メガネVRユーザーの救世主! 「VIVE デラックス オーディオ ストラップ」は最高のつけ心地

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HTC NIPPONは6月6日から、「VIVE デラックス オーディオ ストラップ」の販売を公式サイトで開始した。価格は税込み1万2500円となっている。

さて、VIVEには標準で伸縮性のあるヘッドストラップが付いているが、本製品は樹脂製のハードなもので、ヘッドフォンと合体しているのが特徴。なぜこの製品に惹かれたかといえば、理由は3つある。

①メガネをかけていても快適にVRゴーグルを着脱できそうだから。

②ヘッドフォンの形状的に、メガネをかけていても耳が痛くならなそうだから。

③着脱が簡単になるならVR展示会などのイベントでより多くの人に体験してもらえるので、会社的に導入を検討したかったから。

ということで、購入を真剣に考えている真っ最中。①と②に関しては超個人的な理由なのだが、メガネ着用者なら経験あるひともいるのでは。ボクはVRゴーグル全般を装着するたびに、メガネが押されてまぶたに触れ、皮脂が付着して前が見えなかったり、メガネの鼻パッドが目に刺さったり、外すときにはメガネをむしり取られるなどをよく経験するので、VIVE デラックス オーディオ ストラップの登場は希望の光である。

では早速、VIVE デラックス オーディオ ストラップの交換手順と、使用感を確認していきたい。

 
 

VIVE デラックス オーディオ ストラップがやってきた!

 

VIVE デラックス オーディオ ストラップの箱。箱の手前部分を引くことで、ぱかっと開く。

 

箱の中にはVIVE デラックス オーディオ ストラップが鎮座している。

 

手に持ってみるとがたつきもなく、頑丈な印象を受ける。

 

手持ちのキッチンスケールで計測してみたところ、重量は232g。計量台からはみ出ているように見えるが、ギリギリ収まっている。

一般的なヘッドフォンは、千差万別なのでなんともいえないがおおよそ200〜300gなので、トータルの重量は標準ヘッドストラップ+ヘッドフォンと大差はない。

 

ヘッドフォンへ音声信号を送るケーブルは、カールコードになっている。

 

ヘッドフォン部分のクッションはふかふかと柔らかく、素材はレザー風のものを採用している。

 

VIVE デラックス オーディオ ストラップにもクッションが貼られている。こちらは樹脂製フレームに面ファスナー(マジックテープ、あるいはベルクロとも)で固定されていて、手軽に着脱できるため、汚れが気になったら簡単に洗えるのはうれしいポイント。

 
 

VIVEにいざ装着! 作業はちょっとコツが必要

VIVE デラックス オーディオ ストラップへの交換は購入者自身で行う。大まかな手順は、接続ケーブルを抜いて標準ヘッドストラップを外したら、VIVE デラックス オーディオ ストラップを装着し、ケーブル類を再接続という流れ。

手順は添付のマニュアルにも記載があるほか、公式の解説動画も公開されているので、今回はつまづきがちな箇所を中心に紹介していく。

 

公式のVIVE デラックス オーディオ ストラップ交換手順の動画。

 
◆ケーブルの取り外し◆
 

まず、両手の親指でVIVE上部にあるカバーを押してスライドさせ外す。

 

カバーが外れて端子の接続部分が見えた。右から順にHDMI、USB、電源、音声ケーブルとなっている。これらをすべて上方向に引き上げて抜く。

 

音声ケーブルはVIVE デラックス オーディオ ストラップに組み込まれているものを使用するので、とってしまってオーケー。なくさないようにVIVEの箱などにしまっておくと安心。

 

続いて取り外したカバー部分から、ケーブルを引き出す。

 

HDMIとUSBのコネクターがL字かつ大きいので引っかかってしまい、知恵の輪状態になりがち。写真のようにクリップ部分を起こしてから、ケーブルの根本、コネクターと順番に通していくとすんなり引き出せる。

 

上から見た様子。このような感じでケーブルの根本、そしてコネクターと順に通していく。

 

あとは標準ヘッドストラップのバンド部分を通過させたらケーブルの取り外しは完了。

 
◆標準ヘッドストラップの取り外し◆
 

標準ヘッドストラップを外すには、バックル部分を下に90度回転させるだけ。

 

カチャッと音がして外れる。同様にもう片方も外す。

 
◆VIVE デラックス オーディオ ストラップの装着◆

 

こちらがストラップを固定するVIVE本体の接続部分。中心部にある黒い円柱状の金属は、キノコのような形をしている。

 

キノコ状の金属柱にVIVE デラックス オーディオ ストラップの装着部分中心にある穴の位置を合わせる。この穴の内部で金属柱のキノコ部分がかみ合い、脱落せず固定できるという仕組みになっている。

ちなみに開発者版であるVIVE Pre版には、この金属柱がないため、VIVE デラックス オーディオ ストラップは装着できない。

 

接続部分を手のひらでゆっくり押し込む。標準ヘッドストラップは回転させて着脱するが、本製品はそのままバチンと音が鳴るまで押し込む。なかなかの力作業になるが、うまく入らない場合は無理をせず、位置を再度確認しよう。

