尻文字も「やりました!」。 声優「花守ゆみり」さんに聞く、PS4「LoveR」でVTuberデビューのアレコレ

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⾓川ゲームスは9⽉20⽇より、PlayStation4⽤ソフト「LoveR(ラヴアール)」のスピンオフキャラクターである、「仮想妹(バーチャルシスター)マジカルユミナ」ちゃんの番組「マジカルユミナの今日もお兄ちゃんねる♪」をスタート。インターネットラジオステーション<⾳泉>にて配信している。

パーソナリティーを務めるマジカルユミナちゃんは、主人公(プレイヤー)の⾼校⼀年⽣の妹「優美菜(ゆみな)」が変⾝した姿。魔法少⼥であり、推定年齢は9歳、そしてVTuberである。そんな彼女を演じるのは「ゆるキャン△」の各務原なでしこ役、ハッピーシュガーライフの神⼾あさひ役、LoveRでも優美菜役で出演している声優の花守ゆみりさんだ。

声優さんといえば、文字通りキャラクターに声を吹き込むのがお仕事。しかし、マジカルユミナちゃんでは声だけでなく動きも彼女が担当している。

今回、マジカルユミナちゃん、そしてVTuberにチャレンジする声優の花守ゆみりさんにお話を伺う機会を得られたので、早速色々聞いて行きたいと思う。

 

一粒で二度おいしい尻文字

 
──バーチャルYouTuberさんという存在を知っていましたか?

花守 知ってましたよ〜!

 
──それはマジカルユミナちゃんのお話がくる前から?

花守 はい前からです。でも本当にチョット前くらいです。キズナアイちゃんの事は知っていて、次に輝夜月ちゃんを初めて見て、そこから彼女にすごいハマって。5分前後の動画で、こんなに元気を過充電してくれる存在が居るんだ〜って、すごい思って。

マジカルユミナちゃんは、そういう矢先のお話だったので、私自身も気になってお話を受けさせていただきました。

 
──輝夜月ちゃんのファンなんですね。

花守 いえ、そんな、にわかですよ!

 
──マジカルユミナちゃんのお話が来て、率直にどういった気持ちでしたか。

花守 優美菜、VTuberになるんだ!? って驚きました(笑) それに声だけなくACTの方もこちらに任せていただけるんだっていうのも驚きでした。

しかもマジカルユミナちゃんは、動きをしているときの声がそのまま(動画に)載るタイプなのでびっくりしました。

 
──花守さんは、声と一緒に体を動かすようなお仕事のご経験ってあるんですか? ライブとかはあると思いますが。

花守 ライブイベントの経験はありますけど、舞台経験は全然なくて。でも舞台にもちょっと興味があったので、VTuberさんはそっちに近いのかなって思って受けさせていただいた部分もあるんですけど、全然違いました。

短い動画の中で、いかにマジカルユミナちゃんの可愛さとトークで、見ている方に元気になってもらえるかが大切なことだなっていうのは感じていて。なので、全く新しい分野なんだと思って演じさせていただいています。

 
──動きに気を取られて素がでちゃったりしないんですか。

花守 ありますよ!(笑) 私初心者なので、難しいですね。普段、声だけならできることが、動きと一緒だとできなくなったりとか。

逆に新しいことに気づかされることもあります。こういう動きをすると、ここで声が跳ねるんだ〜とか、逆にこういう体勢になっても案外声ってぶれないんだっていうのに結構気づかされます。

役者としても未知の経験にあふれていて、これから絶対に演技の時に使おう! っていうものもあります。

 
──テンション上がりすぎてマイク割れてるときありますよね(笑)

▲【お尻でLoveRって書いてみたよ】マジカルユミナの今日もお兄ちゃんねる♪#01

 
花守 そうなんですよ〜!

