「Oculus Connect 3」基調講演ダイジェスト Touchの価格やソーシャルVR対応など盛りだくさん

米国カリフォルニア州サンノゼにて現地時間の5〜7日に開催しているOculus開発者向けのイベント「Oculus Connect 3」。その基調講演が6日朝に実施された。新要素満載だったので、時系列順に並べた写真でダイジェストでお届けしよう(1日目の記事はこちら)。

会場の様子。

同社CEOのブレンダン・イリーベ氏。

冒頭で親会社であるFacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏が登壇。

10〜15年後に目指すべきメガネ型のヘッドマウントディスプレーを目標に、今はハードが出てきた始まったばかりの段階と強調。

次のフェーズは、素晴らしいソフト体験。

そうした可能性のひとつとして、アバターを使ったソーシャルVRのデモを披露。豊かに表情を反映したり、周囲の光景を一瞬で買えたり、トランプやチェスで遊んだり、メッセンジャーの映像と一緒に自分のアバターで自撮りしてみたりと、リアルとバーチャルが融合した体験を見せつけていた。

さらにもうひとつ、モバイル型と据え置き型のいいとこどりをした一体型ヘッドマウントディスプレーの制作も示唆。

Riftからケーブルをちょん切ったような開発機のビデオを流していた。ここでザッカーバーグの出番は終わり。

VR向けウェブブラウザー「Carmel」も開発中。

VR内で使うアバターを、すでに用意された項目を組み合わせることで手軽に制作できるOculus Avatars。Rift向けはTouchのローン時に、モバイル向けは2017年の早期にリリース予定。

ソーシャルVR向けの機能として、グループを作成して最大8人でボイスチャットできる「PARTIES」と、専用の部屋を作成してゲームや「ROOMS」を発表。Gear VR向けに数週間以内にリリース予定。

PARTIESはちょっとAltspaceVRっぽくもある。

Rift向けのSDKとして、非同期スペースワープ(Asynchronous Spacewarp)を用意。45fpsで動作しているアプリを90fpsにフレーム補完して見せるという、おそらくPlayStation VRの60→120fpsと同様の機能と思われる。

この要素により、今までグラフィックカードでGeForce GTX 970以上だったPCの最低動作条件が、960以上とさらに引き下げられた。

ゲーミングPCの「CYBERPOWERPC」では、499ドルという低価格を実現した。960が使えるとなると、日本で売られるPCでもさらに選択肢が広まりそうだ。

「Oculus ready」の認証を受けたノートPCも、ASUS、ALIENWARE、Lenovo、AORUSから登場する。日本でもリリースされるか気になるところ。

Riftのヘッドホンパーツを付け替えるイヤホンパーツが発表。外部からのノイズを遮断して、より没入感の高い体験が得られるとのこと。

価格は49ドル。10月10日よりOculus.comでプレオーダーをスタートし、12月6日に出荷予定。

ヘッドホンやフェイスパッドといったパーツの制作もサードパーティーに開放していく模様。

そしていよいよOculus Touchの登場だ。こちらも10月10日から199ドルでプレオーダーを受け付け始め、12月6日に発送する。プレオーダーすると、「VR Sports Challenge」と「The Unspoken」の2本がバンドルされる。

3本目の赤外線センサーを背後に置くことで、より広い部屋レベルでの位置トラッキングを可能にする「ルームスケール」にも対応。

追加センサーの価格は79ドル。Touchと同じ12月6日に出荷予定だ。

「Arktika.1」「Lone Echo」「Robo Recall」といったTouch対応タイトルも新たにお披露目された。

話はモバイルに変わって、Gear VR向けのビデオSDKには、ダイナミックストリーミングサービスなどを含むとのこと。

9月に発表したBluetooth接続のXBoxワイヤレスコントローラーが、Gear VRでも利用可能に。

コンテンツ方面では、ディズニーとのコラボも明らかになり……。

ブレードランナーVRの制作にも触れられた。

基調講演の最後は、Oculus Researchに所属する伝説的プログラマー・マイケル・アブラッシュ氏によって、ハードのスペックや視線トラッキングなどの5年先の未来予測が展開されていた。
(TEXT by Minoru Hirota)
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・Oculus Connect 3









