観客をアバターに歌舞伎モーション パナソニック、最新3Dスキャニングブースを海外初公開
パナソニックが、2016年5月3日、ラスベガスの「DAVID COPPERFIELD THEATER」(MGM グランドホテル内)における歌舞伎公演「獅子王 - SHI-SHI-O -」の初日にあわせて、最新技術となる3Dスキャニングブースを設置。その様子をYouTubeにて公開した。
ブースで撮影した3D写真と、歌舞伎俳優のモーションデータを組み合わせて、歌舞伎を舞う動画を生成するテクノロジーになる。ブース内にはLUMIX GX8を54台設置し、あらゆる角度から撮影。来場客の3D歌舞伎アバターの一部は、本公演でも活用されたとのこと。
3Dスキャンされた観客の歌舞伎アバター。ちょっとかわいい。
同時に、3Dプリントフィギュアのdoobと提携して、来場客自身のオリジナル歌舞伎フィギュア製作サービスも提供した。会場ロビーでは、自律運搬ロボット「Hospi」が来場客への講演告知やドリンク配布を担当。公演期間中は高輝度プロジェクターを活用し、ベラージオホテル前の巨大噴水をスクリーンとする侍たちの水上合戦絵巻をテーマにしたデジタル・プロジェクションを実施した。
パナソニックは今回のラスベガスデビューに続き、この3Dスキャニングブースを商業施設やスポーツイベントなどのさまざまなエンターテインメントの場で展開していくことを検討しているとのこと。画面の中に行ける日も近いかもしれない。
●関連リンク
「Japan KABUKI Festival in Las Vegas 2016」 特設ページ
松竹歌舞伎公式ページ「歌舞伎美人」