杉山 あれはこっちの問題なんです(笑)

花守 でも、体を動かすと、声のボリューム感が変わってくるんだっていうのに気づかされました。戸惑いっていうよりも、おもしろ〜いと思って演じさせていただいています。

 
──これは聞いておきたかったのですが、その2本目の動画でお尻で文字を書いていますが、あれはご自身で……

花守 やりました〜。ほら〜やっぱりほら〜(笑)(編注:聞かれると思ったという意) いやでも、優美菜なら恥ずかしくないんです! いや絶対に、あの尻文字をやっている私の映像を見せられたら、私は穴を掘って逃げます。

 
──事務所さん的にOKだったんですか(笑)

花守 聞いてください! ほら!(横に居るマネージャーさんに話を振る)

(すぐにうなずくマネージャーさん)

花守 という事だそうです。

 
──あ、もうすんなりOKでちゃったんですね。

花守 でもあくまで優美菜ちゃんを演じていく要素だったので、その辺は私も違和感なく……いや違和感なくっていうのもおかしいですね(笑)

でも20代で尻文字をする機会が、9歳だけど……9歳だけど! あるのかって思いました。

 
──ファンの方にとっては一粒で二度おいしい感じですよね。これ花守さんがやってるんだっていうのと、優美菜ちゃん可愛いなっていう。

花守 たしかに……あ、そういう楽しみ方もあるコンテンツなんですね!

 
──みんなそういう楽しみ方をしてるんじゃないのかな〜と。

花守 優美菜だから恥ずかしくないもん!

 

kawaii動き、研究中

 
──でも仕草可愛いですよね。あれってご自身で研究されてるんですか。

花守 結構(他のVTuberさんに)影響されましたね。優美菜ちゃんのお話が来る前からVTuberさんの事は見ていましたが、いざ自分がやるとなったときに、自分が可愛いなと思うVTuberさんを見て、身振り手振りは大きい方が見ていて楽しいな〜とか、こういう動きも可愛く映るんだ〜とか。

 
──なるほど。実はVR界隈には可愛い仕草を研究する文化みたいなものがありまして。kawaiiムーブってご存じですか?

花守 kawaiiムーブ!? えぇっ!?(困惑)

 
──(説明中)要するに可愛いアバターを作ったり着るだけでなく、可愛く見せる仕草を研究するんです。おじさん達が。

花守 ええっ、おじさま達が!?(さらに困惑) あ〜……、いや、でも、(私も)楽しいんですよね。自分じゃないから、すごい可愛く見えるんですよ。だからkawaiiムーブしてみたくなる気持ち、すごい分かります。

それに、自分が尻文字ってなったら恥ずかしいけど、優美菜ちゃんに尻文字をさせるんだって思うと、ノリノリでできたりもして。だからポーズとかも、ありったけ可愛くと思ってできますし。そういう楽しさはあるとは思っていたのですが、kawaiiムーブっていう話を聞いて納得しました。

 
──多分Twitterでkawaiiムーブを検索したら、参考になる動画が色々見つかると思いますよ。

花守 今度調べてみます! そういえば、VTuberさんにも男性ですごい可愛い方いらっしゃいますよね。あのケモミミの……女の子の……

 
──のじゃロリおじさんですね。

花守 そうですそうですそうです!

 
──のじゃロリおじさんは、むしろ先駆者みたいな存在です。kawaiiムーブ研究者の人達と話が合うかもしれないですね。

花守 色々お話聞きたいです(笑)

 
──それこそ動画で募集しちゃえばいいんじゃないですか。kawaiiムーブ募集します、一緒に研究しましょう! みたいな感じで。

花守 いいですねぇ!

 
──可愛い女の子の仕草っていったら、ガッチガチのプロが、杉山プロデューサーがそこにいらっしゃるわけですから。表彰式すらできる布陣ですよね。

花守 たしかに、ちょっと杉山さん(編注:同席していたプロデューサーの杉山イチロウ氏)アバター作って一緒にやりましょうよ!

杉山 えぇ!? 俺はアバター作って出る必要あるかな〜、必要ないよ〜。

花守 凛世ちゃんの体を借りて。(編注:姫乃樹凛世。LoveR登場キャラの一人で初等部5年生)

杉山 凛世ちゃんをやるとしたら石川さん(編注:石川由依)ですから!(笑)

 
──仕草に関して杉山プロデューサーから演技指導とかはあるんですか。

花守 アイ・ラブ・ピースのあの振り付けは杉山さん考案です。

 

 
──あ、やっぱりそうだったんですか!

