日本未発売のGear VRに触ってみたよ パススルー表示がヤバっす奥さん！
サムスン電子がOculus VRと手を組んで開発した、Galaxy Note 4専用のアクセサリー「Gear VR」。ものすごく簡単に言うと、前面にスマホをはめ込んで専用のアプリを立ち上げると、Oculus RiftやProject MorpheusのようなVR体験ができてしまうヘッドマウントディスプレーになります。日本では9月の東京ゲームショウでお披露目されていました（筆者の広田が寄稿した記事）。
さらに米国では、現地時間の12月8日に開発者やアーリーアダプター向けの「イノベーターエディション」が199.99ドルで発売されております。1月6〜9日にラスベガスで開催している家電見本市「International CES」でも、サムスンがプレスカンファレンスを開いて、Gear VR用の360度映像配信サービスの「Milk VR」をアピールしていたりと、なかなか周辺が盛り上がってきました（ファミ通.comのレポート）
筆者も、サンフランシスコ在住で、上の記事をレポートしされたミル☆吉村さんが昨年末に帰国された際、イノベーターエディションの実機を持っているというので触らしてもらいました。サクっとレポートさせていただきます！
ファミ通にVR系記事を多数投稿しているミル☆吉村さん。なかなかファンキーなキメ顔をしていただきましたが、日本のゲーム系ライターでは2012年という初期からOculus Riftを追ってる方です。
全体のレビューはミル☆吉村さんが年末にファミ通に投稿された記事を見ていただくとして（まるなげだー！）、筆者としてまず印象に残ったのは、パススルー表示ですね。
Galaxy Noteの背面カメラで目の前を撮ってヘッドマウントディスプレー内に表示できるという、Oculus Riftでいえば「Ovrvision」みたいなことができたりします。Leap Motionにも簡単なジェスチャーでVR／リアルを切り替えられるアプリがありますね。「意味あるのか!?」って声も聞こえそうですが、VRHMDは目を完全に覆ってしまうので、コンテンツの体験中に「ちょっと水でも」とリアルのものを触るのも一苦労なのです。
実際体験してみましたが、コーヒーを飲むぐらいならお茶の子サイサイ。背面カメラの位置のせいか若干視界が狭目で、動きはほんの一瞬遅延する感じはあるものの、十分実用の範疇です。そういえばRoad to VRの人もスシを食べてましたね。
ほかには実写系コンテンツも興味深かったです。馬が草原を走ったり、滝が流れ落ちたりといったアイスランドの風景をヘリコプター空撮した映像、シルクドソレイユのステージ中央に360度カメラを置いて撮ったものなど、360度パノラマビューワーとしての可能性もビンビン感じました。
Gear VRマンこと広田
ちなみにミル☆吉村さんも入手に苦労したとか。先行して発売していたGalaxy Note 4を探したそうですが、いろいろ店舗を回っても見つけられず、後日ようやく入荷したのがホワイトモデルのみ。いつもは「ケータイは黒」と決めてるミル☆吉村さんにとって苦渋の決断でしたが、800ドル強で一括で買ったそうです。
Gear VR自体は、発売日にサムスンのページで注文。年末に帰省することが決まっていたため、サンフランシスコの友人宅に送って、さらに日本に転送したそうです。いわく「UPS向けに安い価格で送れるパッケージがあるけど、その一番大きなサイズにGear VRの箱がぎりぎり入った」とのこと。こうして日本には14〜18日の間に到着してたそうです。
ミル☆吉村さん的には、PCレスの快適さが印象に残ったそうです。Oculus RiftはVR内での実在感がスゴいですが、きちんと動かそうとするとデスクトップPCが必要になります。その点、Gear VRならスマホとハンドバックひとつ持ち歩けば、他の人たちにすぐに見せられるのがいいところだと語っていました。
先のファミ通の記事でも書かれてますが、ミル☆吉村さんも帰国した際にお母さんに見せてVRで親孝行したとか（イイハナシダナー）。THETA m15をはじめ360度カメラも安価になってきているので、ここ数年で自分の経験をで撮っておいて、VRで見せるという流れが出てきそうです。
現状、Galaxy Note 4が日本で発売されておらず、個人輸入するしかないですが、日本でも簡単にゲットできる日が早めに来ないかと願うばかりです。
関連リンク
・Gear VR
