TGSで見た、若きゲームクリエイターの本気
昨日9月17日から20日まで千葉県の幕張メッセで開催中のゲームの見本市「東京ゲームショウ」。大手メーカーだけではなく、小規模なインディー作品や、ゲーム制作を学ぶスクールの出展も数多い。ホール2に展示されているゲームスクール各校の出展作品と、ホール9で遊べるインディーゲーム作品をどどんと紹介していこう。
↑まずは東京工科大学メディア学部の学生11人が制作した「Chairbot」。ゲームはロボットを使った押し相撲だ。注目なのがコントローラーで、椅子に取り付けたセンサーで操縦者の前後、左右の体重移動を検知しゲーム内のロボットを操作する。コントローラー兼椅子デバイスもお手製だ。
↑大阪コミュニケーションアート専門学校に所属する学生13名で制作した「Verdarel(ヴェルダレル)」という作品。2人が協力して敵を倒すアクションゲーム。一人が自機の操縦を担当し、もう一方が砲手を担当する。砲手を担当するプレイヤーは視点の移動をコントロールできないためヒドく酔うが、解決するために試行錯誤を繰り返している。将来的にはコントローラー操作ではなく、首を使った操作にしていくのだという。
↑尚美学園大学の学生が作成したのが「RELATIVITY」。オランダの著名な版画家M.C.エッシャーの錯視図形作品「相対性」の中に入る事ができるアーティスティックな作品だ。
学生たちの作品に負けず劣らず、おもしろいVRゲーが渡り廊下を渡った先、ホール9のインディーゲームコーナーにある。
↑チームEGGが制作した「BEAT&MAGICIANS」というリズムゲーム。左右の手を大きく使い、左、上、右の3カ所に迫り来る球を手でタイミングよく遮ると得点をゲットできる。プレイ中はかなり忙しく、視界下側に表示されていた必殺技などの情報を見ることができなかった。2、3回プレイを重ねるとプレイにも慣れ、十二分に楽しめそうだ。用意している楽曲数は40から50曲はあると開発者は話す。スマホ版もあるので、是非プレイしてみよう(Android版/iOS版)。
↑GEMDROPSが開発したのが「チャーリーとヘディング工場」という椅子に座ってプレイするヘディングゲーム。ヘディングで右から左へ流れてくるお菓子を落とし、たまに画面奥に出現する的にボールを当てて床をパカっと開けて、お菓子を下に落とす二段構えのゲーム。チュートリアルを経て100秒間でどれだけポイントゲットできるかを競う。床に貯まったお菓子がジャラジャラと落ちていくのは爽快の一言だ。同チームが制作したスマホゲーム「ポポロコ」も出展されていた。iOS版は10月に配信予定だ。
↑実在の都市、新宿やニューヨークなどが水没した世界で宝探しをするのが「水没都市〜シマダシステム〜」だ。水面から水中に潜るのがリアルで、泳げない人の中には怖がってしまう人もいるという。地図データと地形データをネットから取得しゲーム用のステージを自動的につくるシマダシステムは、Unityのアセットとして公開する予定だという。
比較的短い待ち時間で楽しめるゲームスクール、インディーゲームコーナーでもVR体験してみてはいかが?