未来人はいた!? 西暦2050年の政府エージェント「がんばるぅ子」を追え!!

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バーチャル配信者たちは、さまざまな「バーチャル世界」から配信を行っている。電脳世界であったり、我々と地続きの世界であったりと、まさに十人十色である。

ライブ配信サービス「SHOWROOM」を通じて活動する「がんばるぅ子」ちゃんは、画面越しにはやわらかな雰囲気を醸し出し、視聴者にいつも癒やしを与えている。そんな癒し系の彼女は、なんと2050年の日本から2018年の我々に向けて動画配信する「政府のエージェント」。ライブ配信では未来に関するさまざまな情報を発信している。

我々PANORA取材班は、危険を顧みず政府エージェントである彼女の調査を開始。彼女は本当に未来人なのか!? その正体に迫る!!

 

未来の政府のエージェント「がんばるぅ子」

 
2050年からやってきました!あなたの隣が指定席!がんばる!がんばる!がんばるぅ子!です!

2018年7月から「バーチャルSHOWROOMER」として活動を始めた「がんばるぅ子」ちゃん。髪型、コスチューム、アクセサリーなど、自身が好きだというタコをモチーフにした外見となっているが、見た目はほとんど普通の女の子だ。

活動開始時点の年齢は18歳で、好きなものはとにかくタコ。頭の上に乗っているミズダコの「まだ子」も飾りではなく彼女の友だちで、自我も持っている。

職業は2050年の日本の「政府のエージェント」で、所属は時の与党である「グラニュー党」。2018年の我々視聴者は「有権者」でもあるらしい。Twitterでは「議題」という名でトークテーマを募り、「政見放送」という名のライブ配信を実施している。

 

▲自己紹介動画。これだけでは彼女が本当に未来人かはわからない

 

2050年から2018年に向けて配信


2050年に存在する(2050年から「来ている」のではなく、2050年に居ながら過去に向けて配信を行っている)という彼女が2018年の我々にコンタクトを取ってきた理由はいくつかあるようだが、現状でわかる範囲では、我々との「交流」による「情報収集」が目的のひとつであることがうかがえる。彼女の発言から存在が明らかになっている女性の「上司」の管轄の下、2018年の我々とコミュニケーションを取り、さまざまな情報を収集することが彼女に与えられた使命のひとつであるようなのだ。

平たく言ってしまえば「2018年の我々と仲良くなること」が、彼女が達成すべき目標のひとつということになる。

しかし、2050年から現代で活動を行うには不便も多いのだろうか。配信者としての彼女は、ジャストプロが活動のバックアップを行い、「SHOWROOM」上では「東雲めぐ」ちゃん同様の配信システム「AniCast」を使用。そのほかの連絡手段には主にTwitterを用いている。あえて2018年のシステムに基いた活動を行うことで、現代にいる我々ともスムーズに交流できるのかもしれない。

 

時間跳躍にはルールがある?

我々のあずかり知らないところで、エージェントとしての活動に厳しい制約があるらしいことも判明している。彼女が存在する2050年には何かしらの形で「時間跳躍」の技術が確立しているようだが、それに伴った法整備なども行われているそうだ。そのため、違う時代を生きる人間に対し、開示して構わない情報、開示してはいけない情報があるとのこと。加えて、彼女の上司による監視の目があり、どこまでがセーフティなのか明確にはしていないものの、踏み越えてはいけない線が確実にあるようだ。

しかしながら、概ね歴史の改変が起きない程度の情報、視聴者個人に大きな利益をもたらさない未来の情報であれば、2018年に伝えても問題ないこともこれまでの配信でわかってきている。

逆に、彼女が2018年の情報を収集することには制約がないように見受けられ「2018年のこと、たくさん教えてください」とも発言しており、この時代のさまざまな「流行」や「コンテンツ」に目が向いている。2018年の情報を収集する行為を「遡行(そこう、流れに逆らうこと)」と呼称しており、彼女のイラストを投稿するTwitterハッシュタグも「#遡行アトリエ」となっている。この「遡行」行為に関しては「上司」からの制約も基本的に受けていないようだ。

 

好きな映画は「君の名は5」


彼女は、自身の好きな映画が2016年の大ヒット映画「君の名は」のシリーズ作品にあたる「君の名は5」であることを明らかにしている。2050年の時代背景についても「街がドームに覆われている(暑さを凌ぐため)」「リニアモーターカーで移動する」といった具体的な発言も多数しており、この程度の情報の開示であればセーフティらしい。

また、2050年の流行語として「とてら(とってもお寺、癒やされるといった意味)」という言葉を挙げており、この言葉は2018年で活動する彼女の周囲でも広がりを見せている(彼女のファンは「とてるぅまー」となっている)。この2050年の流行語「とてら」は、2018年でさまざまな形で派生しているが、特に大きな問題にはなっておらず、むしろ彼女自身はその広がりを喜んでいるようだ。

彼女のパーソナルな情報は「政見放送」を通じて少しずつ明らかになっている。「がんばるぅ子」という名前は「エージェントネーム」であり、本名ではないということも判明している。

 

▲誕生日配信では彼女のプライベートな情報も多く飛び出した

 

「GOROmanくん、こんにちは!」


前述の通り、SHOWROOMで行う配信はすべて「政見放送」となっている。また彼女は「政府のエージェント」であると名乗っていることから、2050年ではかなりの地位の人物である可能性も考えられる。それを裏付けているのが、視聴者をすべて「くん付け」で呼ぶ点だ。

