エイベックス、音声AR事業「SARF」展開 大塚 愛さんの観光ガイド等
エイベックスは5月10日、音楽の新しい楽しみ方、新しい体験の創出を目的とした、音声による拡張現実（AR）コンテンツのシステム開発／コンテンツ制作／営業／コンサルティング事業「SARF（サーフ）」をスタートすることを発表した。
「SARF」の第1弾として、大塚 愛さんがナビゲーターを務める渋谷の観光ガイドコンテンツなど、3つの音声ARコンテンツ「AWALK（アウォーク）」を、5月18日から音楽ストリーミング配信サービス「AWA」にて提供する。
●「SARF（Sound Augmented Reality Factory）」とは
▲SARF 紹介動画
スマートフォンやPC、AIスピーカーなど既存の「IoT デバイス」と、現行の定額制音楽ストリーミング配信サービスを組み合わせ、音楽コンテンツを含むサウンド（聴覚）や振動（感覚）による拡張現実を、様々な社会ソリューションやエンタテインメントコンテンツとしてリリースする試み。
従来のビジュアル情報による「視覚」の拡張を前提するコンテンツとは異なり、「聴覚」による拡張を前提とした音声ARコンテンツによって、ARの新たな体験を提供していく。今後、以下の4つの事業カテゴリーにおいて展開予定。
1.観光事業
Wi-Fiやビーコンなどを活用し、観光音声ガイドを提供するシステムの構築を目指す。
観光地での多言語ルート案内を含む音声ナビゲーションシステムや、交通機関にて音楽や雑学的な知識を提供する「移動時間のエンタテインメント化」ソリューションを、旅行会社や地域の観光協会などと共同で企画開発し提供する。
2.ゲーム開発事業
リアルな街や自然（現実世界）を、音声や音楽によってゲームフィールド化する。
観光地での宝探しやスタンプラリーなど、、街や建物を舞台に、視覚情報に頼る場面を極力少なくした「没入型RPGゲーム」などのサービスを、ゲーム会社や広告会社などと共同で企画開発し提供する。
3.ノーマライゼーション事業
視覚障害者に対するアクセシビリティの向上を目的とした「音声ガイド」の企画開発を行う。
音声AR機能を、信号や横断歩道、点字ブロックや盲導犬など、既存の物理的ソリューションと組み合わせることで、より安全で円滑なノーマライゼーション環境の実現を目指す。
4.「SARF」コンテンツ創作の民主化事業
法人によるコンテンツ提供だけではなく、個人による個人のためのコンテンツ創作の推奨／サポートを行う。
同社のシナジーを活用して、一般のクリエイターのための「著作物（楽曲）利用サービス」、および「サウンドARコンテンツ制作から配信までをユビキタス化するアプリケーション」を開発予定。
●音声ARコンテンツ「AWALK」について
「SARF」による第1弾コンテンツとして5月18日（金）からスタートする、定額制音楽ストリーミング配信サービス「AWA」と「渋谷区観光協会」とのコラボレーション企画。
「AWA」とスマートフォンを利用して、渋谷の街と連動した音声ガイドや音楽BGMを配信することで、音楽の新しい楽しみ方、新しい体験を演出する音声ARコンテンツサービスとして、以下のコンテンツを配信する。
1.「AWALK TOKYO散歩 by 大塚 愛」
大塚 愛さんがナビゲーターを務める観光ガイドコンテンツ。ユーザーは、音声ガイドに従い、表参道交差点から渋谷駅までのルートを散策する。大塚 愛さんの東京をテーマとした楽曲「TOKYO散歩」をBGMに、渋谷区の観光案内やトリビア紹介に加え、クイズやおすすめスポットの紹介などが楽しめる。
2.「AWALK in SHIBUYA by FAMM’IN」
渋谷区観光大使でもあるFAMM’INの楽曲をBGMとした「サウンドARゲーム」。渋谷駅からラフォーレ原宿までのルートを2人1組で没入体験するRPGコンテンツ。謎解きやリアルショップとの連動企画が盛り込まれている。
3.「AWALK in “MAGNET by SHIBUYA109” by Miracle Vell Magic」
渋谷スクランブル交差点に面する立地にオープンした「MAGNET by SHIBUYA109」の館内にて、館内案内やクイズ、謎解き体験など2人で参加し楽しめるコンテンツ。「NOWPLAYING JAPAN」によって「ネクストブレイクアーティスト」に選出されたMiracle Vell Magicがナビゲーターを務める。
（TEXT by 高橋佑司）
