【TGS2018】「韋駄天システム」で酔わない爽快アクションを実現! 「BE THE HERO」体験レポート

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世界から様々なゲーム、エンターテインメントが集う東京ゲームショウ2018(TGS2018)。23日まで幕張メッセで開催中の同イベントは、各社が様々なブース展示、イベント、物販を開催しており、日本における一大ゲームイベントとなっている。

 
本年度のTGSのテーマは、「新たなステージ、開幕。」としており、eスポーツ分野のイベントの強化や、ネット配信の拡大などを実施している。

また、9・10番ホールに設置されているの「VR/ARコーナー」では、VR/AR/MR対応ゲームソフトだけでなく、アミューズメント向け専用の製品・サービスの出展も可能となるなど、xR関連の展示もさらに強化されているのが特徴だ。

 
「VR/ARコーナー」に足を運んでみると、各社の様々なVRやARなどのコンテンツが並んでおり、中には昨今人気のバーチャルYouTuberに関連した展示を行っているブースもある。

そうした中で、今回はEXPVR社のブースにて、VRアクションゲーム「BE THE HERO」の試遊を体験してきたので、レポートしていきたい。

 

BE THE HEROとは

▲BE THE HERO -Official MR Trailer-

 
BE THE HEROは、縦横無尽に広大なVR空間を駆け巡り、様々な必殺技を始めとしたソードアクションで敵を倒していくシングルプレイアクションゲーム。体を大きく動かして操作する独自の「韋駄天システム」により、酔いづらく、かつ爽快なアクションが楽しめる。

また、VRならではの立体的な視覚演出や音の演出を用いた「VRマンガ」による重厚なストーリーテリングにより、アクションだけでなく、物語にも没入して楽しむことが可能なのも特徴。

VRマンガによるストーリー体験とアクションパートのヒーロー体験がシームレスにつながることにより、まるでマンガの主人公になったかのような体験をすることができるタイトルである。

 

独自の「韋駄天システム」を体感


▲ブースの様子

 
EXPVRのブースでは、「BE THE HERO TGS ver.」が体験できる「ゲーミングブース」と、ゲーム内の映像と実際の自分の姿を合成して記念撮影ができる、「MR撮影ブース」の2種類の展示を行っている。

ブースにはグリーンバックが設置されており、体験者の映像とVR映像をリアルタイムでMR合成し、スクリーンに表示する。取材日はビジネスデイということもあり、体験希望者の数が多かったため、本来は「MR撮影ブース」のスペースも、ゲーム体験スペースとして活用していた。

なお今回のレポートでの写真は、このMR合成により、筆者の実際の姿とゲーム映像を合成した写真を使用している。こちらはカメラからの映像なので、実際に筆者が見ている画面とは異なるのだが、現実の体の動きとゲーム内の映像が同時に見られてイメージが掴みやすかったのでこちらを使用した。

 

▲抜刀時のイメージ。こちらは現実の筆者の姿とゲーム内の刀と鞘の映像が合成されたMR映像。

 
HTC VIVEを装着し、試遊を開始すると、まずはスタッフの方から操作方法を教えてもらう。一番最初は手に持った鞘から刀を引き抜くところからスタート。VIVEコントローラのセンサー部分を向かい合わせるように構え、右手側コントローラーのトリガーを押しながら刀を抜く動作をすることで、抜刀できる。

刀を抜いたら、あとはトリガーボタンを押さなくても右手を振れば刀を振ることが可能だ。そのまま敵を斬りつければ攻撃できる。

 

▲右手の刀を振って敵を攻撃できる。

 
また、本作ではただ刀を振る通常攻撃だけでなく、2種類の必殺技を繰り出すこともできる。1つは、青い稲妻をまとって突きを放つ突進攻撃。もう一つは地面に刀を叩きつけて周囲を攻撃する範囲攻撃だ。

 
使い方は、右手側コントローラーのトリガーボタンを押しながら、突進攻撃なら刀を突き刺すように前へ、範囲攻撃なら地面を叩くように下へ振ることで放てる。なお必殺技は連続して放てるわけでは無く、何度か刀を振って「チャージ」を行う必要がある。刀を3回振ると刀身に青い稲妻が宿るので、それがチャージされた合図となる。

 

▲稲妻を纏った突進攻撃。

 

