JDI、自社製品としてPC向けVRゴーグル「VRM-100」を発表 展示会や店頭での利用を想定

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ジャパンディスプレイ(JDI)は27日、VR専用に開発した液晶パネルを搭載したPC向けのVRゴーグル「VRM-100」の開発を発表した。販売は当面の間、国内企業の開発者様向け限定で、12月3日より予約を受け付け、12月中旬以降に発送する予定だ。価格は企業からの見積もり依頼に対して回答していくとのこと。

特徴としては、本体が336gと軽量で、分解して清掃できるという点だ。ヘッドバンドも取り外し可能なため、気軽に手で持って顔につけてすぐに視聴可能だ。解像度は2880×1600ドット/615ppi、リフレッシュレートは60/80Hzの自動切り替え。インターフェースはHDMIとUSB 3.0。

内蔵センサーはジャイロおよび地磁気センサーとなっており、3DoF対応なので頭を動かして周囲を見回すことは可能だが、例えば、目の前のものに近づいたり、回り込んだりといった、空間における頭の位置を認識(位置トラッキング)することはできない。また、コントローラーは付属していない。

PC向けVRゴーグルというと、HTC VIVEやOculus Rift、Windows Mixed Realityヘッドセットのように、6DoF対応と両手コントローラー付属が当たり前の状況だ。両方が欠けているVRM-100は一見不利にも思えるが、展示会や店頭で360度映像(VR映像)を綺麗に見せたいというニーズに合わせて開発している。

360度映像は、もとより撮影時のカメラ位置から見える全周のみを記録したもので、VRゲームなどと異なり、6DoF対応のVRゴーグルで見ても3DoFで表示されてしまう。そのため、位置トラッキングの仕組みがなく、より安価なスマホ向けや一体型のVRゴーグルで視聴してもらうことも多かった。

一方で、スマホ向けや一体型のVRゴーグルは、体験者が何を見ているのか外から見えないものも多く、展示会や店頭ではVRが初めての人に操作を説明するのが難しいケースも散見された。そうした状況を汲み、安価かつ高画質、PCでデモ担当者も操作可能というVRM-100を開発している。ほかにも顔が当たる部分がシリコン製でディスプレーを外してすぐに清掃できる、ヘッドバンドをつけずにですぐに見てもらえるという点も、展示会や店頭のニーズに合わせた。

JDIは今までVR専用液晶ディスプレーを他社製品への組み込み用に開発/製造/販売してきた。今回、開発者向けとはいえ、その事業領域を広げて初めて自社製品として発売することになる。なお、本製品は、12月1日に九州産業大学で開催する「CEDEC+KYUSHU2018」、および12月5〜7日の「ファインテックジャパン」にて展示予定だ。

 
●VRM-100 製品概要
・ディスプレー:VR 専用高精細液晶ディスプレー
・解像度:2880×RGB×1600(615ppi)
・リフレッシュレート:80Hz(60Hz)自動切り替え
・PC側接続インターフェース:HDMI、USB 3.0接続
・センサー:ジャイロおよび地磁気センサー搭載(3DoF)
・音声:ステレオサウンド出力端子
・本体サイズ:175×98×116mm
・重量:336g(ケーブル含まず)
・PC推奨環境:OS Windows 10、GPU NVIDIA GeForce GTX1060 以上/AMD Radeon RX580 以上
・開発環境:Unity 用OpenVR のドライバを提供予定
・製品構成:VRモニターユニット、専用ケーブル、VRゴーグル

 
 
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