HTC Viveでは「振動」に注意 ベースステーションの置き方で変わる展示会の体験

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HTC Vive

4月5日より、米Valveと台湾HTCが開発した「HTC Vive」の出荷が始まった。プレオーダーと発売時期こそOculus Riftより遅かったわけだが、フタを開けてみればRiftの出荷が大幅に遅れていて、VRコンテンツの開発者やファンからは両方注文してViveのほうが先に届いたという話もちらほら。

 
展示会のVRデモというと今まではRiftのDK2がほとんどを占めていたが、ハンドコントローラーが使えて開発しやすいということもあって、ここ数ヵ月の展示会でHTC Viveを見かける機会も随分と増えてきた。

 
そんな展示会で注意したいのが、Viveのベースステーションの置き方だ。

 
Viveは、対角線上に置いた2つのベースステーションでヘッドマウントディスプレーを検出し、その位置をVRコンテンツに反映してバーチャル空間の中を歩けるようにしてくれる。その際、2台のベースステーションは、なるべくなら壁にきっちり固定するのが望ましい。VR体験中にベースステーションが動くと、ユーザーの視界も揺れてVR酔いを引き起こしてしまうからだ。

 
HTC Vive
Viveの公式マニュアル(PDF)でも壁に据え付けるように描かれている。開発キットの「Vive Pre」では、壁に据え付けるためのアダプターも用意されていた。

 
ただ、展示会に出展する際は、どうしてもポールを使ってベースステーションを設置せざるをえない状況も出てくるだろう。Riftでも、位置トラッキング用の赤外線センサーを動かせば同様の症状が起こるが、さらにViveが難しいのはユーザーが歩き回るという点だ。軽い伸縮ポールにミニ三脚をつけて立てた場合は、プレイヤーが近くを歩いたり、周囲を誰かが通ることによってその振動を拾ってしまうことがある。

 
さらに会場のフロア状態も影響してくる。4月20日に開催する「最新VR事情が一気にわかる!! 2016年1〜3月海外イベントまとめ」のためにKDDIさんと事前打ち合わせした際にも、同様の話が聞かれた。

 
今年出展したSXSW(サウスバイサウスウエスト)では、会場となったホテルの床が不安定で、ベースステーションの近くを人が歩くと揺れてしまっていたとのこと。そのため急遽、ベースステーション付近は立ち入り禁止にする対策をとったそうだ(余談だが、KDDIさんの「海外VR出展やってきた話」は、機材の運搬や現地でのブース設営など参考になる点が多いので、ぜひイベントで聞いていただきたい)。

 
ベースステーションにはモーターが入っており、特にポールを伸ばした場合は微妙にこの振動を拾ってしまう可能性もある。というわけで、Viveでの展示会出展を考えている際には、ベースステーションを揺らさないように、三脚に重りをつけたり、設置場所を人通りから避けるなどの工夫をしておくといいだろう。

 
ちなみに、筆者(広田)のVive Preでは、ベースステーションをテーブルの上に置いて上から重りで固定しても、視界が1、2mmほどぷるぷる揺れるという症状が起こっている。VR体験が大好きだが、人一倍VR酔いしやすいという難儀な体質の筆者だから気になるのかもしれない。そして製品版では直っているかもしれないものの、同様の揺れが起こっているという方は、ぜひTwitterまでタレコミをお願い致します。

 
(Text by Minoru Hirota

 
 
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