 
◆ケーブル類の再接続◆

 

取り外した上部カバーに、まずはVIVE デラックス オーディオ ストラップの音声ケーブルを通す。標準ヘッドストラップ装着時には、上部カバーにあるVIVEロゴマークの形をした三角形の穴にも各ケーブルを通していたが、VIVE デラックス オーディオ ストラップでは使わない。

 

この状態でVIVE本体にケーブルを接続する。

 

同様にHDMI、USB、電源ケーブルも上部カバーの穴に通してから接続。上部カバーをVIVEに再装着する。

 

あとは、HDMI、USB、電源ケーブルをVIVE デラックス オーディオ ストラップ右側にあるクリップに固定し……

 

上部カバーのクリップにVIVE デラックス オーディオ ストラップを通せば……

 

作業完了! VIVE デラックス オーディオ ストラップのおかげでよりメカっぽい雰囲気がでてかっこいい。

 
 

さくっと装着できるうえにわかりやすい!

 

VIVE デラックス オーディオ ストラップの接続も終わったところで、いよいよかぶってみる。まずヘッドフォンを外側に引っ張って開く。

 

こちらが開いた状態。

 

続いて後部にあるダイヤルを左に回してストラップを長めにしておく。

 

ストラップの長さは最大7cm(筆者計測)の幅で調節可能だ。

 

あとは、VIVE デラックス オーディオ ストラップを持ち上げ、VIVE本体を顔にあてがったら、ストラップを下ろす。後部のダイヤルを右に回してストラップを締めて、ヘッドフォンをぱたりと下ろせば装着できる。

「うおおおお、メガネがずれない!」

一般的な伸縮型のヘッドストラップでは、VRゴーグルを顔にあてがったあと、頭にストラップをかぶる際に強く引っ張る必要がある。しかしVIVE デラックス オーディオ ストラップは、余計な力が必要なく、とてもシステマチックに装着できるのが好印象。装着時にVIVEの位置がずれてしまったり、メガネに余計な力がかかったりということもない。

VRゴーグルのディスプレー(レンズ)、メガネのレンズ、眼球という、要するにこの3枚レンズのシビアな位置調整を、顔にVRゴーグルをあてがったときのベスポジを維持しつつ、ダイヤルを締めてキュッっと固定できるのは予想していた以上に快適だ。

VR展示会などイベント会場で不特定多数相手に使う場合でも、こうした装着の手軽さとわかりやすさは重要。個々人にフィットさせるまでの時間と手順を大幅に短縮できるため、回転率の向上に繋がる。ブース担当者にVRゴーグルの快適な装着方法を教える時間も節約できるだろう。

また、そうした場面でよく用いられるVRゴーグル用の不織布マスクも、伸縮型のヘッドストラップをあたまにかぶる際の力でずれて、気持ちよく装着できるまでにやたら時間がかかるケースもあるが、それも防げる。

 
 

ヘッドフォンのフィット感・音質もグッド

ヘッドフォン部分は高さや角度をとても柔軟に調節でき、どんな人でもピッタリフィットする作りになっているため、変な力がかからない。密着感は、耳にやさしく触れているくらいの感覚で、押さえつけられているという感じがなく、メガネの耳かけ部分を圧迫しないのもいい。

ただ見てのとおり耳を覆うタイプのヘッドフォンではないので、周囲の環境音はわりとしっかり聞こえる。個人宅でなら問題無いが、VR展示会など、ある程度賑やかな場所でVR体験をして貰う際に利用するのであれば、ボリュームを少し上げる必要があるだろう。

 

 

ヘッドフォンの耳に当たる部分は、どうやらフレーム部分と球体関節のようなもので繋がっているらしく、耳の向きに合わせた角度調整に対応。

 

 

耳の位置に合わせてヘッドフォンの高さも調整可能。調整幅はおよそ3.5cm(筆者計測)。

 

 

前後の位置も写真のように調整できる。

ヘッドフォンの音質は、ドンシャリ系ではなく、ナチュラルな感じ。今回はためしに、けいおん!のDon’t say lazyや、No,Thank you!などを聞いてみた。いわゆるバンドサウンドの曲で、以前購入した安物ヘッドフォンでは他の楽器にうもれてギターの音を含めた中音域が聞き取れず、なんだこれはと即日から物置の奥深くに眠らせた経験があるが、VIVE デラックス オーディオ ストラップはちゃんと聞こえる。

解像感が高く、ベースラインやハイハットの音も聞こえるので、なんだかSONYのMDR-CD900STなど、モニター系ヘッドフォンに似ている印象がある。音楽を聴く際には好みが分かれるかもしれないが、原音を忠実に再現するという点で、幅広いVRコンテンツを体験するためのヘッドフォンとしては正解ではないだろうか。

ハードストラップと聞くと、言葉の響き的にソフトストラップより不自由なのではという思い込みがあった。しかし前述のとおり、VIVE デラックス オーディオ ストラップは装着のわかりやすさ、快適さ、そしてヘッドフォンの音質も備えているため、個人、企業ともにぜひ検討したい製品だ。

でも何より、ボクと同じくメガネをかけてVRを楽しむ人は、間違いなく買ったほうがいい。

 
 
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