スマホで表情と上半身トラッキング! ワンダーリーグがVTuber撮影ソリューションを6月から提供

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ワンダーリーグは、6月より、バーチャルYouTuber向けに独自開発した撮影ソリューション「バーチャル・ユーチューバー操作システム」を発売開始する。iPhone Xと組み合わせるだけで高価な機材を使わずに撮影が可能となる。開発キットは4万8000円、フルセットは23万6000円。

 
すでに2000人を越えるVTuberだが、現在も続々と参入者が増加している。また、グリードワンゴといった大手資本の参入で市場も大いに盛り上がっている。

 
一方、VTuberの撮影には、高性能PCに加えて、およそ20万円以上のモーショントラッキングシステムや、10万円以上のVR機器をはじめとする高価な機材、それを扱うためのソフトや技術的知識も必要となる。このため現在の市場のプレイヤーはゲームメーカーやIT系企業が大半で、一般企業がプロモーション目的や新規事業として参入する際の大きな障壁になっている。

 
そこでワンダーリーグでは、iPhone XとBluetooth接続のコントローラーを組み合わせて、表情と上半身のモーショントラッキングができる安価なシステムを独自開発。このシステムを使うことで、PCや専用機材を使わずに好みの3DモデルをバーチャルYouTuberとしてリアルタイムで動かし、収録することが可能となる。

 

▲デモ動画

 

バーチャル・ユーチューバー操作システム

ワンダーリーグ独自のマルチプラットフォーム対応AR/VRコントローラの開発プラットフォーム「VROOM(ヴルーム)」を利用。VROOM対応のBluetoothコントローラーを6個使用して、両腕の肘と手首に計4機装着することで両腕のモーションを、両手に1機ずつ持つことで表情や手の握り、演出や背景切り替えを実現する。さらにiPhone Xの顔認識カメラ機能によって、顔の向きや表情をトラッキングする仕組みとなっている。

 

▲VROOM対応コントローラーを利用したモーションキャプチャー

 
【パッケージメニュー】
●バーチャル・ユーチューバー操作システム開発キット
・価格:4万8000円
・内容:
 - 専用Vroom SDK 1個
 - ヴルームコントローラー6機(エレコム製)
 - 固定ベルト4本
※利用のための開発はUnityで可能

 
●バーチャル・ユーチューバー操作システムフルセット
・価格:24万6000円
・内容:
 - 両腕動作モーション設定済みアプリ
 (Unityプロジェクトデータ一式)
 - 専用Vroom SDK 1個
 - ヴルームコントローラー6機(エレコム製)
 - 固定ベルト4本

 
●有償カスタマイズ
・持ち込み3Dモデルへのモーション設定
・ジョイスティック/ボタンへの拡張機能設定

 
【特徴】
・市販のヴルームコントローラーと組み合わせることで上半身トラッキングを実現
・iPhoneXを活用する事で顔の動きを3Dモデルに反映
・開発者の状況に合わせたメニューを用意。専用SDK(コントローラー動作設定用ソフト)で自由にコントローラー設定可能に
・他のApple製品と組み合わせる事でプロ顔負けの撮影環境を自宅に実現

 

▲Apple製品の組み合わせ例

 
【購入方法】
ワンダーリーグ ウェブサイトより申し込み可能。

 
ハードウェアとしての撮影環境は大幅なコストダウンは実現したが、ソフトウェアとなる人型の3Dモデルはゼロから作らねばならず、安くても20万円以上かかる。今後、ワンダーリーグでは個人でも手軽にアプリ上で3Dモデルを組み合わせて作れる「3Dアバター生成システム」を用意し、スマホで操作・撮影して配信できるトータル環境の実現に向けて取り組みたいとしている。

 
(TEXT by 津久井箇人 a.k.a. そそそ

 
●関連リンク
ワンダーリーグ ウェブサイト

 
(C)Unity Technologies Japan/UCL

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