▲地面に叩きつける範囲攻撃。少し分かりにくいが、地面に衝撃波が発生している。

 
次は移動の仕方。本作では「韋駄天システム」という独自の移動法を採用しており、腕を振ってダッシュやジャンプを行う。ダッシュは実際に走るように両腕を交互に振る、ジャンプは両腕を同時に勢いよく振り下ろすことで可能だ。

VRコンテンツ開発において、「VR酔い」対策は避けては通れないもの。VRゲームでは酔いを抑えるため、ワープ移動などを採用する場合があるが、この移動法は直感的でスムーズなアクションがしにくい。

「韋駄天システム」はVR酔いを抑えつつ、ワープ移動では難しい直感的な移動を可能にするシステムとして開発を行っている。VRゲームでは、ゲーム内のアクションと同時に体を動かすことで、このVR酔いを低減する効果があるとされており、このシステムはそうした効果を狙ったものだ。

 

▲韋駄天システムによる腕を振っての移動

 
操作方法を確認した後は、実際に広い空間で敵と戦うことができた。敵は武士のような甲冑を纏った姿をしており、体から赤い光を放つ軍団。複数の敵が一斉に襲い掛かってくる。一撃で真っ二つにすることができ、また必殺技を使えば複数の敵を同時に倒すこともできる。ヒーローアクションらしい爽快感のあるバトルが可能だ。

 

▲敵をサクサク倒すことができる、爽快感のあるバトルが可能。

 
ただこれまでに体験したことがない移動システムなだけあって、なかなか感覚を掴むのが難しい。筆者は腕を振りすぎて前に行き過ぎてしまったり、ジャンプが思うように出なかったりといった場面があった。

また本作では、視界の正面に向けての直線的な移動のみ可能なため、左右に曲がるには曲がりたい方をまっすぐ見据える必要がある。移動するために右や左へ視線を頻繁に動かすと、敵の位置を見失いやすく、突然後ろから攻撃されるといったこともあった。

 
しかしながら、確かにVR酔いを低減する効果は感じた。筆者はVRのFPS視点のゲームだと、ほんの少しのプレイで酔ってしまうタイプなのだが、これだけアクション性が高いにもかかわらず、このゲームのプレイでは酔いを感じなかった。

個人的には、酔いさえなければ、ワープ移動よりもこうした疾走感のある移動システムでVRゲームを楽しみたいと思っているので、本作のようなシステムはとてもありがたい。

 

「VRマンガ」によるストーリー演出も


▲VR空間の中で、スクリーンを見るようにマンガを読める。

 
また本作ではアクションだけでなく、「VRマンガ」によって描くストーリーも魅力となっているとのこと。今回の試遊では、部分的にだがVRマンガによる演出を垣間見ることができた。

画面内にマンガのコマが現れ、そこでイラストによるストーリーが語られた後、コマに向かってダッシュしていく。するとコマの中に入るようにしてバトル空間に入り、戦いに突入するという演出で、マンガとゲームの空間をシームレスに行き来する独特な体験が可能。

 

▲ストーリーを見た後、マンガのコマに向かって走っていくと……


▲マンガの中に入るように、そのままゲームに突入する。

 
今回の試遊ではストーリーについて多くを知ることは出来なかったが、今後このVRマンガによるストーリーが完成した際の演出が楽しみだ。

 

「VR/ARコーナー」で試遊が可能 Steamでも販売中

今回BE THE HEROを体験したEXPVRブースは、10番ホールの「VR/ARコーナー」の中にある。ブースでは、開発スタッフさんがゲームキャラのコスプレをしながら運営するという気合の入りっぷりだ。

一般公開日には、MR撮影ブースも稼働しており、MR合成を使った記念撮影も可能となっている予定。さらに写真のコスプレスタッフさんと一緒に撮影もできる。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

 

 
また、BE THE HEROは、現在SteamでもHTC VIVE/Oculus Rift/Windows Mixed Reality向けに早期アクセスで販売中で、環境があれば家庭でも体験可能である。

アップデートによってストーリーやステージの追加も予定されており、今後の展開によって、これまでにないVRアクションゲーム体験をもたらしてくれることが期待できそうだ。ぜひ本作の今後にも注目してほしい。

 
●製品概要
製品名:BE THE HERO
ジャンル:VRマンガヒーローアクション
ダウンロード価格:$19.99
対応デバイス:HTC VIVE、Oculus Rift、Windows Mixed Reality

 
(TEXT by 高橋佑司)

 
*東京ゲームショウ2018の記事まとめはこちら

 
●関連リンク
EXPVR公式サイト
Steam 「BE THE HERO」

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