これは、現在の国会のルールである「国会議員同士が呼び合う際の敬称付け」として、慣例となっている「くん付け」が2050年でも根付き続けているからであると推測される。しかし、2050年の与党「グラニュー党」に所属している彼女自身が国会議員であるかは今のところ明らかにされていない。とはいえ、政府と関わりがある以上、それに近しい立場であることは間違いないだろう。

GOROman氏(近藤義仁氏)は、彼女が配信に使用しているシステム「AniCast」を提供する会社であるエクシヴィの代表取締役だ。そんな協力会社の代表取締役を、ほかの視聴者と同様にライブ配信中に「くん付け」で呼べるのは、ごく一部の人間に限られるだろう。やはり、2050年の彼女はそれ相応の地位に就いているのかもしれない。

 

▲会社の代表取締役を「くん付け」できる地位に就いた人物なのだろうか?

 

彼女の真の目的は?

真の目的については「とある任務で動いています」「言えるようになったら言いますね」と笑顔で語る。しかし、時の与党政府のエージェントが2018年にやって来ているという点から、国家レベルの重大な問題を抱えているかもしれないことがうかがえる。「未来の日本はちょっと大変なことになっているかも」と、お茶を濁すように発言したこともある。

踏み込んで考えれば、2018年頃に何か「鍵」となる出来事があり、それを調べるために我々とコミュニケーションを取っているのかもしれない。しかし、現時点でこの時代のメディアや視聴者が、その答え考えることは完全な蛇足であろう。そもそも本当の未来人であるか、まだ確証さえないのである。

2050年を生きる彼女の細かな背景については、いずれ、あるいは徐々に、彼女自身の口から明らかにしてくれるはずだ。そのときまで「政見放送」を見て「待つ」ことが重要であると筆者は考える。なぜなら、彼女は2018年を生きる我々と「コミュニケーション」を取るために未来から配信を行っていることが想定できるからだ。

「コミュニケーション」を深め、2050年を生きる彼女と、2018年を生きる我々の間に、より強固な信頼関係が築けたとき、きっとすべての真実が明るみに出るだろう。

 

極秘情報を入手!関係者と思わしき謎のシルエット

冒頭でお伝えした通り、彼女の秘密を追っていく中で、彼女と関連がある2050年の人物と思われるシルエットが映し出された画像の入手に成功した。以下がその画像である。

 

▲2050年の人物と思われるシルエット

 
最近の彼女の配信において、2050年の野党にあたる「未来平和党」からも2018年にエージェントを送り込む情報があるらしいことも発覚している。PANORAでは、このシルエットの人物が当該のエージェントである可能性が極めて高いという情報も入手している。画像を見る限り大人びた女性で、元気でドジっ子な「がんばるぅ子」ちゃんとは違った雰囲気を醸し出していることが伝わってくる。

2018年の視聴者を「有権者」と表現することもあることから、この時代における未来の政党同士の政権争いは、2050年にも大いに影響があるのだろう。もし今後、与党「グラニュー党」、野党「未来平和党」という未来の2大政党によるエージェントを通じた「代理政権争い」が2018年で巻き起こるとしたら、はっきり言ってただごとではない。我々も、誰を、どちらの政党を支持するか、しっかりと見極めていく必要が出てくるかもしれない。

 
 
 

▲「がんばるぅ子」ちゃんが生きる2050年の「謎」は配信で少しずつ解けていく

 
 
「がんばるぅ子」ちゃんは、2000年頃にネットを中心に話題となった2036年の未来から来たと自称するあのジョン・タイター氏についても言及している。2050年の世界で、彼女とジョン・タイター氏は顔見知りであり、2018年時点で20歳の彼を「若い」と表現している。2050年ではタイムトラベル技術の実用化に大きく貢献した有名な人物でもあるらしい。

彼女の語る未来の世界は、時折、突拍子もない話にも聞こえるが、とてもリアルに聞こえることも多々ある。そんな未来を信じてみるかどうか、ある意味では彼女を支持するかどうかは「有権者」でもある視聴者次第である。配信を見れば見るほど解けていく「謎」が気になる人は、SHOWROOMで行われている彼女の「政見放送」を視聴して、自ら確かめてみると良いだろう。YouTubeにあるアーカイブも必見だ。

 
さて、我々PANORA取材班は、いささか彼女の秘密に迫り過ぎてしまったのかもしれない。彼女の情報を、載せ過ぎてしまったと噂される「CGWORLD 2018年9月号」を読んだ人は、配信で当該の記憶を消されたという話もある。おそらく、筆者も、彼女の秘密に関する記憶が近いうちに抹消されてしまうだろう。この原稿に今回入手した情報のすべてを書き残し、公開された記事が誰かの目に届くことを祈っている。そして、彼女が未来人であるかどうか、この情報をもとにさらに追いかけてみてほしい。

 
おっと、こんな時間に誰か訪ねて来たようだ。

 
(文 津久井箇人 a.k.a. そそそ/編集 花茂未来

 
●関連リンク
がんばるぅ子 SHOWROOMページ
がんばるぅ子 Youtubeチャンネル(主に配信アーカイブ)
がんばるぅ子 公式Twitter

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