガーを用意。

 
 

スポーツ用具とモーションコントローラーの相性が◎

 
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まずはVRUnicornsのテニスゲーム「#SelfieTennis」から。

 
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左手のモーションコントローラーのトリガーを引くと、テニスの玉が落ちてくる。

 
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最初はタイミングを合わせて当てるのがなかなか難しい。何度かやって学び、すかさず右手のモーションコントローラーを振って玉にうまく当てて相手のコートに入れると……。プレイヤーの視点がいきなりワープして、自分の方に玉が飛んでくる。

 
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そう、この玉は先ほど自分が打ったもので、さらにきちんと打ち返せば、また元のコートにワープしてラリーできるわけだ。コントローラーを操って玉に当てること、さらに自分が打ち返しやすそうなところに返すコツをつかんで上達感を味わえることなどが、ゲームの楽しさになる。

 
仕組みとしては単純で、Wiiリモコンなどで遊ぶテニスゲームとそう変わらなそうだが、ディスプレーが平面かヘッドマウントなのかという点で体験はまったくの別物だ。さらにHTC Viveの位置トラッキングを使って、ボールの位置まで自分で歩いて近づけるのが気持ちいい。デモなのでやり込み要素は特に見当たらなかったものの、コントローラーを振ってボールを打つこと自体が楽しくてずっと続けてしまう。

 
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筆者の前にプレーしていた方もかなりハマっていて、十数分はプレーしていた。

 
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もうひとつはFuturetownの「Cloudlands VR Minigolf」。名前の通りのミニゴルフで、こちらもパターとしてモーションコントローラーを振って遊ぶことになる。まずメニュー画面からして、パターでボールを打って穴に入れて項目を指定するというアイデアが面白かった。

 
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ゲームなので現実にはないコースを回れるのが醍醐味。デモのステージ2では、城壁のようなデザインで急傾斜のコースを楽しめた。

 
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ボールを打って遠くに行ったら……。

 
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その方向を見てトリガーを引くとボールの近くにワープできる。あとはひたすら打ってカップに入れるだけ。

 
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ステージ3は、カップの周囲を障害物が3重に回っているという鬼仕様。空いた隙間が重なる瞬間を狙って打つのだが、これで「Par6」って絶対に無理ゲー!

 
 
VRコンテンツでは、リアルとの姿勢を一致させることが重要だ。両者が一致すると、頭ではつくりものの世界とわかっていても、体が馴染んでバーチャル世界に気持ちが入り込んでしまう。テニスやゴルフはともに「握る」という状態がHTC Viveのコントローラー形状とぴったり合っているので、違和感なくすっと入っていけた。

 
ほかにも野球のバット、卓球のラケット、カヌーのオールなど、道具を握るタイプのスポーツなら、HTC ViveやP、棒状のモーションコントローラー「PlayStation Move」があるPlayStation VRはかなり向いているだろう。

 
両ソフトとも、見栄えがいいようにグラフィックをきちんと仕上げているのもポイントが高い。非常に居心地がよく、世界を見回していろいろと眺めたくなるのが「ここにもっといたい」という気持ちにさせてくれる。このままミニゲームとして発売されてもいいレベルだ。

 
スポーツ自体はゲームの中でも使い古されたジャンルだが、例えば、スマートフォンのセンサーとタッチパネルで見え方が変わったように、ハードウェアの進歩で何度も再発明されてきた。VRにおいても、360度見られるHMD+モーションコントローラー+位置トラッキングという組み合わせで、また新鮮な側面を見せてくれるはずだ。

 
ただ、こうしてみると、モーションコントローラーが標準で備わっていて、かつPCで開発・運用できるHTC Viveが日本であまり知られていないのが残念なところでもある。2月21日にPANORA主催で予定している「VRまつり2016冬」の展示会でもPS VRやHTC Viveを出展していただきますので、未体験の方はぜひかぶってほしい(台数に限りがあるので全員体験は難しいですが……)。

 
 
(Text by Minoru Hirota

 
 
*2月24日(水)、デジタルハリウッド大学駿河台キャンパスにて、このVision Summitのレポートが生で聞ける「Tokyo VR Meetup #02 Vision VR/AR Summit報告会」を実施します。ぜひお誘い合わせの上、ご参加ください。申し込みページはこちら

 
 
●関連リンク
VRUnicorns
Futuretown
Vision VR/AR Summit 2016

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