360度動画のテレビ局になりたい──コロプラ子会社「360Channel」がついにアプリ配信をスタート!

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コロプラの子会社である360Channelは25日、5月26日にリリースしたオリジナル360度動画の配信サービス「360Channel」についてプレス説明会を開いた。利用料は無料で、アプリやウェブサービスとして提供する(下記リンク)。国内でもVRにかなり力を入れている企業であるコロプラが、ゲームではなく動画の分野で何を目指しているのか。アプリの体験を交えてまとめていこう。

 
Oculus Rift版アプリ
Gear VR版アプリ
ウェブ版

 

6カテゴリーで20以上のコンテンツを用意

 
VRコンテンツというと、ゲーム中心に動いているように見えるが、実写の360動画も存在感が大きい。今のところはYouTubeやFacebookといったユーザー投稿型のサービスが目立っており、例えば4万円台で手に入るリコーの360度カメラ「THETA S」などを使って撮影し、投稿することが可能だ。

 
もちろん企業の映像作品も数を増やしており、映画や音楽、バラエティー、スポーツ、旅行、アダルトなど、既存の映像と同じさまざまな分野で360度動画がつくられている。提供方法では、映像作品をアプリ単体として配布するタイプと、プラットフォームアプリを提供してそこに新作を追加していくタイプに大きく分けられる。360Channelは後者に相当し、海外ではJauntやVrideo、国内ではエジェの「VR CRUISE」などがライバルだ。

 
そんな360Channelでは、バラエティー、旅行、ライブ、パフォーマンス、体験、ドキュメンタリーといった6つのカテゴリーで20を超えるコンテンツを用意する。

 
01_チュートの真夜中にヤりたい事!グラドル ガチ誘惑グランプリ!_動画イメージ
バラエティーでは、お笑いコンビの「チュートリアル」を司会にグラビアイドルが出演して男を誘惑するテクニックを360度で披露してくれる「チュートの真夜中にヤりたい事! グラドル ガチ誘惑グランプリ!」を8本用意。

 
02_日本の旅_動画イメージ
旅行では「日本の旅」と題して、福井や岡山の人気観光スポット6ヵ所を回れる。

 
03_発掘!次世代アイドルLIVE_動画イメージ
ライブは、ステージ側でアイドルのライブ風景を見られる「発掘!次世代アイドルLIVE」を3本。パフォーマンスでは、「The Performers」というタイトルで和太鼓とけん玉の2本を間近で見られる。

 
05_ANA機体工場見学_動画イメージ
体験は、ボーイング777などの機体がどのように整備されているか間近で見られる「ANA機体工場見学」。

 
06_熊本地震 〜被災地の記録〜_動画イメージ
ドキュメンタリーでは、4月14日に発生した熊本地震のうち、益城町と西原村の様子を収めた「熊本地震 〜被災地の記録〜」を展開。

 
視聴には、Oculus RiftとGear VR向けに提供しているアプリのほか、スマートフォンやPCの画面も利用できる。

 
『360Channel』TOP画像
VRゴーグルでは、アプリを起動するとホーム画面が現れて、目線でコンテンツを指定し、クリックやタッチなどで選択して再生を始められる。視聴中はシークバーを出してシーンを選んで早送りすることも可能だ。また、ログインすればお気に入り登録もできる。

 
配信方式はストリーミングのみで、ダウンロードを待つことなくすぐにコンテンツを見始められる。最大4K/30fpsの映像をベースに、回線速度にあわせて画質を落としていく仕様だ。また、立体視(3D)表示にも非対応だが、これは「人によって不快感を与える事もあるので当面は立体視じゃない映像でつくる」というポリシーで制作しているとのこと。

 
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会場にてOculus RiftやGear VRで実際に見てみたが、やはり360度映像+VRゴーグルならではの「人が近い」「高さを実感できる」「空間の広がりがわかる」というメリットが実感できた。グラビアアイドルが近づいてくれるのもいいですが、筆者的には気軽に入れないANAの機体工場見学が燃えますね。

 

10人以上のスティッチング体制

 
そんな360Channelの発表会で強調されたのは、「360度動画のテレビ局になりたい」というキーワードだった。

 
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360channelでは、オリジナルコンテンツをつくるためにテレビ局や映像業界の人材を集めたとのこと。360度映像は、複数台のGoProを組み合わせたカメラで撮影し、PCの後処理で統合する(スティッチング)という作業で完成するが、この時間がかかるスティッチング作業で数をこなすために十数人を確保している。

 
そうして生産体制を整えて、面白い360度コンテンツを誰でも視聴可能な状態で継続的に提供していくとのこと。気になるのはマネタイズで、当面は幅広い人にVRのよさを知ってもらうために無償で提供していくが、番組にスポンサードしてもらうことなどで収益源を確保していきたいと語っていた。

 
テレビ局といえば、つい先日もフジテレビとグリーがVR分野での業務提携を発表したばかりだ(関連記事)。これからどれくらい良質な360度映像が登場してくるのか、業界の動向が見逃せないところだ。

 
© 2016 360Channel, Inc.

 
(TEXT by Minoru Hirota

 
 
●関連リンク
ニュースリリース
360Channel
コロプラ

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