デル、VR対応の「Inspiron」シリーズデスクトップ3機種を発表 AMDのRyzen/Radeon採用【Computex】
デルは30日、台湾にて開催しているPC関連の展示会「Computex Taipei 2017」において、個人向けPC「Inspiron」シリーズを拡充する製品として、ディスプレー一体型デスクトップ2機種と、ゲーミングデスクトップ1機種を発表した。日本におけるマシン構成や価格、発売日は明らかになっていないが、近日中に世界中での販売を開始するとのこと。
いずれもVR対応をうたっており、CPUにRyzen、GPUにRadeon RX500シリーズといったAMD製品を採用しているのが特徴になる。
会場では実機も用意していたので、写真も交えてお届けしよう。
●Inspiron 27 7000 オールインワン
27インチディスプレー搭載の一体型で、VRやエンターテインメント向けにゼロから設計されたという製品。最低価格は999.99ドル。プレゼンを担当したのは、コンシューマーおよびスモールビジネス・プロダクト担当シニアバイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーのレイモンド・ワー(Raymond War)氏。
液晶は最大で4K UHD(3840×2160ドット)を選択可能なので、1台でも広いデスクトップで作業できそうだ。顔認証の「Windows Hello One-Look ログイン」、Cortanaによるファーフィールド(広範囲)の音声認識といった機能も特徴になる。
会場ではOculus Riftと一緒に展示していた。
側面から見たところ。
向かって左サイドにはUSB 3.1やSDカード、ヘッドホンの端子を用意。
さらに背面の中央下部にもHDMIやUSBなどの端子を用意。
仰角側に最大まで持ち上げたところ。
俯角側に最大まで落としたところ。
展示機の構成では、CPUはAMD Ryzen 1700-3.00GHz(8コア)、メモリーは16GB、GPUはRadeon RX 580だった。
●Inspiron 24 5000 オールインワン
24インチディスプレー搭載の一体型。最低価格は699.99ドル。
機構的には液晶ディスプレーを完全に寝かせられたり、タッチパネルに対応しているのも特徴だ。こちらも顔認証の「Windows Hello One-Look ログイン」、Cortanaによるファーフィールドの音声認識に対応。
ネットワークを監視し、ストリーミング映像を優先して途切れずに再生してくれるように最適化したモデルとのこと。
会場の展示機。
こちらも向かって左サイドにはUSB 3.1やSDカード、ヘッドホンの端子を用意。
背面にHDMIやUSBの端子を用意。
ディスプレー角度も手軽に変えられる。タッチパネル対応なので、意外と対面販売などの現場でPCで何かを説明する用途にも向きそうだ。
●Inspiron Gaming Desktop
最低価格は599.99ドル。デルはゲーミングPCのブランドとして「Alienware」を有しているが、こちらは個人向け「Inspiron」での展開ということで、性能よりは価格を求める入門者に向けてアピールする形だ。
VR対応はもちろん、GPUの「2枚刺し」とそれに対応するための850W電源といったオプションも用意。その他、最大32GBのメモリー、水冷、Waves MaxxAudio Pro/ハイパフォーマンス7.1chオーディオも選択可能だ。
会場ではHTC VIVEを用意したブースを2つ展開し、「Raw data」で知られるSurviosが開発する「SPRINT VECTOR」などをデモしていた。本体内部が青く光るのも特徴になる。
机の下に置いた際にもアクセスしやすい位置に電源を用意。USBやSDカード、ヘッドホンの各端子も前面に備えているので、VRゴーグルを交換しながら開発する際にもアクセスしやすい。
背面。拡張スロットは5つ。
ステージでは、CPU/GPUにAMD採用をアピールするために、AMDのCEOであるLisa Su氏も挨拶。
さらに地元台湾のeスポーツトッププレイヤーや女優を舞台に呼んで、Inspiron Gaming Desktopを使って「ストリートファイターV」でレイモンド・ワー氏と対戦を披露。
意外と強いレイモンド氏!?
デルの発表会で、デルカラーのドリンクが。柑橘系で美味い pic.twitter.com/OKvR7oa3Ec
— Minoru Hirota (@kawauso3) May 30, 2017
(TEXT by Minoru Hirota)
*Computex Taipei 2017のまとめページはこちら
●関連リンク
・デル
・Computex Taipei 2017