杉山 やっぱりってなに!(笑)

(一同笑い)

杉山 いや、でも足上げてとかは言ってないですから。手の動きだけですよ。片足を上げたり、全体の感じは彼女が自分で考えてやってくれました。

 
──なるほど。そういえば、番組のテーマが「妹なら出来なきゃダメなこと」にチャレンジしていく事ですけれども、花守さんにとって妹が出来なきゃダメな事ってありますか。

花守 私、妹いるんですけど、あまりお姉ちゃん扱いをしてもらえなくて……。絶対にして欲しいことってなると、大分ハードルが低くなっているせいで、とにかく私は「お姉ちゃん」って呼んでもらいたいんですよ(泣笑)

もうそれだけで妹と話してる〜ってなれちゃいます。でも家族ということで、一緒に居る時間が苦にならないっていうか、優美菜ちゃんもそういう存在になってほしいなって思います。とてもおしゃべりなんだけど、また見ようって思えるような、そんな妹になれたらなって思います。

 

噛まない魔法の呪文「ぱたから」

 
──では、インタビューも終了のお時間が近づいてきましたので、その前に2点、声優さんとしてVTuberの皆さんにアドバイスをいただいてもよろしいでしょうか。

花守 えぇっ、私がアドバイス!?

 
──私もライブ配信してましたから経験があるのですが、自分ではハッキリ話しているつもりでも、動画を見るとモゴモゴしていたり、話し方の印象が悪かったりで悩む事ってあると思うんです。そこで、声優さんみたいに、聞き取りやすくて、なおかつ印象のいい声の出し方、しゃべり方をする簡単なコツみたいなのを教えていただけますか。今すぐにできる!とか、これを練習しよう! みたいな。

花守 私が感じるVTuberさんの魅力って、自由におしゃべりしているその姿だと思うので、発音を気にされる方もいらっしゃるかもしれませんが「かわいいよ!」って思います。

でも、滑舌に悩んでいる方がいらっしゃるとしたら、私がいまやっているのは、すごい長時間話す時とかに、耳の下、顎関節の辺りをグリグリってマッサージして、あと舌を伸ばしてあげることです。それと、「ぱ」「た」「か」「ら」っていう4文字を、口を大きく動かすって意識して3週くらいすると、結構噛みにくくなるかな〜って思っていて(編注:パタカラ体操という口の体操方法)。

アニメキャラみたいに! 声優さんみたいに! となってくると、技術的なお話になる場合もあると思うんですけど、VTuberさんのいいところは、その生っぽい可愛さだと思っています(笑)

なので、噛んじゃうとかだったら、さっきの方法でほぐしてあげると全然変わる思います!

 
──魔法の呪文「ぱたから」ですね。

花守 はい、なのでマジカルユミナちゃんからは「ぱたから」をオススメします(笑) あと顎グリグリです。

 
──もうひとつは、ゲーム実況ってご覧になりますか?

花守 見ます……!

 
──ゲーム実況は声があたってない作品をプレイするとき、キャラのセリフとかを読まなきゃいけないんですよ。配信スタイルにもよりますけど。でも、棒読みになっちゃうんです。

花守 いや〜、だっていきなり読むとなったら恥ずかしいですもんね(笑)

 
──それをちょっとでいいので、声優さんっぽく、キャラっぽく話すコツ……みたいなものってありますか。

花守ゆみり 気分がのっちゃいさえすれば楽しいと思うので、ちょっと大げさにキャラクターを付けちゃう事です。老人だったらすごいしゃがれ声でしゃべって、幼女がいたら自分が思う例えば舌っ足らずな子をイメージして、大げさにやることで、聞いている方も「なにそれ〜(笑)」と言いながらもキャラクターの像とかも浮かぶでしょうし。

なので、読まなきゃいけないってなったら、大げさにつけてあげると聞いてて楽しくなってきますし、それで演じることの楽しさに気づいたら、きっとゲーム実況とかも今度はこれやってみようかなってなるかもしれないですね。まずは自分が楽しむところからですね!

