VR向け匂いデバイス「VAQSO」、60万ドルを資金調達で量産化始動 B2B向けコンテンツ制作も開始

VRから匂いを出すデバイス「VAQSO VR」の開発を行うVAQSOは早稲田大学系のベンチャーキャピタル「ウエルインベストメント」より60万ドル(約6400万円)の資金調達(シードラウンド)を行ったことを発表した。調達した資金は量産化に向けて活用し、世界展開に向けた活動を始める、としている。

VAQSO代表の川口健太郎氏。


VAQSO VRはVRヘッドセットに装着し、現時点では3種類(将来的には5種類)の匂いを出すことができるデバイス。バータイプのチョコレートほどの大きさで、Bluetoothで稼働する。現在市場に出ているVR向けのセンシングデバイスとしては最少サイズとなる。


Oculus Rift/HTC VIVE/PlayStation VR/FOVEといった主要VRヘッドセットに対応。将来的にはモバイル対応も

2025年にVRの嗅覚事業は36兆円になると予測


Unite Tokyo 2017でパルマー・ラッキー氏が体験した映像も登場した

資金調達によりB2B市場向けの営業を本格始動。本日より後述する「匂いVR制作」の受注を開始。秋ごろにB2C向け製品の注文を開始、来年冬に製品がリリースされる、というスケジュールも発表された。


ウエルインベンストメントは早稲田大学のアントレプレヌール研究会を母体とする、シード・アーリーステージの出資を主とするVC。


「匂いVR制作」も開始し、VRコンテンツと匂いの同時開発をB2B向けに行うことも発表。



広告などのプロモーションに使用するVRコンテンツを1週間程度で制作、同時に匂い3種類も開発して納品する。

コンテンツ制作(VRヘッドセットのレンタル料込み)と3種の匂い開発を合わせて250万円より。


国内大手CM会社の「AOI Pro.」が製作するVR映像「WONDERFUL WORLD」にVAQSOが使用されることを発表、来週・6月28~30日に東京ビッグサイトで開催される「コンテンツ東京2017 先端コンテンツテクノロジー展」にも出展する。

「WONDERFUL WORLD」テスト版でVAQSOを体験。来週の「コンテンツ東京」ではトレッドミルが導入される予定。



イリュージョンは「VRカノジョ」とのコラボレーションを紹介。「例のカノジョ ハッカソン」の話題も飛び出した。また、7月にロサンゼルスで開催される「Anime Expo」にも出展予定。


スペインのVRアーティスト「Jose Galant」氏とのコラボレーションも発表された。ただし日本で体験できるかどうかは未定だ。
今回の資金調達によってB2B向けの本格始動とB2C向けへの道筋ができたVAQSO。今後の展開に大いに期待したい。
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