 
──楽しんで、かつ大げさに。

花守 はい、見ている方が笑ってくれると多分楽しくなってくると思います。私もそういう人間なので(笑) その、偉そうですみません…!

 
──いえいえ、とんでもないです! おっと、お時間が来てしまいました。本日はありがとうございました!

花守 ありがとうございました!

 

花守ゆみりさんからファンの皆様へメッセージ

最後に花守ゆみりさん、そしてマジカルユミナちゃんのファンに向けてビデオメッセージをいただくことができた。

 
 
●あとがき
インタビュー後に行われた番組収録。その本番前、モーションキャプチャーセンサーを付けた花守さんは、画面に映るCGの体を眺めながら、まるでおもちゃで遊ぶようにいろんな動きを試していた。そして収録が始まると元気爆発、アドリブ全開。動画で見るあのマジカルユミナちゃんの登場だ。

筆者は綿密に練られた台本を勝手に想像していたのだが、花守さんの前に置かれているのは簡単なカンペのみ。そこから即興で生み出されていく動きと言葉は、作られたキャラクターではなく、マジカルユミナちゃんという人格が編まれていっているような気がした。

今後の展開について杉山プロデューサーに聞いたところ、イベント出演などもやっていきたいとのことで、LoveRの発売イベントなどでもしかしたら、リアルタイムでマジカルユミナちゃんが見られるチャンスもあるかも。全国のお兄ちゃん達は、インターネットラジオステーション<⾳泉>で配信中、毎週木曜日更新の「マジカルユミナの今日もお兄ちゃんねる♪」を

マジカルチェーック!

 
●LoveR 製品情報
1996年発売の「トゥルーラブストーリー」以来、「キミキス」「フォトカノ」「レコラヴ」とオリジナル恋愛シミュレーションを作り続けてきたプロデューサー・杉⼭イチロウ氏と、ゲームを始めとした様々な媒体で、キャラクターデザイン・イラスト・コミック等を担当しヒット作を生んできた箕星太朗氏のタッグによる、完全新作恋愛シミュレーション。

商品名:LoveR(ラヴアール)
ジャンル:恋愛シミュレーション
対応機種:PlayStation4
希望小売価格:7980円(税抜き)
発売予定日:2019年2月14日
プレイ人数:1人
CERO:審査予定
開発:Sweet One(角川ゲームス)
発売:角川ゲームス

 

マジカルユミナが挑戦しちゃうぞ! 「Kawaiiムーブコンテスト」

なな、なんと! マジカルユミナちゃんがお兄ちゃん達の考えたKawaiiムーブに挑戦してくれる企画を開催いたします! お兄ちゃんの考える「Kawaiiムーブ」をテキストや絵に描いて「info@panora.tokyo」までメールをどしどしお送りください。デッサン人形でポーズをとった写真や、実際にアバターで動かすなど、ご自身の考えたものであれば形式は何でもOK! 採用された方にはマジカルユミナちゃんのオリジナルグッズ「泣くぞバッジ」をプレゼントしちゃいます!

募集期間:10月18日〜11月15日
応募方法:info@panora.tokyoまでメールにて
*メールタイトルに「Kawaiiムーブコンテスト」を含めてください
※ハンドルネーム等、公開可能なお名前のご記入をお願いいたします
*応募時にいただいたKawaiiムーブのテキストやイラストなどは記事や動画内で掲載させていただく場合がございます
*他の人が作成した動画などでの応募はお控えください
*プレゼントご希望の方はお届け先のご記入もお願いいたします

 
(文 花茂未来/動画撮影 長谷川朗)

 
●関連リンク
マジカルユミナの今日もお兄ちゃんねる♪ 番組ページ
LoveR 公式サイト
LoveR 公式Twitter

 
(C)2019 KADOKAWA GAMES

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